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   虫歯&銀歯の女の子   

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   虫歯&銀歯の女の子   

1 :名無しさん@ピンキー:04/07/19 16:12 ID:8MZmTy88

こんな子に激しく萌えます
http://up.nm78.com/data/up047068.jpg


462 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 12:26 ID:q23OkQ3X

「紺野先生が、ですか」
ん、と軽く答えると、紺野は車を発進させた。
「大学でもよかったんだけど、最近はセキュリティが厳しくてね。」
と、医院へ向かう。
「金子君とのことだけど・・まあ、彼女はたしかに言い過ぎる。僕がこんなことを言っちゃいけないけど、
一度くらい虫歯になったほうがいいかもしれない。」
前を見たまま、紺野は笑った。佳奈子もつられて、笑う。
「でもね、佳奈子ちゃんも、ちょっと気にしすぎだよ。もちろん、前歯がちょっと酷かったからね、
自分があんなにしちゃったんだ、っていう気持ちが強いのはわかるけど」
佳奈子はうつむいた。歯を折った以外、歯の悩みのない紺野に、わかるわけない。
そんな佳奈子を横目でちらっと見て、紺野が続ける。
「他は、大して酷くないよ。冷静に考えて、奥歯が8本、それも全部処置済みだ。抜髄も今回のが初めてだし、
半分は目立たないだろう。30前の女性としては上出来だと思うけど。」

463 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 15:31 ID:RfIIPyYu

夏美が虫歯になって、佳奈子先生がザマーミロ的な感じで、わざと痛く治療する小説を
うpキボンヌ。

464 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 15:32 ID:q23OkQ3X

たしかに、医院に来る同い年くらいの女性は、6番は2次齲蝕でクラウンか、ブリッジになっていることもある。
でも!虫歯のない人も、かなりいるのだ。たまに、歯科検診に借り出されることがあるが、
いつも、虫歯のまったくない女性に、嫉妬を覚え、落ち込んで帰ってくるのだった。
「そりゃ、金子君みたいな歯の人もいる。でも、虫歯をなくすってのは無理な話だし。それにね、あんまり気にされると、
僕の立場がない。主治医として、けっこうきちんと治してるつもりなのに。ま、これは僕の勝手な言い分だけれど。」
佳奈子はハッとして、紺野の横顔を見つめた。
「ごめんなさい・・自分のことで頭がいっぱいで・・・失礼なこと言ってたんですね」
紺野は、何も答えず、軽く笑っただけだった。

465 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 15:33 ID:q23OkQ3X

しばらくして、医院に着いた。
「もう遅いし、さっさとやっちゃおう」
早速、ユニットにすわり、診てもらう。
「うん、よかった、歯は大丈夫だ。でも、薬も抜けちゃってるな・・。痛みはどう?」
「ん、シクシク痛い感じです」
「取れたときだけ?まだ痛い?」
「それが・・だんだん、強くなってくる気がするんですけど・・」
紺野は、ちょっと考えるような顔になり、もう一度、佳奈子に口を開けさせた。
「んー、ちょっと、炎症起こしかけてるね。ちょっと乱暴に磨いたんじゃないかな?」
そう言うと、紺野は立って、器具を取ってきた。
佳奈子の口に、リトラクターがはめられる。何度やられても、どうしても恥かしい。紺野は、そんな佳奈子にはかまわず、
「感染おこすとイヤだから、もう一回、綺麗にしてから詰めよう。はい、行くよ。」
リーマを歯の中に入れていった。
「ちょっと痛いかもしれないな・・」
そう言いながら進めていく。
「あっ!」
佳奈子が叫ぶ。さっきよりも、ずいぶん痛みは強かった。
「ん、我慢して・・」ぐりぐり。
「ん・・・んんんん」
佳奈子の目から涙があふれる。
左腕で佳奈子の顔を抱え込むようにして押さえつけ、紺野はさらに進めた。

466 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 15:36 ID:q23OkQ3X

「んぁあ!ああっ」
かかとで、治療台を蹴る。
「動いたら危ないよ!もうちょっとだから」
「あぁぁぁぁ」
「はい、終わり。蓋しちゃうからね。」
そう言って、薬を詰めて、歯に封をした。
ようやく解放され、佳奈子は、肩で息をしている。しゃくりあげながら、ハンカチで涙を拭う。
「子供みたいに泣くなあ。」
紺野は、その様子を見て苦笑して、肩をポンポン、と叩きながら、うがいをするように言った。
佳奈子がうがいをする間に、紺野は、予約表を見にいった。
「佳奈子ちゃん、明日の午前中は担当の患者さんがいないようだから、休んだほうがいいな。」
佳奈子がえっ、と言う顔をする。
「もう夜中だし、たぶん今晩痛みが出ると思うから、痛み止め飲んで、ちゃんと寝たほうがいい。
疲れると、腫れたりするからね。明日は院長も戻ってくるし、僕もいるから。さ、片付けたら帰ろうか。」
佳奈子はおとなしく従うことにし、痛み止めを持って、紺野の車で家まで送ってもらった。
「歯磨きは、やさしくすること。」
という台詞を残し、紺野は帰って行った。

続きよろ〜
>>463
それ、夏美が虫歯になるきっかけ、思いついたんだけど、
書いてみるかなあ。

467 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 17:29 ID:q23OkQ3X

しかし、あれだね。
自分で書いといてなんだけど、
金子助手がいないと、萩原先生治療ものはつまらんね
相手が紺野だけだと、妙な雰囲気になるだけで。
紺野相手なら相手で、佳奈子の心理的なダメージがないと・・・
もっと恥かしがらせりゃよかったか

468 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 17:55 ID:X1y7hCYc

>>467
んー、痛がるだけだとどうも、ってのはあるかも・・
でも十分萌える(;´Д`)ハァハァ

紺野の心情ってのが難しいですね・・。

469 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 18:20 ID:rWKEuJeK

>>463
荻原先生は報復とかしないよ!と言ってみるテスト。

…いや、でもマジでわざと痛くとかしないと思うなあ。
むしろ、今までの手前、荻原先生とか同僚にはどうしても言えずにこっそり治すんだけど、
変な治療されて違和感あるのを荻原先生に気づかれて完っ璧に治してもらって、
「誰にも言わないわよ」とか言われるってのが萌える。荻原先生に(笑)

>>466
どんなきっかけか気になる〜。
本編か番外、どっちか落ち着いたら書いて欲しい。
短いなら今すぐにでも書いて欲しい。

470 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 18:46 ID:q23OkQ3X

>>463,469
こんなかんじ。まずはきっかけ編。導入の癖にやや長い

5月だと言うのに、真夏のような日差しが照りつけていた。
「もう。何で休みの日に、こんなとこに行かなきゃならないのよ」
オフィス街を歩きながら、金子夏美は腹を立てていた。
夏美は衛生士である。
今日は、医院は休みなのだが、院長が歯科検診に行くので、夏美はその付き添いだった。
夏美は、3人いる衛生士の中でも、一番の美人である。
院長が、夏美を指名したくなるのも無理はない。
しかし、夏美にとってはいい迷惑であった。
だいたい、歯科検診そのものには、衛生士の仕事などないのだ。
やることといえば、希望者への歯磨き指導と、歯についての相談受付。
しかし、社会人にもなって、歯磨き指導を希望する人などいないし、
相談も、歯槽膿漏のオヤジが、夏美としゃべりたくて来るくらいなものだ。

471 :夏美編:04/09/09 18:47 ID:q23OkQ3X

「はあ。やっぱり暇だってば。」
相談受付に座って、夏美はため息をついた。すでに3時間ほど座っていたが、
子供の虫歯が気になるという男性と、差し歯の変色を直したいと言う女性が来たくらいだ。
こんなことなら、萩原先生と遊ぶ用事でも作って、断るんだった。
そんなことを考えていると、
「あの、歯科相談って、ここでしょうか。」という声がした。
えっ、と顔を上げると、意外にも、若い男性が立っていた。しかも、顔は夏美の好みだ。
「歯医者の先生に、相談して来るように言われたんです。ちょっと、虫歯が多くて・・・」
男性は、そう言って、歯科診断表を差し出した。夏美は嬉しくなったが、カルテを見てガックリした。
処置歯3本。インレーの脱離放置2本。未処置の虫歯7本。
なんなの、この口腔状態は。意識が低すぎるわ。顔がいくら良くても、こういうのは・・
しかし、仕事だ。夏美は、質問を始めた。
「最後に歯科を受診したのは?」「間食は?」「歯磨きは?」
聞けば聞くほど、ため息が出るような答えばかりだった。
夏美は、軽蔑を表に出さないように努力して、歯医者にきちんと通うように、と指導した。

