メタルボンド(porcelain fused metal crown)
正式には、陶材焼付鋳造冠と言われる自費の差し歯。基本構造は保険内の硬質レジン前装冠と同じだが、使用される材質が異なる。
白い部分は硬質レジンの代わりにセラミック(ポーセレン)が適用される。硬質レジンより丈夫なため、裏側の金属部分は一般的に少なくて済む。(噛み合わせによる個人差や歯科医師・技工士の考え方などによる。)
この裏側の金属部分のデザインにより、大きく3つに分類される。<以下(a)・(b)・(c)>
金属の材質も異なり、保険内で用いられる「12%金銀パラジウム合金」ではなく、銀を含まない高カラット合金になるため、黒く変色しにくかったり金属アレルギーの症状が軽減される。
また、歯茎に接する縁部分(歯と差し歯の境目)に金属があるかどうかで、メタルカラーとカラーレスがあり、以下のそれぞれのメタルボンドで可能である(技工士による)。メタルカラーの場合、歯茎が黒っぽくなるブラックマージンと呼ばれる症状が出たり、歯肉が下がったときに境目が目立ちやすい。これを避けることができるのがカラーレス(フルベイク以外は表側だけカラーレス)である。