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差し歯の種類


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はじめに・・・

現在の歯科治療においては、健康保険内外問わず「差し歯」(歯冠継続歯)という旧来の処置はありません。
しかしながら、当サイトでは誤った呼称であることを承知のうえで、この語句を用いさせていただきます。世間一般的に用いられており、短い言葉で表現できることがその理由です。本来であれば、前歯の被せ物(クラウン)や前歯補綴物等と表現すべきところですが、ご了承下さい。
また、当サイトの管理人「ZENSO」は、歯科に関する専門的知識は有しておりません(付け焼刃的な解説です)ので、掲載内容につきましては保証いたしません。表現は広義的にご解釈いただければ幸いです。
※解説内で使用しているイラスト及び症例写真は当サイトオリジナルのものです。

【注】金属冠が減少している今日は、我々処置歯フェチの死活問題であるため、やや偏見のある表現がありますが、ご容赦下さいませ。

健康保険内治療

硬質レジン前装冠(hard resin facing crown)

「差し歯」といわれる最も一般的なタイプ。患者が受付で保険証を提示し特に自費治療の申し出をしない場合は、自動的にこのタイプが選択されるケースが多い(管理人ZENSOの差し歯もこのタイプ)。
材質的に審美目的で採用することはないため、このタイプを使用している場合は、虫歯が原因である可能性が高い。(事故の可能性もあり)
このタイプは以前は自費扱いであったが、1986年(昭和61年)4月に「連結ブリッジのみ」という条件付で健康保険に採用された。1992年(平成4年)4月からは適用範囲が単冠まで拡大され、前歯1本でも保険での治療が可能になった。(ただし上顎前歯6本、下顎前歯6本のみで前から4番目以降の奥歯には保険適用できない。)
「裏側は補強のために金属を貼付」という表現は誤りで、差し歯の大部分は金属冠であり、表側の目立つ部分だけ硬質レジン(白くて硬いプラスチック)が接着してある。強度的には保険外のものと遜色ない構造で、裏側はほぼ先端まで金属が露出した形状となっており、差し歯フェチ的には最も美味しいタイプである。
硬質レジン前装冠の特徴
審美(表) 審美(裏) 強度 価格 変色 フェチ度
× ×

硬質レジンジャケット冠(hard resin jacket crown)

1990年代初期まで広く採用されたタイプであるが、現在は殆ど使用されていない。当時は「保険で差し歯」となると他に選択肢がなく、「差し歯では物を噛むな」と言われていた時代であった。かわって、前出の硬質レジン前装冠が保険治療として急速に浸透し、現在に至る。
裏側も含めた全体が硬質レジン(白くて硬いプラスチック)で作製されているが、強度的には非常に弱く治療法として用いられるケースは現在では少ない。
ただし、硬質レジン前装冠のように”前歯6本に限定”という保険制度はないため、犬歯より奥(前から4番目以降)の臼歯にも条件付きでの適用が認められている。これは、かみ合わせによって破損するリスクが低いと判断できる場合のみである。歯科医院によっては、そのリスクを避けるため一切取り扱わないところもあるらしい。
「前歯は飾りだから、物はぜったい噛まないわ!」と断言できる人だけのものと言えよう。
硬質レジンジャケット冠の特徴
審美(表) 審美(裏) 強度 価格 変色 フェチ度
× ×

自費治療(保険外)

メタルボンド(porcelain fused metal crown)

正式には、陶材焼付鋳造冠と言われる自費の差し歯。基本構造は保険内の硬質レジン前装冠と同じだが、使用される材質が異なる。 白い部分は硬質レジンの代わりにセラミック(ポーセレン)が適用される。硬質レジンより丈夫なため、裏側の金属部分は一般的に少なくて済む。(噛み合わせによる個人差や歯科医師・技工士の考え方などによる。)
この裏側の金属部分のデザインにより、大きく3つに分類される。<以下(a)・(b)・(c)>

金属の材質も異なり、保険内で用いられる「12%金銀パラジウム合金」ではなく、銀を含まない高カラット合金になるため、黒く変色しにくかったり金属アレルギーの症状が軽減される。

また、歯茎に接する縁部分(歯と差し歯の境目)に金属があるかどうかで、メタルカラーとカラーレスがあり、以下のそれぞれのメタルボンドで可能である(技工士による)。メタルカラーの場合、歯茎が黒っぽくなるブラックマージンと呼ばれる症状が出たり、歯肉が下がったときに境目が目立ちやすい。これを避けることができるのがカラーレス(フルベイク以外は表側だけカラーレス)である。
(a)ベニアベイク
左イラストのタイプはもっとも標準的なメタルボンドで、保険の硬質レジン前装冠に類似した形態となっている。
しかし、よく観察すると歯と歯の間の部分までは金属が露出しておらず、また先端部分も白い部分が多くなっていることが分かる。このため、表側は透明感のある自然な色調にすることができる。保険の硬質レジン前装冠では先端近くまで金属が裏側にあるため、のっぺりした均一的な色合いになってしまうのとは対照的である。
さらに、このタイプでも前述のカラーレス(表側)も可能なので、境目が目立ちにくいものが作製できる。
現状、審美面・機能面など総合的にみて最も理想に近いタイプであり、長年採用され続けている。
メタルボンド(ベニアベイク)の特徴
審美(表) 審美(裏) 強度 価格 変色 フェチ度
× ×

(b)バンド

メタルボンドのバリエーションで、裏側に見える金属部分を極力少なくしたタイプ(1〜2mm程度が金属)。かみ合わせによっては適用することができない。審美面を重視しているため、(a)ベニアベイクより強度面で大きく劣る。セラミックは破損しやすいために厚みが必要となり、自身の歯や土台部分を削る量は多くなる。いかなる差し歯でも一生涯使用できるものではないため、長期的に見ると抜歯に至る時期は早まる可能性がある。

(c)フルベイク

さらに裏側の金属部分をほとんどセラミックで覆ったタイプ。(b)バンド以上にかみ合わせにより適用できないケースが多い。後述のオールセラミックとは異なり、内部は金属冠のため光を当てると金属の黒い影が判り、表から見ても透明感に影響する。また、金属部分が表面にないために、破損しやすいセラミックは厚くする必要があり、歯や土台部分を削る量が多くなる。このことによって土台自体も強度が弱くなる(細くなる)ため、自身の歯の寿命を考えると望ましいものではない。
メタルボンド(バンド)の特徴
審美(表) 審美(裏) 強度 価格 変色 フェチ度
×

メタルボンド(フルベイク)の特徴
審美(表) 審美(裏) 強度 価格 変色 フェチ度
×

オールセラミック(all-ceramic crown)

審美面のみを追及したタイプ。金属を一切使用していないため、金属アレルギー体質なら最適。自然な色表現が可能で、自身の歯と見分けが付かないレベルのものもある。そのために治療費用は最も高いが、食生活における歯本来の機能面では問題点が多い。ご飯茶碗のように瀬戸物だけで作製されているため、些細なことで破損する。
また、金属の補強が無いためにセラミックはかなり厚くする必要があり、自身の歯を削る量は最も多くなる。一生涯のものではないため、芸能人など一時的な脚光を浴びる人物以外はあまり選択すべきではない。破損して新しいものに換装するごとに自身の歯は次第に小さくなり、最終的には抜歯せざるをえない状況となる。抜歯した場合、両側の歯までも犠牲にしてしまうブリッジ、もしくは入れ歯やインプラント等にしなければならず、口腔内の人工的な度合いが増してゆく。
オールセラミックの特徴
審美(表) 審美(裏) 強度 価格 変色 フェチ度
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差し歯フェチの部屋

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