472 :夏美編:04/09/09 18:48 ID:q23OkQ3X

その夜、夏美は吉村という男のことを考えていた。顔はよかったなあ。性格も、悪くなさそうだ。ただ、歯がね・・・
そう思いながら、夏美は、ハッとした。何を考えているのだ、私は。
夏美は、ぷるぷる、と首を振って、あの男を頭から追い払うと、眠りに付いた。
しばらくたったある土曜日。
夏美の医院に、あの男、吉村はやってきた。
治療のあと、夏美が歯磨き指導をすることになった。
「金子さん、お仕事は何時までですか?食事でも行きませんか」
と、誘ってきた。その日は断ったが、
その後、通ってくるたびに、吉村はしつこく夏美を誘った。
ちゃんと歯医者に通ってきているし・・歯以外は好みなのよね・・
そう自分に言い訳しながら、結局、夏美は、吉村と付き合うことになったのだった。

ここまでが前振り。
まじで、うつるらしいよ。虫歯。

473 :夏美編・仮:04/09/09 18:51 ID:q23OkQ3X

この先、とりあえず漏れはこんなの考えてみた
こっそり治すってのも萌えだな、しかし

夏が過ぎ、秋も終わりに近づくころ。
夏美は、左下の親知らずが生えてきているのに気付いた。
もともと、顎もしっかりしているので、他の3本は、しっかりと生えていたが、
左下の1本だけが、出てくるのが遅かったのだ。
少し、痛いような気がする。
念のため、歯科医の萩原佳奈子に見てもらうことにした。
佳奈子とは、夏に喧嘩をしたのだが、紺野のとりなしもあり、まあ、元の関係に戻っているといえた。
「先生。ちょっと診て欲しいんですけど。親知らずが生えてきたみたいで・・」
「痛むの?」
「んー、ちょっと。」
「なるほど、気になったらすぐ診てもらうってわけね。」
「ええ。」
少し誇らしげに、夏美が答える。
「もう・・・ま、いいわ。じゃ、レントゲン先に撮って、そこに座っててちょうだい。」
椅子に座って待っていると、佳奈子が、レントゲンを手にやってきた。
少し、首をかしげている。
「左下よね。曲がったりはしてないみたいよ。」
そう言って、佳奈子は術者用の椅子に座った。
「でも、気になることがあるの。ちょっといろいろ見せてね。」
夏美が口を開けると、佳奈子は、ミラーを手に、親知らずを観察した後、
口の中全体を、ざっとチェックした。
「はい、いいわ。ところで金子さん、何か、生活で変わったことでもあった?」
椅子を起こし、佳奈子が尋ねる。
「いえ、別に・・・何か?」
不思議そうに、夏美が聞き返すと、佳奈子は、抑えた声で冷たく言い放った。
「親不知もなんだけどね・・・けっこうあちこち、虫歯になってるわよ。」
えっ・・・夏美は、耳を疑った。

474 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 20:27 ID:rWKEuJeK

>>470
うわ!すごくいい! そっちでお願いしたい。
473の展開も良い感じ。夏美初めての挫折。
虫歯ってうつるよね。高校の時パートナーにうつした(ゴメン)。
荻原先生はもともと医学部目指してたって設定だし、
「あなた、まさか吐くダイエットなんてしてないわよね」とか言って
超真剣に心配したりして欲しい〜。
過食症は胃酸で子供みたいな虫歯になるらしい。
あと、病気で唾液の分泌が悪くなると、急に虫歯って増えるんだって。

475 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 20:35 ID:X1y7hCYc

3編同時進行かぁ。すごいなぁ・・。
萩原先生はリベンジしないね。ホントに親身になって心配しちゃうタチだね。
夏美助手、自分の歯磨きはいい加減っぽい予感。

476 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 20:56 ID:q23OkQ3X

おお、ありがとう・・
じゃ、展開は473で、続きお願いします!

吉村はダメ男で、夏美を落とした後は通わなくなって、
それでまた虫歯放置で夏美にうつしたっていうイメージ
あとで、萩原先生に説教されるんじゃないか

うーむ、萩原先生みたいな歯医者に診てもらいたいものだ
そして頑張れ萩原先生(自分の治療)
紺野はどうなってるんだ、ホントに佳奈子が心配なのか、単なる自己満足なのか・・
こっちも誰かはっきりさせて欲しいです

477 :447の歯医者:04/09/09 21:06 ID:rbYYGv3C

>>450,459
もちろん、些細な箇所をいちいち指摘するほど不粋ではありません(笑)。
それよりも、歯科関係者でない方々がこれほどまでにディテールに凝った
ストーリーを書き上げたことに驚嘆しております。
私もお手伝いしたいのですが、いかんせん想像力&創造力が不足しているので...
現実的なことに対処するのは比較的得意なのですが。

478 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 21:11 ID:q23OkQ3X

>>447の先生
前歯の治療ってどんななのか教えていただけると・・
特に香緒里の注目の前歯(両側からやられててC3のとこ)あたり。
そしたらまた誰かが痛そうな治療シーンに仕上げるので。

479 :447の歯医者:04/09/09 21:20 ID:rbYYGv3C

>>449
文章のみでしか状況を把握していないので、想像のみでお答えしますが、
前歯のC2は通常は光重合レジンで充填します。
光重合レジンは歯の色に近いペースト状の樹脂で、青い光を当てるとカチカチに固まります。
見た目のこともありますので、比較的広範囲にわたる歯質の欠損でも、
歯髄(神経)に虫歯が到達していなければなんとか光重合レジンで治そうと試みます。
あまりにも歯質の欠損の範囲が大きく、光重合レジンで治せないときには
やむを得ず生きた歯のまま(神経を取らないで)歯の形を円錐形に整え、その上からかぶせます。


480 :447の歯医者:04/09/09 21:26 ID:rbYYGv3C

>>478
これもあくまで文章のみで把握した内容からの想像での回答となりますが、
C3でしたら、根の治療(リーマーを用いた治療)を行います。
その辺は、このスレッドのストーリーに詳細が記述されているので詳細は省きますが、
根の治療が終了した後は健康保険のみで治療するか、自己負担で見た目の良いものを装着するか
によって用いる材料が変わってきます。

481 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 21:28 ID:X1y7hCYc

>>479
ここの住人次第では、その歯の治療に行く前に虫歯が進行してしまうこととかもあるかも・・w
正直なんでもありですからねw

482 :447の歯医者:04/09/09 21:36 ID:rbYYGv3C

根の治療が終了した後
1)健康保険を用いる場合
1日目
金属の土台(杭のようなもの)を装着しやすいように歯の形を整えて型を取ります。
前歯はそのままではかわいそうなので仮の歯をかぶせてあげます。
2日目(1週間後)
金属の土台をセメントで装着します。金属の土台を含めてさらに歯の形をきめ細かく整えます。
歯肉の形と調和がとれるようなかぶせものを装着したい場合は
仮の歯を装着して日を改めて(歯肉の状態が落ち着くのを待って)型を取りますが、
この日に型を取ることもできます。きれいなものをかぶせたいのなら前者がオススメ。

483 :447の歯医者:04/09/09 21:44 ID:rbYYGv3C

3日目
型を取ります。対合歯(かみ合っている歯)の型と咬み合わせの記録を取るのも忘れずに。
また、シェードテーキングといって、歯の色の確認をします。歯の色も個人差があるので
それぞれの色に近いかぶせものを作ってあげる必要があるからです。
色はA3とかB4といったアルファベット+数字で表現されます。
日本人ならA3を選ぶのが無難でしょう。若い人で歯の着色がまだ進行していない場合はA2とか。

