トップ
> 掲示板
> 本家2ちゃんねるアーカイブ
【ハイシーズン】女子高生の歯科治療2【到来】
■掲示板に戻る■ 全部 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 901- 最新50
レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
|
【ハイシーズン】女子高生の歯科治療2【到来】
- 80 :名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 23:35:11 ID:1vybqL2n0
高3最後の夏を迎え、早々と衛生士専門学校に入学を決めた好美は歯科医院での アルバイトをはじめていた。最初は耳をつんざくようなタービン音に身をすくめ ながらも慣れてくると、なんの抵抗もなくバキュームの補助にも付けるようにな っていた。 「好美ちゃん、衛生士学校、どこに決めたの」。昼休みになって先輩衛生士が訊いた。 「成安です」。 「えっ成安なの?。あそこって厳しいって聞くけど・・・。でもそのほうが就職に 有利だし、イイかもね」。 「ええ、就職先も公務員から比較的規模の大きい病院や診療所までひろく選べそう ですし、良いかなって思ったんです・・」。 「そうだよねぇ・・あそこの卒業生って私も何人か知っているけど、みんな優秀だ よ。いいなあ好美ちゃんは・・・。ほんとこれからだよね」。 「えっ、そんな先輩こそ、患者さんに慕われて凄いじゃないですか。私、先輩みた いな衛生士にあこがれるな」。好美はお世辞でなくそういった。 「ありがとう。がんばって良い衛生士になってね」。先輩の香奈も好美を心底、応援 する気持ちで言った。
- 81 :名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 23:41:05 ID:1vybqL2n0
夏休みも終盤を迎えた8月の終わり、好美の家に一通の手紙が届いた。 「あっ、成安からだ」。好美はなんだろうと思って封を開けると、来年 度入学者向けの集会のお知らせだった。 持ち物に歯ブラシとタオルを持参とのこととある。「衛生士学校らしい なあ」。好美は思わず頬がゆるんだ。 そしてほどなくして迎えた集会の日。衛生士の卵としての自覚からか入 念に歯を磨いて好美は40人ほどの新しい仲間があつまる専門学校の講堂 に入っていった。
- 82 :名無しさん@ピンキー:2007/08/06(月) 23:55:46 ID:1vybqL2n0
定刻の2時を迎え、入学予定者の説明会が始まった。衛生士の卵としての 自覚を促す話が理事長、校長と続いた。少しの休憩を挟んで、最後に主任 講師の朝比奈玲子が口を開いた。「さっそくなんですが、衛生士の卵として みなさんにこれから実習室で検診を受けてもらいます。そして自分の歯の 現状を認識してもらいます」。 「なんだ」。好美は拍子抜けした。周りの40人の仲間も神妙な玲子の話しぶ りとは裏腹にその特に変わった様子のない内容に安堵の空気が漏れた。 「じゃ、さっそく移りましょうか」。玲子がそういうと全員荷物を持って、 講堂から実習室へと移っていった。
- 83 :名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 00:01:47 ID:TJPvpOcB0
実習室に向かうと、すでに2学年上の先輩たちが衛生士の制服にマスク、 ラテックスのゴム手袋姿で待機していた。それぞれが講堂でもらった番 号札のユニットに向かう。それにしても40台のユニットがそろう実習室 は迫力があった。さながら大規模な歯科医院といった趣に好美の胸も高 鳴りを覚えた。「こんにちは」。先輩はユニットに座る内定者にさっそく 歯科エプロンを襟元に掛けた。「よろしくお願いします」。好美はちょっ と小声になりながらもハッキリと話しかけた。
- 84 :名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 00:14:51 ID:TJPvpOcB0
「さあ、それでは検診を始めて下さい」。40台のユニットが一斉に 倒されたかとおもうと、検診で読み上げる声が響き渡りはじめ、 もう一人がさっと記録を取っていった。 「終わったら前にいるドクターに声を掛けて、ドクターによる検診 そしてレントゲン撮影に入って下さい」。そういうと、先輩たちは ドクターの検診を仰ぎ、レントゲン撮影へと移っていった。 「ほ、本格的だああ」。好美はちょっとした動揺を隠せないまま、 レントゲン室に向かった。パントモ写真を一枚撮って、再びユニッ トに戻ると、全員が終わるまで少しの間待ち続けた。玲子は全員が そろうのを確認すると、マイクを手に取り、説明をはじめた。 「検診が終わってまず内定者のみなさんにやってもらうことは歯を治 すことです。今日はそれぞれ先生がみなさんについています。さっそ く今日から治療に入ります」。 「えっっ」。ちょっと驚いた雰囲気が教室を包んだ。そんな雰囲気を無 視するかのように玲子は続けた。 「それから銀のインレー、フルクラウンつまり被せものや詰め物もすべ てセラミックに変えていきます。衛生士の卵として、銀歯をちらつかせ ていてはみっともないですから・・・」 「ギョエエエエ」。好美はチェアの上でのけぞった。
- 85 :名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 00:20:16 ID:TJPvpOcB0
「それから3年生、3年生はいままでの授業内容の集大成です。実際の 歯科治療現場で必要とされる技能を確認する機会ですから、そのつ もりで臨むように・・・・では先生、お願いします」。 玲子がそういうと、あちこちでレントゲンを説明する歯科医師の声が 響きはじめた。そして先輩衛生士のなかには早くも麻酔の準備にかか る姿もところどころで見られた。
- 86 :名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 00:31:49 ID:TJPvpOcB0
しばらくすると、タービンの音が響きはじめだした。キュイイイン、 そしてまたどこともなくタービンの音がはじまった。40台のユニッ トに乗せられた内定者たちは次々と犯された虫歯やインレー、クラ ウンを剥ぎ取られていく。 「クスン、クスン」。どこからともなくすすり泣くような細い声が好 美には聞こえた気がしたが、重なり合うタービン音にかき消され、 はっきりとは聞こえてこない。 先輩衛生士たちは無表情のまま、チェアの上の後輩の口元にバキュ ームをしっかりあてがい続けた。 始まって1時間ほど、どのチェアでも治療が一段落したかに見えた。 「はい、お疲れさま。続きはまた来週同じ時間ここに集合して下さ い。あっ矯正が必要になる診断が出た人はまた違う日に集まって もらいます。そのひとには連絡が行きますからよろしく」。 そう言い終えると、一人の学生から質問が出た。 「あの〜費用は・・・」。 「全額学校負担よ、なんと言ってもみなさんは衛生士になるの。そ の衛生士の口元が汚いんじゃ話にならないわ、ましてや本校をでた からにはそれなりに自覚を持ってほしいの。だから最初のステップ で今日から治療をはじめたわけだけど、その意味はわかるわね」。 」
- 87 :名無しさん@ピンキー:2007/08/07(火) 00:34:23 ID:TJPvpOcB0
チェアの上で全員がうなずいてみせた。それを確認すると 玲子は安心したように集会の解散を告げた。 「次回は来週の木曜日、この実習室にあつまること、いい わね」。 こりゃ、大変なことになった。そう実感した好美だった。
267KB 続きを読む 掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
|
|
|
|
Copyright ©1999-2025 by ZENSO All Rights Reserved. |
|