男優：陶子さんって、歯並びキレイだね。
陶子：えっ。そ、そうですか。ありがとうございます。
男優：なんかしてるの？
陶子：いえ。べ、別に何もしてませんけど。
男優：ちょっとよく見せてごらんよ。口開けてみて。
（男は陶子の口の中を下から覗き込む）
陶子：ああ、そこは見ないで～。恥ずかしい。
男優：なんだ、前歯ぜんぶ差し歯じゃないか。こんなに裏側ギラギラさせちゃって。
男優：何もしてないなんて、よく言うな。
陶子：あぁ～。ごめんなさい。
（男は陶子の上唇をめくりあげ、じっくり見ている）
男優：生え際と歯茎もスゴクいやらしいよ。
（陶子は見られることを拒んでいたが、次第に身を許すのに似た興奮を感じ始めた。）
男優：それに奥歯も銀歯多いな。美容でやったんじゃなさそうだな。前歯も虫歯か？
陶子：・・・。
男優：「私は前歯をひどい虫歯にして差し歯です。もちろん裏側は銀色です。」と言ってみろ！
陶子：わ、私は・・・前歯をひどい・・・・
男優：もっと大きな声で！
陶子：（泣）私は前歯をひどい・・・む、むし。虫歯にしてさ、さしばです。・・・。
男優：もちろん裏側は銀色です。
陶子：もちろん裏側は・・・ぎ、ぎんいろです。（泣）