484 :447の歯医者:04/09/09 21:52 ID:rbYYGv3C

4日目(1週間後)
かぶせものが出来上がってきますので装着します。たいていの場合咬み合わせなどの調整が必要です。
かぶせものは、銀色の金属の表面に歯の色に近い硬い樹脂をコーティングしたものです。
最近は材料も進歩しましたが、どうしても色調の不自然さがでやすいのがこの材料の欠点です。
また、喫煙やコーヒー、お茶類など嗜好によっては早期に黄色く着色してしまいます。

香緒里さんの前歯にこれをかぶせて、不自然な色をした前歯に萌える、なんていうのも
このスレッド的にはありなのでしょうか。

485 :萩原先生編:04/09/09 21:56 ID:X1y7hCYc

これからは、何編かを名前欄に明記しませんか?
そうでないとまとめサイトの人が大変そう。

佳奈子が家に帰って寝ようとすると、紺野の予告通りずきずきとした痛みが襲ってきた。
「っ・・」
顔をしかめながら、痛み止めを飲む。
脳裏に、ふっと香緒里の顔が浮かんだ。
「・・あの子も、こんな事やってたのかな」
そう思うと、最初に診た時にかけた厳しい言葉が空しくなってくる。
「・・自分に言え、って話よね」
そうつぶやくと、またずきずきと痛みが襲う。
しばらくは寝れそうにないが、とりあえず横になることにした。

起きると、時計は10時を回ったところだった。
「・・ふぅ」
痛みはとりあえず治まってはいる。昨日のように、患者さんの前で失態をさらけ出すことはないだろう。
そう自分に言い聞かせ、朝とも昼とも言えない食事を取り、家を出た。

486 :萩原先生編:04/09/09 21:56 ID:X1y7hCYc

午後から治療にはいると、季節柄、小中学生が多い。
小学生はともかく、中学生ともなると結構すごい状態になってから来る輩もいる。
「これだけひどい虫歯なら、前の検診の時も言われたんじゃない?」
「え、えへへ・・」
「笑ってごまかさないの。どうしてもっと早く来ないの。こんなになるまでほおっておいたらダメじゃないの!」
そう言って、ふととなりのユニットを見ると、となりのユニットで院長の助手をしている夏美がにやっと笑った(気がした)。
怒りと恥ずかしさで、顔が真っ赤になりそうになる。
「とにかく、もっと歯を大事にしないとダメよ。治療するわね」
恥ずかしさを隠すようにそう言い、治療を始めた。

治療が終わり、手洗い場で手を洗っていると、後ろから紺野がぽんぽんと肩を叩いた。
「ちょっと、話があるから来てくれないか」
すこしどきっとして、「は、はい」と答えながら、手を拭いて振り返った。
紺野はさっさと歩いていくと、廊下の端で立ち止まった。
「な、なんでしょう」
微妙な期待を押し殺すように、佳奈子は言った。

487 :萩原先生編:04/09/09 21:57 ID:X1y7hCYc

「萩原君は、患者さんに厳しすぎる気がするよ」
はっとなって、紺野を見る。そうだ、同じ診察室で治療していたのだ。
紺野にさっきの声が聞こえていないわけがない。夏美のにやっとした顔がまた浮かぶ。
「確かに、君の悔しい気持ちは分かる。でも、患者さんがユニットに座るのは大変なことだ。それは君がよく知っていることだろう」
昨日のことを言われているような気になり、佳奈子はまた恥ずかしくなる。
「は、はい・・」
「我々は、知人のところで治療が受けられる。それでも、出来れば治療は受けたくないだろう」
顔を真っ赤にしながら、申し訳ない気持ちでこくんと頷く。
「君は優秀な技術を持っている。患者の気持ちも分かるはずだ」
「・・はい」
「君がユニットに座った時、一番かけて欲しい言葉。それを患者さんにもかけてあげようよ」
「はい、分かりました」
佳奈子が言うと、紺野は満足そうにうなずいて戻っていった。

かけて欲しい言葉・・。佳奈子はそれを考えながら、ユニットについた。患者もユニットに座る。
一通り診察をして、レントゲンを見る。・・うん、これだ。
「つらかったでしょう。もう大丈夫よ」
佳奈子がそう言うと、となりのユニットで院長がぷっと吹き出した。
・・二度と言うまい、と心に決めた佳奈子だった。

488 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 22:01 ID:X1y7hCYc

萩原先生の治療が進むのかと思った人ゴメン、単なるツナギでしたw
検診の結果受診した方々もこの物語にはいるのか?・・となると無限に長くなりそうですねw
3スレぐらい消費しても終わらなさそうw

>>479-484
治療の詳細ありがとうございます♪
・・なかなか大変なんだなぁ、歯の治療・・

489 :447の歯医者:04/09/09 22:01 ID:rbYYGv3C

2)自己負担で治療する場合
治療の進行は健康保険の場合と大きくは変わりませんが、用いる材料のバリエーションが多いです。
土台に用いる金属も金や白金を多く含有するものを用いたり、
土台に金属を使わずに白い材料で作ったりなど。
土台を白い材料で作れば歯肉が黒くなるのを少し防げます。
歯肉が黒くなるのを完全に防ぐにはかぶせものも金属を使わずに白い材料のみで作ります。
この場合の白い材料とは陶材(瀬戸物)を指しますが、
強度が劣るので金属の表面に陶材を焼き付けたものをかぶせるのが一般的です。

490 :夏美編:04/09/09 22:51 ID:ltpYvdLi

>>487
不覚にもウケたw

夏美編の続きを少し。

なぜ…夏美はショックで回らない頭で理由を考えた。
もともと、少々無茶をしても虫歯にはならない体質だ。
甘い物も好きだし、実は歯磨きにだってそんなに時間をかける方ではない。
でもそれで今までは大丈夫だったのに…
佳奈子が続けて言う。
「変だわ、今まで虫歯になったことはないんでしょう? こんなにたくさん…
 …あなた、まさか、」
そう言われた瞬間、今度は異様なほど頭が回った。
佳奈子の口から次に発せられるであろう言葉が耳鳴りのように頭の中に響く。
『だらだらと間食してるんでしょう』
『お酒を飲んだらついそのまま寝てしまうんでしょう』
『そもそも一日に歯は何回磨くの? 寝る前にさっと磨いて終わりかしら?』
全部やっていることである。指摘されたらどうすればいい…?
だが、実際に佳奈子が言った言葉は、思いがけないものだった。
「…まさか、吐くダイエットなんてしてないでしょうね」
そう言う顔は真剣そのものだ。というより、半分泣きそうになっている。友達の顔だ。
「してない、してないです」
慌てて否定しながら、夏美は思い出していた。
夏の終わり、ついこの間、虫歯の佳奈子に自分が何を言ったか。
佳奈子がどんな顔をしていたか。
あのときの自分を殴ってやりたくなった。

…どんどん青春小説になっていくんですが(゚∀゚)

491 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 22:58 ID:ltpYvdLi

ちなみに自分は、根の治療も光重合レジンも二次齲蝕も経験済み。
そのときの記憶で書いてますw

本編だけど、レジンなら1,2回で終わるはずだから、
前歯(C3以外)は一気にレジンで治療して、
奥歯のC2はインレーだろうけど、治療の話は書かずにとばせば、
一気にインレー入りまくりの治療終了後の話に持って行けそうだね。

492 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:12 ID:gKB2V7DL

話が中途半端で終わるのも嫌だけど、
早く終わってネタが無くなるのも嫌だなw



493 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:31 ID:mQpjEfi5

おい、岸利!
おまえ、うざいよ。出てくるな!
歯フェチの仲間内では、オマエのことは軽蔑のまなざし。

http://www.ultra-closeup.com/bbs/joyful/joyful-r.cgi
Re: 入れ歯モドキ? 岸利 徹 - 2004/09/09(Thu) 20:25 No.1773


>>TYWさま

ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1090221132/L50
で凄いことになってますゼ



494 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:32 ID:mQpjEfi5

おい、岸利!
おまえ、うざいよ。出てくるな!
歯フェチの仲間内では、オマエのことは軽蔑のまなざし。

http://www.ultra-closeup.com/bbs/joyful/joyful-r.cgi
Re: 入れ歯モドキ? 岸利 徹 - 2004/09/09(Thu) 20:25 No.1773


>>TYWさま

ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1090221132/L50
で凄いことになってますゼ



495 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:32 ID:mQpjEfi5

おい、岸利!
おまえ、うざいよ。出てくるな!
歯フェチの仲間内では、オマエのことは軽蔑のまなざし。

http://www.ultra-closeup.com/bbs/joyful/joyful-r.cgi
Re: 入れ歯モドキ? 岸利 徹 - 2004/09/09(Thu) 20:25 No.1773


>>TYWさま

ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1090221132/L50
で凄いことになってますゼ



496 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:35 ID:xPUjUI9F

おい、岸利!
おまえ、うざいよ。出てくるな!
歯フェチの仲間内では、オマエのことは軽蔑のまなざし。

http://www.ultra-closeup.com/bbs/joyful/joyful-r.cgi
Re: 入れ歯モドキ? 岸利 徹 - 2004/09/09(Thu) 20:25 No.1773


>>TYWさま

ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1090221132/L50
で凄いことになってますゼ



497 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:36 ID:xPUjUI9F

おい、岸利!
おまえ、うざいよ。出てくるな!
歯フェチの仲間内では、オマエのことは軽蔑のまなざし。

http://www.ultra-closeup.com/bbs/joyful/joyful-r.cgi
Re: 入れ歯モドキ? 岸利 徹 - 2004/09/09(Thu) 20:25 No.1773


>>TYWさま

ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1090221132/L50
で凄いことになってますゼ



498 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:36 ID:xPUjUI9F

おい、岸利!
おまえ、うざいよ。出てくるな!
歯フェチの仲間内では、オマエのことは軽蔑のまなざし。

http://www.ultra-closeup.com/bbs/joyful/joyful-r.cgi
Re: 入れ歯モドキ? 岸利 徹 - 2004/09/09(Thu) 20:25 No.1773


>>TYWさま

ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1090221132/L50
で凄いことになってますゼ



499 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:37 ID:xPUjUI9F

岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹
岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹
岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹
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岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹
岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹


500 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:38 ID:hwFO3OXN

岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹 岸利徹
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501 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:38 ID:hwFO3OXN

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502 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:39 ID:hwFO3OXN

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503 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:40 ID:WWMRazyd

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504 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:40 ID:WWMRazyd

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505 :名無しさん@ピンキー:04/09/09 23:41 ID:WWMRazyd

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506 :岸利徹:04/09/09 23:59 ID:WWMRazyd

岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹
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岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹
岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹


507 :岸利徹:04/09/09 23:59 ID:WWMRazyd

岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹
岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹
岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹
岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹
岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹


508 :岸利徹:04/09/10 00:00 ID:GLO3eQKX

岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹
岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹
岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹
岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹
岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹岸利徹


509 :岸利徹:04/09/10 00:07 ID:GLO3eQKX

岸利徹

510 :岸利徹:04/09/10 00:07 ID:GLO3eQKX

岸利徹

511 :岸利徹:04/09/10 00:08 ID:GLO3eQKX

岸利徹

512 :岸利徹:04/09/10 00:26 ID:GLO3eQKX

岸利徹

513 :岸利徹:04/09/10 00:27 ID:GLO3eQKX

岸利徹

514 :名無しさん@ピンキー:04/09/10 00:57 ID:aTWVm/TO

>>485-&490
でも、書き始めると、なんだか乗っちゃって、こんな風になっちゃったりするんだよね
みんな、萩原先生に思い入れ強すぎ・・

>>492
うーむ、それは辛い・・

とりあえず今晩のオカズになんか書こうっと

515 :夏美編:04/09/10 03:51 ID:dPR3aBQk

>>490の続きです。

「ならいいけど・・」
佳奈子は、心配そうだ。
「何か強いストレスがかかってるとか・・ドライマウスではない?」
「いえ、大丈夫です。」
「最近飲んでる薬、ある?」
「ないです・・・」
「じゃあ、どうしたのかしら・・」
たぶん、自分の不摂生だ、と、夏美は思っていた。
これまで、歯が丈夫だと自信を持って、いいかげんにしてきたツケが回ってきたのだ。
虫歯になるのが、こんなにショックだとは。
しばらく、夏美は、治療ユニットの上で、呆然としていた。
「・・大丈夫?」
黙り込んでいる夏美の顔を、佳奈子がのぞきこんだ。
「他のスタッフも帰ったし、ちゃんとチェックしたいんだけれど、いい?」
夏美が、歯を自慢にしていることは、医院内でも有名であった。
その夏美が虫歯になってしまったことを、他のスタッフに知られるのは嫌だろう、という佳奈子の配慮だった。
「すみません、・・・お願いします」
虫歯の状況を知るのは怖かったが、覚悟を決めた。
「じゃ、椅子倒すわね。」
うぃーーーん。

516 :夏美編:04/09/10 03:52 ID:dPR3aBQk

この椅子が倒れていく音でさえ、患者には怖いかもしれない、ということを知った。
「はい、お口開けて・・」
ライトが当てられる。自分の口の中が暴かれると思うと、たまらなくなって、目を閉じた。
「もっと楽にして。じゃ、見せてね。」
右上から、佳奈子が丹念に見ていく。時折、カルテにメモをしたり、
探針でカリカリ、と引っかいているのがわかる。恐る恐る目を開けてみると、
佳奈子が眉根を寄せ、厳しい顔をしていた。
「はい、いいわ。」佳奈子が体を起こし、椅子も起こしてくれた。
ずいぶんと長い時間に感じられた。緊張で、口の中がカラカラだった。
コップの水でうがいをしてみる。冷たい感じのするコップだ・・・よく考えると、初めての経験なのだった。
「えっとね・・」話し出す佳奈子の顔を、じっと見た。
「治さなきゃいけない虫歯が、9本あるの。でも、ほとんどC1だから、大丈夫よ。すぐ終わるわ。」
「9本も・・ですか」
「ふふ、私は10本あるのよ。ま、私と比べてほしくない、か。」
佳奈子は笑ってみせた。緊張をほぐそうとしてくれているのはわかったが、何も言えなかった。
「で、どうする?今日、もう治しちゃう?痛いってことはないけど。」
頭の中がグルグルして、考えられなかった。
「そうか、初めてだもんね。じゃ、1本だけ治そう。ちょっと安心できると思うわ。」
こくり、と頷いた。
「じゃあ、前歯の裏からいくわね。右の1番の裏。」
前歯まで虫歯にしてしまったんだ・・夏美の目に、涙が盛り上がった。

517 :夏美編:04/09/10 03:53 ID:dPR3aBQk

治療が始まった。エプロンをつけられ、椅子が倒される。
佳奈子が、タービンの先にチップをつけている。
その様子を心配そうに見つめる夏美に気付くと、佳奈子は微笑んだ。
「痛くはないわ。歯はね。」
そう、痛いのは心だ。普段の、自分の無神経さを反省した。
「はい、あーん。痛くないはずだけど、痛かったら、左手上げてねー」
ヒュイーン、という音をさせながら、タービンが近付いてきた。ぎゅ、っと目をつぶって耐えた。
ブゥン、ガガガガ、ブゥン、という振動が、歯から伝わってきた。
自分の歯が、なくなっているのだ、という気持ちに、涙が溢れ出た。
「はい、いいわ。口ゆすいで。」
くちゅくちゅ、とやって吐き出すと、歯のかけらのようなものが、流れていった。歯が・・
舌で触ると、予想以上に大きい穴が開いている。
またも涙が出てくる。
「ほら、泣かない。舌で触ると、大きく感じるのよ。実際はたいしたことないから。ほら。」
なぜわかったのか、佳奈子が、手鏡を差し出してくれる。ミラーで映してみると、たしかに、それほどの穴でもない。
「じゃ、詰めていくから。」
手早く、薬をつけられ、風を当てられ、別の薬、風、レジン・・・最後に、光を当てられて、
もう一度タービンで磨かれて、治療は終わった。

518 :夏美編:04/09/10 04:20 ID:dPR3aBQk

「舌に引っかかるとか、気になることはない?」
舌と鏡で確認して、こくり、と頷く。どこが治されているのか、全くわからなかった。
「こんな感じで治していくんだけど、平気?」
「はい。もう大丈夫です。ありがとう・・ございました。先生に診てもらって、よかったです」
夏美が言うと、佳奈子は、少し照れた。

「あ、そうだ、親知らずなんだけど」
「はい。」
「見たところ、一番虫歯が酷いから、抜いたほうがいいかな、と思うんだけれど」
「・・はい。」
「実は私、抜歯って得意じゃないの。特に、虫歯になってるとね。で、紺野先生に頼んでもいいかしら」
嫌だとは言えなかった・・が、夏に、佳奈子にきついことを言って、紺野にたしなめられた事を思い出すと、
この口の中を見られるのは、耐えられなかった。
「大丈夫よ。紺野先生、患者さんにはやさしいから」
・・・夏の、佳奈子を叱った様子では、そうは見えなかったが。
「じゃあ、明後日の夜にお願いしておくわ。次の治療は明後日にしましょ」
「どうもありがとうございました。」
「はい、お疲れ様。」
夏美の、初めての治療が終わった・・

519 :夏美編:04/09/10 04:21 ID:dPR3aBQk

次の治療の日。紺野がやってきた。
佳奈子に、「虫歯の親知らずを抜いてほしい」とだけ頼まれてきた紺野は、
治療台に、夏美が座っているのを見て驚いた。
「ん?患者さんって、金子君?」
紺野の顔をまともに見られず、うつむいたまま頷く夏美。
紺野が、傍らの佳奈子の顔を見つめる。
「そうなの。で、口の中見ても、何も言わないで。」
と、佳奈子が答える。
「なんだそれは・・ま、いいや、じゃ、見せて。」
紺野に促され、夏美が口を開ける。
「えっ・・」
今見たものが信じられない、といったふうにまばたきをして、ふたたび覗き込む紺野。
「これはまた・・どうかしたの?」
と、佳奈子に尋ねる。
「それが、わからないのよ。体は大丈夫そうなんだけど」
それを聞いた紺野は、何かひらめいたようだった。
夏美に向き直ると、
「ま、治すしかないな。それに、こんな虫歯だらけだと、彼氏に、虫歯をうつしてしまうよ。」
と言った。
それを聞いて、夏美が、あっ!という顔をした。
「虫歯って・・大人でも、うつるんですか??」
「うん、特に、付き合ってるなら、ちゃんと気をつけないと、うつると言われてるね。」
考え込む夏美。
「思い当たる節があったかな。」
「はい。彼氏が・・虫歯の多い人で。」
「うん、たぶん、それだろうね。さすがに、虫歯の彼氏がいるだろう、とも聞けなくて、
ああ言ったんだけど。」
紺野が笑う横で、佳奈子が少し暗い顔になっていた。
「私は、好きな人に・・虫歯をうつしてしまったりするのね・・」

「ま、とにかく、始めよう。萩原君、使って悪いんだけど、シンマと麻酔、用意して。」
そう言うと、紺野は、夏美のレントゲンと歯を見比べ、抜き方を考えていた・・

520 :夏美編:04/09/10 04:21 ID:dPR3aBQk

続きよろしく〜

521 :名無しさん@ピンキー:04/09/10 04:31 ID:0nsJmpzi

夏美が痛くされて泣いてるのが読みたい。

522 :岸利徹:04/09/10 05:43 ID:GLO3eQKX

http://bbs1.on.kidd.jp/?0002/amiami

523 :名無しさん@ピンキー:04/09/10 07:38 ID:bYykrTd2

青春ですねぇ♪仕立てがドラマチックになってきた。

>>492
そのときは、検診の結果受診した女子中学生でも。
萩原先生視点で。

萩原先生はホントみんなに愛されてますねw

524 :香緒里編:04/09/10 12:18 ID:MVHjtKQX

超ひさしぶりの気がする。香緒里編。

次の日。香緒里は、元気な顔をしていた。
もっとも、それは痛み止めの薬のおかげなのだが、一時、痛み止めすら効かなくなっていたことを考えると、
大進歩だ。
「せっかくだから、映画でもいこうよ。観たがってたよね。」
香緒里が言うので、夕方、前から観たかった、宇宙戦争ものを観に行くことにした。
戦闘シーンが大迫力らしいのだ。
「男の人って、こういうの好きよね・・子供っぽい。」
と、バカにされながら、久しぶりに香緒里の調子が戻ってきたことが嬉しかった。
映画は、満員だったが、やはり、最後の戦闘シーンはすごかった。
ドカーン。ドォオーン!
やはり、映画は迫力だな、と思って観ていると、隣の香緒里が、ぎゅっ、と手を握ってきた。
こんなのが、怖いのかな。可愛いな・・と思っているうちに、映画が終わった。
それでも、香緒里の手は離れない。
明るくなって香緒里の顔を見ると、涙を流している。・・そんな感動するとこ、あったっけ??


525 :香緒里編:04/09/10 12:24 ID:MVHjtKQX

しかし、感動しているにしては様子がおかしい。
「香緒里、どうした?」
「・・・痛いの。」
「え?」
「さっきの音が、歯に響いて・・・前歯がズキズキするの。痛いよぅ・・・」
そう言って、シクシクと泣き出した。
周りの視線が、痛い。
どうしよう・・・もう8時半だ、歯医者は閉まっているだろう。
「痛み止めは?飲んだ?」
「うん、さっき、我慢できなくて、夜の分、飲んだんだけど・・・。」
「効かないか?」
「ちょっとはまし・・かも・・・」
とりあえず、家に帰るが、痛くて泣いているうちに、神経が興奮したのか、
夜中には、しばらくおさまっていた、左上の奥歯まで痛み出したようだ。
「あぁぁっぁぁああん。痛いぃぃ。痛いよぉぉぉ。」
早めに飲んだと言う、夜の分の痛み止めが、今回の最後の薬だったので、
薬もない。冷やしてもみたが、かえってしみる、というので、
隣で肩を抱いててやること以外、どうすることもできなかった。
泣きつかれたのか、ときどき、うとうと、とするものの、
しばらく経つと、また
「痛いよぉ」
と泣き出す。何度繰り返したころだろうか。ようやく、朝になった。


526 :香緒里編:04/09/10 13:49 ID:MVHjtKQX

「香緒里、歯医者さん行こう」
「・・・イヤ」
「何でだよ。痛いんだろう」
「うん。」しゃくり上げながら、答える。
「じゃあ、早くなんとかしてもらおうよ」
「だって・・・差し歯・・・あと、奥歯・・・抜かれちゃう・・・怖いよ・・・」
「・・・そんな」
そんなことないよ、と言おうと思ったが、この痛がりようでは、それもあるかもしれない。
「・・痛いよぅ」
渋っていたものの、やはり、痛みには耐えられなかったのだろう、
11時ごろ、ようやく、香緒里も決心がついたらしい。二人で歯医者に向かった。
行ってみると、さすがに夏休みのせいか、子供が多かった。
待合室についても、シクシクと泣いている香緒里。
「お母さん、あのおねえちゃん、泣いてるよ」
「あのおねえちゃんはね、歯が痛いの。健太も、ちゃんと治さないと、おねえちゃんみたいになるわよ」
という親子の会話が聞こえてくる。
真っ赤になって、立ち上がる香緒里。
母親をにらみつけて、あわてて後を追う。

527 :香緒里編:04/09/10 13:58 ID:MVHjtKQX

「あら、香緒里ちゃん」
ちょうど、診察室から患者を送り出してきた萩原先生が、香緒里を見つけた。
「ちょっと、どうしたの?痛むの?」
香緒里が、涙を拭きながら、頷く。
「とにかくいらっしゃい。受付で言ってくれればよかったのに。」
そう言って、診察室に入れてくれた。
「金子さん。大野さん先に診るけど、あと平気よね?」
「はい、次の方は初診なので、紺野先生にまわします。午前はそれでOKです」
話はついたらしい。
「で・・・どこが痛むかしら?」
香緒里が、黙って前歯を指差す。
「あぁ、痛み出しちゃったか・・今日は院長先生がいるから、ちょっと聞いてみるわ」
立ち上がりかける萩原先生に、香緒里が
「萩原先生が・・いいです・・・」
と言う。萩原先生は、ちょっと微笑むと、
「大丈夫よ。相談するだけだから。治療は私がやるわ、責任持って。」
と言ってくれた。香緒里がホッ、とため息をつく。

528 :香緒里編:04/09/10 15:20:56 ID:MVHjtKQX

萩原先生は、隣の椅子のところの院長先生と、二言、三言しゃべると、戻ってきた。
「じゃ、始めましょ。ちょっと見せてくれる。」
香緒里の唇をめくったり、口を開けさせたりして、診察すると、
「たぶん、虫歯が進んで、中で膿がたまってるせいで痛むのね。だから、とりあえず、
削って、膿を抜きましょ。それで楽になると思うわ。大丈夫?」
香緒里はおとなしく頷いた。
「じゃあ・・麻酔するわね。前歯の麻酔は痛いけど、歯の痛みよりはましよ。我慢してね」
アングルワイダーをはめられ、歯茎がむき出しになっているところに、
麻酔の針が刺さる。
「んんっ」
香緒里が顔をゆがめる。
「ん、大丈夫よ、頑張って」「楽にしてー」
先生と、助手がかわるがわる励ます。
「はい、じゃ、もう1本。今度は裏からいくわね」
口を開けられ、また麻酔が打たれる。
「んあああー」
「すぐ終わるからねー、はい。いいわ。麻酔が効くまでしばらく待ってね。」
そう言って、萩原先生は、ドリルの先を点検した。
治療台に、たくさんのガーゼと、小さい金属製のお皿のようなものがセットされた。

529 :香緒里編:04/09/10 15:21:31 ID:MVHjtKQX

「もういいかしら」
先生が言い、治療が始まった。
削り始めてすぐ、
キュイーン、キュイーン、というドリルの音に、香緒里の泣き声が混じる。
「あああぁあぁぁん。う、ぅあああああ。」
「ちょっとだから。我慢して。」
隣の椅子の子供も、不安そうな様子でこちらを見ている。
「あ、やぁぁぁぁん」
香緒里がひときわ大きい声で泣き叫んだとき、ドリルの音がやんだ。
「ちょっと痛いと思うけど、すぐ楽になるから。」
ガーゼとお皿を香緒里の口の中に入れ、萩原先生が、歯茎のあたりを押す。
「んあ!」
すると、白っぽい液体が、たらー、と出てきた。
香緒里は、目を白黒させている。
しばらくたって、ガーゼとお皿を取り出す。
「どう?」
「だいぶ楽になりました。」
「じゃ、また、ここも根の治療していくから。ちょっと休憩ね。」
はい、と香緒里が静かに返事をする。


530 :香緒里編:04/09/10 15:22:19 ID:MVHjtKQX

気がつくと、周囲は昼休みに入っているようだ。
治療されていた子供たちはいなくなり、他のスタッフも片づけをして、ほとんど奥に入ってしまった。
「萩原先生、あのう・・」香緒里が、おそるおそる話し出す。
「どうしたの?」
「この、前歯は・・・どうなるんでしょうか」
「そうね、一応、根は大丈夫そうだから、前にも言ったけど、差し歯にできると思うわ」
「そう・・ですか。」
香緒里がうつむく。
「えーと、香緒里ちゃん。差し歯が気になるのはわかるけど、最近は、見た目も綺麗なのができるわ。」
萩原先生が、優しく言う。
「でも・・でも・・」
「でも、他にないし、歯抜けっていうわけにもいかないでしょう?」
「先生みたいな・・綺麗な歯の人には分からないですっ!」
香緒里は泣き出してしまったが、萩原先生も、思いつめたような顔をしていた。
そのとき、端の治療台の上をいじっていた男の人が、こちらへ歩いてきた。今日、初めて見る人だ。
さっきの、コンノ先生とかいう人だろうか。
その人は、通りすがりに、萩原先生の肩をポン、と叩いて、受付の方へ行ってしまった。
萩原先生は、ハッ、とした顔で、その男性の後姿を見ていたが、
「・・・香緒里ちゃん。」
しばらくの沈黙の後、決心したように、静かに口を開いた。
「私の前歯も、虫歯でダメになっちゃったの。だから、香緒里ちゃんの気持ち、わかるつもりよ。」
俺は、驚いて萩原先生の口を見た。そうだ、裏が銀色だったのは・・・
香緒里は、もっと驚いているようだ。
「だから、がんばって、治しましょ?ね?」
「はい。わがまま言って、すみませんでした・・」
受付の方を見ると、さっきの先生が、萩原先生をじっと見つめていた・・・

531 :香緒里編:04/09/10 15:23:11 ID:MVHjtKQX

またもわき道にそれちゃった。
誰か、続きお願い。
6番の痛いのは、どうなっちゃうんだろ・・

532 :名無しさん@ピンキー:04/09/10 21:04:11 ID:dF453jr9

をー、萩原先生告白♪
やっぱり香緒里が萩原先生に治療される、ってのが一番だなぁ。
黄金の組み合わせ。
・・金子助手歯ブラシ指導期待∩(゚∀゚∩)age

533 :紺野のウワサ:04/09/11 00:10:36 ID:YfKIbNYU

どれか採用されるかな

紺野バツイチ説
吉村は紺野の差し金説
佳奈子のブリッジは紺野の策略説

<番外>「俺」は実は50歳説

534 :期待エピソード:04/09/11 00:18:05 ID:YfKIbNYU

期待度高い順
・たいしたことがなさそうだった夏美の虫歯、親知らずの後ろが酷くて超痛い治療に
・秋、夏美の虫歯を診た萩原先生が「俺」の歯を心配、
検診の結果虫歯がたくさん見つかり、香緒里が超落ち込む
・見えるところはセラミックにして欲しいと無理を通す香緒里、
しかし硬いものを噛んで割れてしまい、再治療(根も割れて抜歯とか)


535 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 01:29:31 ID:yt8sgmus

>>447
治療されてみたいw

536 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 02:24:07 ID:nR5mlLmz

香緒里の奥歯はさんざん痛い治療をされてそれでも
残せないと言われて抜く事になる展開がいい。

537 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 02:31:46 ID:YfKIbNYU

>>536
それ賛成
さらにそれが、萩原先生に不審の目が向くんじゃなくて
香緒里が自責の念にかられるようなのがいい

538 :岸利徹:04/09/11 07:10:38 ID:k/JGKG73

歯フェチの皆さん、たいへんお待たせしました。ホームページ近日再開します。
閉鎖前に会員だった方はそのまま引き継ぐように調整します。
私が勝手に閉鎖したので、迷惑を最小限におさえるよう努めます。

http://www.itefah.net/
● LAST MODIFIED
09/09/2004 20:12:54


539 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 08:23:19 ID:0VeWmAMB

>>534
「俺」は良い歯のままが良いなぁ・・。
個人的願望として。

>>536
そうだよね、やっぱり抜いて、落ち込むのを彼氏が慰めるのが(・∀・)イイ!

540 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 08:43:09 ID:0VeWmAMB

今のところ

香緒里編 >>530
萩原先生編 >>487
夏美編 >>519

ですね。

541 :本編 香緒里編:04/09/11 14:00:52 ID:er/7PfSu

要望を取り入れるところは取り入れつつ…

「じゃあ、神経の治療、していくわね。」
もう何度目かになる根の治療が始まった。
昨日ほとんど寝ていないのと、麻酔が効いたのだろう、
香緒里は今度は泣かずにおとなしく治療されている。
「うん、これで良し。」
荻原先生は満足げにそう言った。
「じゃあ、今日は左奥の土台を入れて、その前の掃除と、右の掃除かな。
 掃除からやっちゃうわね。」
再び香緒里の口を開かせる。
「右は…良いわ。綺麗。次土台に入れるわね。思ったより回復が早いわね。」
香緒里が「よかった」とつぶやく。
「問題の左ね…」
左の歯の仮詰めが外される。綿を引き抜いた荻原先生が途端に眉根をひそめた。

542 :本編 香緒里編:04/09/11 14:06:19 ID:er/7PfSu

「これは…痛くなかった?」
香緒里に聞く。
「あ、…昨日の夜中からまた急に痛くなって…でも、前歯のせいだと思うんです」
香緒里が怯えながら答える。
この歯は抜くと抜かないの境界線上にある。
何かあれば抜かれるかも…といつも気にしていた。
「香緒里ちゃん、落ち着いて聞いて欲しいんだけど、」
荻原先生がそう切り出す。香緒里の目に、さっき枯れたはずの涙がまた滲んでくる。
「この歯はもう、抜いた方が良いと思うの」
「やあぁぁぁっ!」
香緒里は耳をふさいで泣き出した。
「あぁぁぁあぁんん! 嫌ぁ、抜くのは嫌あぁっ!!」
「香緒里ちゃん…」
子供のように激しくしゃくり上げる香緒里を、荻原先生が抱くようになだめる。
ひとしきり泣くと、少し落ち着いてきたようだ。

543 :本編 香緒里編:04/09/11 14:17:29 ID:er/7PfSu

「ひいっく、うえぇぇん、嫌、嫌ですぅ」
泣きながら訴える。
「わかったわ。院長に相談してみるから。ちょっと待ってて。
 私が帰ってくるまでに泣きやんでてね。泣かれると手を出せなくなっちゃう。」
荻原先生はそう言い、最後は香緒里の頭をぽんぽんと軽くなで、ブースを出て行った。
院長は二つ隣のブースで入れ歯のお婆さんの治療中だった。
荻原先生がカルテを見せている。
何を話しているのかは判らないが、あまり芳しくない雰囲気だ。
入れ歯の患者さんが興味深げに二人の会話を聞いている。
荻原先生が院長にさっと一礼して、院長のブースをでた。
どうなるのだろう、と思っていると、院長のブースからお婆さんの声がした。
「んなもん、さっさと抜いて、入れ歯にすりゃ楽になんべ」
訛り混じりの大きな声は、香緒里にも聞こえたようだ。
せっかく泣きやみかけていたのに、また肩を震わせ、しゃくり上げだした。






544 :本編 香緒里編:04/09/11 14:32:42 ID:er/7PfSu

「あら、泣きやんでないじゃない」
荻原先生が戻ってきた。笑顔だ。
「泣きやまないなら抜いちゃおっかな〜」
「やっ!」
「嘘よ」
この先生、来るたびにお茶目になるなあ…と俺は場違いなことを考えた。
「あのね、この歯にも前歯と同じように膿が溜まってるの。
 でね、抜くと簡単に治るんだけど、抜いた痕はそのままにしておけないでしょう?
 前歯なら言うまでもないけど、奥歯も抜けたままにしておくと、どんどん歯が動いて、
 物が噛めなくなっちゃうから。」
「…はい」
荻原先生の笑顔と冗談のおかげか、香緒里は落ち着いて聞いている。
「そういうときはね、ブリッジっていうんだけど、前後の歯を削って、
 橋を架けるように3本続きの人工の歯を入れるの。」

545 :本編 香緒里編:04/09/11 14:46:23 ID:er/7PfSu

荻原先生は、治療台の横にあったイラストを使って説明してくれた。
「インプラントって言って、抜けた歯だけ入れ直す方法もあるんだけれど、保険が効かないの。
 香緒里ちゃん、大学生でしょ? ちょっと払うのは大変かな、と思ったの。」
香緒里と俺は同時に肯く。二人とも苦学生ではないが金持ちでもない、典型的な現代の学生だ。
「そうよね。だから、治すときはブリッジにすると思うんだけど、
 で、今香緒里ちゃんのこの歯の奥の歯がちょうどかぶせる治療をするから、
 ついでに治せば一石二鳥かな、って思ったの。
 でもそれは歯医者の都合よね。ごめんなさい。
 香緒里ちゃんがまだ抜きたくない、っていうなら、
 もうちょっと頑張ってみても良いかもしれないわ。」
「じゃあ…」
「まだ抜かなくていいわ。」
香緒里の顔がぱっと明るくなる。
「そのかわり、このまま治せるって決まったわけでもないし、
 もしどうしても残せない、ってことになったら、力づくでも抜くからね。」

546 :本編 香緒里編:04/09/11 15:03:41 ID:er/7PfSu

そう言って、荻原先生は治療台を寝かせた。
香緒里が反射的に緊張したのがわかった。
「はい、あーん」
荻原先生の手には、すでにリーマーが握られている。
ぐりぐり、ぐいぐい。
「ああっ! うあぁぁあ、んんぁ!」
体を跳ねさせるようにして香緒里が呻く。
「がんばって。ちゃんとやらないと治らないのよ。
 歯を残せるように、私も頑張るから、香緒里ちゃんにも協力して欲しい。」
荻原先生が手を止めてそう言った。
香緒里はうなずき、治療台の端を手で掴んで、じっと体を硬くした。
それでもやはり痛い物は痛いのだろう。
「ん、くぅう、んんっ」
時折、何とも言えない声がのどの奥から漏れだしている。

547 :本編 香緒里編:04/09/11 15:22:30 ID:er/7PfSu

根の掃除が終わり、薬を浸した綿、そして蓋が詰められた。
「もしかしてまた膿がでても良いように、蓋に小さな穴を開けてあるの。
 少しぐらいの膿なら大丈夫。
 でももしたくさん膿が出たら、とても痛いし、痛み止めも効かないと思うわ。
 そう言うときは、この蓋、外したら楽になるから自分で外してね。
 そして、ここにすぐに来ること。いいわね。」
香緒里がうなずくのを見て荻原先生はうなずき返した。
「じゃあ、土台を入れて、クラウンの型取りね」
前の詰め物の時も異様に手際が良かったが、今回も早かった。
高さを調節し、歯の周りを削っていく。例の助手に型を取ってもらい、
仮のかぶせ物をして、治療は終わった。

548 :本編 香緒里編:04/09/11 15:40:28 ID:er/7PfSu

「ありがとうございました」
そう言って治療台を降りようとする香緒里を、荻原先生が押しとどめる。
「ちょっと待って。ごめん。もう一度前歯、診せてね。」
そう言って治療台を再び寝かせる。
さっきの前歯を診るのかと思ったが、唇をつまんでまくり上げ、他の歯を診ている。
香緒里は真っ赤になっている。
歯の先は白く綺麗で、笑っても歯茎が出ないので判らないが、
真ん中の二本は根元に穴があいて茶色くなっている。
さっきの歯の隣の犬歯も、境目のところが黒くなっている。
さっきの歯は、まだ両側が黒く、大きな虫歯が残っているのがわかる。

549 :本編 香緒里編:04/09/11 15:46:07 ID:er/7PfSu

「あれ、その歯、削ったんじゃないんですか?」
俺がそう聞くと、荻原先生が振り向いて言った。
「さっきは神経に届くように削っただけなの。かぶせるのは最後だから、
 今全部削っちゃうと、半月ぐらい歯抜けになっちゃって可哀想でしょ?
 まあ、最終的には削るから、どうしても一週間弱は歯抜けにはなるんだけど、
 それぐらいの期間なら仮の歯を入れてあげられるからね。」
確かにそうだ。香緒里は歯抜けと聞いて更に赤くなっている。
荻原先生は香緒里の方に向き直って言った。
「ところで、前歯、鏡で見て気になるでしょう。」
「…はい」
「女の子だもんね。他の歯が落ち着いたら、一気になおしましょうね。
 白いので治すから、一日で済むし、見違えるように綺麗になるわよ。
 はい、今度こそ終わり。お疲れ様」
「ありがとうございました。」
「あ、左で固い物とか食べないでね。
 一番奥は全部仮詰めだし、その前の歯は安静にしたいからね。」


550 :本編 香緒里編:04/09/11 15:53:58 ID:er/7PfSu

もう一度お礼をいい、医院を後にした。
「よかったな。とりあえず抜かずに済んで」 「うん」
「早く前歯、治してもらえるといいな」 「うん」
「とりあえず昼ご飯食べてさ、早く帰って昼寝しようよ。俺もう眠くて」
あくびをしながら言ったら、香緒里にこづかれた。
「それって何か嫌味…」
「嫌味じゃないよ、ただ、その、欲の中で睡眠欲が一番強いっていうじゃん…」
あわててごまかす。香緒里はふっと笑うと言った。
「まあいいわ。私も眠いし。」
二人で揃ってあくびした。

551 :本編 香緒里編:04/09/11 15:58:26 ID:er/7PfSu

とりあえずここまで。
>>533
<番外>「俺」は実は50歳説 は採用できず(笑)

痛み出した奥歯、今回は抜かずに頑張ったので、
誰か、さんざん痛い治療をしたあげくに抜いてあげて下さいw
切開排膿とかかなあ。
で、結局ブリッジにするためにせっかく治した後ろをまた削ったり、
それか恐怖のインプラント治療でもいいや。
お金の問題があるけど…。

552 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 16:03:18 ID:Du4CCWbL

インプラントまで行くとグロいな。
ブリッジで銀歯ギラギラの方がいいんじゃない?
学校で友達に指摘されて、白い歯に変えてもらうとか…


553 :岸利 徹 ◆a6xQiseJz2 :04/09/11 18:31:24 ID:LS56LxGc

>>538 の岸利さま
告知ありがとうございます。

実は書かなかったけど閉鎖してた理由に、「某ホスティング業者がアホやから更新でけへん。」というのも理由でした。
FTPは3回に1回しか繋がらないし、繋がっても時々落ちるし、POP3&SMTPが死んで繋がらないのに、
「サーバーの電源が入っていますので問題ありません。」の繰り返しだし・・・
昨日の午後やっと、サーバーをRAQ500に移してくれて今のところ問題がないので、
明日午前中辺りにトップページだけでもなんとか作らさせていただきます。

その後は、アラジンさんにお詫び入れて、秘宝館からなんとか再建させていただければ良いかなぁ〜と
思っています。

>>538の岸利さまが、itefah.netのFTPのアカウント知ってたら、僕の代わりにヤッてくれれば有り難いですが。



554 :萩原先生編:04/09/11 20:21:07 ID:H3jFpl6J

それから二日後。
佳奈子の右下6のインレーが出来たので、通常の診察が終わった後紺野にセットしてもらうことになった。
「んー、ここの技工士さんはホント上手だよねぇ」
紺野はそう言いながら、歯形にセットされた大きな銀のインレーをしげしげと眺めた。
これが私の口に入るんだ、と思うと、佳奈子は急に恥ずかしくなった。
「じゃあ、口開けて・・しばらく閉じないでね」
紺野はそう言うと、仮詰めしてあったゴムをスポッと取った。
「分かってるだろうけど、軽く洗浄するね」
そう言いながら、しゅっと水を当てる。
「んっ・・」
すこししみるが、大したことはない。
そして、空気を当て乾かす。と同時に、夏美が練ったセメントを台の上に置く。
「ん、ありがと。じゃ、セットするから」
紺野はそう言うと、インレーを佳奈子の歯にセットし、ぎゅっと押し込む。
「OK・・じゃ、今度は上の・・7から行く?6から行く?」
ぺらぺらとカルテを振りながら、紺野は言う。
「・・6からで」
微妙に悩んでそう言うと、紺野は「分かった」と笑った。

555 :萩原先生編:04/09/11 20:21:38 ID:H3jFpl6J

仮蓋をとって、中から綿を抜き出す。
「ん・・びみょ。土台は立てず、もっぺん根治やるわ」
紺野はそう言い、リーマーを手に取る。
佳奈子の体が、反射的に硬くなる。
「ゆっくり行くから・・」
こり、こりと入っていき、そしてびくっと痛くなる。
「んぁぁっ・・」涙があふれてくるが、紺野は
「ちょっと我慢な・・・」といい、治療を続ける。
「あぁんっ」痛みが強くなる。
「んー、もうちょっと・・」
「はぁんっ・・んんっ・・」
もう無理、と思ったところで紺野は針を抜いた。
「まぁ、次ぐらいに何とかなるかな・・」
紺野はそう言うと、もう一度薬を入れて蓋を閉じた。

「次、7やっちゃう?」
紺野がそう言ったが、人間いやなことは先送りしたい物だ。
佳奈子は「・・いや、次の時に」と答えた。
紺野は笑いながら「分かったよ」と言った。

556 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 20:23:42 ID:H3jFpl6J

ネタふっときましたー。7は誰か適当にカタつけてください。
香緒里は・・大変そう・・。

557 :名無しさん@ピンキー:04/09/11 23:57:38 ID:LnW7ceHU

急に紺野が軽くなってる・・
佳奈子にももうちっと恥じらいが欲しい

558 :名無しさん@ピンキー:04/09/12 00:06:38 ID:qilb9376

>>557
言えてる。「びみょ」はかなりびみょやった。
でもこの後歯磨き指導だよね。
楽しみ〜

559 :名無しさん@ピンキー:04/09/12 00:10:21 ID:aESxEEL1

>>551,556
乙でしたー

しかし、>>557 の言うことも分かる気がするな、たしかに


560 :名無しさん@ピンキー:04/09/12 00:53:53 ID:MtiD8JIK

関係ないけど昔から麻酔無しで虫歯を削られて苛められて神経抜かれるのに
すごく憧れているんだよね。最近の歯医者さんは痛くしてくれないし
誰かSの歯医者さんで拷問みたいに痛くしてくれる人に出会いたいよーっ。

561 :名無しさん@ピンキー:04/09/12 03:14:17 ID:Qu1928kx

>>560
どっかの日記サイトに、麻酔がきらいだからっていって、
頼んで麻酔なしで治療してもらった、っていう日記があった。
「気絶しないでね」って言われたらしい。
マジで気絶しそうになったらしい。(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

562 :萩原先生編:04/09/12 06:10:27 ID:p81g9f66

昨日会議中こっそり書いてたんだが・・・
つながらなくてアップできなかったら、すでに最初がうpされてるな
ま、勿体無いので&どこからにしていいかわからないので、全部うpさせてもらいます
つまり、555じゃなくて487の後ね

さて、その日の夜。
夜、たいてい最後に残るスタッフは、院長、佳奈子、そして衛生士チーフの夏美である。
助手や他の衛生士は、自分の仕事が終わると、それぞれに帰って行くのであった。
スタッフがだいたい帰ったのを見計らって、紺野が言った。
「佳奈子ちゃん、今日、どうする?」
一瞬、食事のことかと思って振り向いてみたが、紺野は、人差し指で、右ほほを叩いていた。
院長が、それを目ざとく見つけた。
「ん?何の合図だ?まあ、若いんだし、おじさんは何も言わないが」
院長は、紺野と佳奈子をくっつけたがっているらしい。
もはや、慣れっこになっている紺野は、
「はは、見逃してください」
と適当にあしらっている。
佳奈子は、できれば院長に虫歯のことを知られたくなかったのだが、夏美が
「萩原先生、虫歯を作っちゃったので紺野先生に治療してもらってるんですよ」
と、あっさりバラしてしまった。
佳奈子は、赤くなってうつむいたが、院長は、
「なんだ、そうか。ま、紺野君は上手いし、優しいしな。萩原君みたいにきついことも言わないだろう」
と、特に虫歯を作ってしまったことについては気にしていないようだった。
「じゃ、あまり遅くならないように。戸締り頼んだよ。金子君、雨が降りそうだから駅まで乗せていこう」
と、夏美を無理やりに連れ、院長は帰って行った。


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