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   虫歯&銀歯の女の子   
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    虫歯&銀歯の女の子   
  
- 1 :名無しさん@ピンキー:04/07/19 16:12 ID:8MZmTy88
 -  こんな子に激しく萌えます 
    
 
  
- 842 :名無しさん@ピンキー:04/10/21 18:16:51 ID:c1pB4Bhi
 -  TYWでも岸利徹でも本物でもニセモノでもどうでもいいから、 
  やりたければヲチ板とか他所でやって下さい 
 
  
- 843 :名無しさん@ピンキー:04/10/21 18:18:10 ID:c1pB4Bhi
 -  というわけで超ひさびさの小説。久しぶりだけど、たぶん合ってると思う 
     香緒里が口を開ける。   仮の蓋をはずし、綿を抜くと、綿はやや緑がかった黄色い膿で濡れていた。   先生は、「ん・・」と、少し難しい顔になった。   「香緒里ちゃん、この歯、まだ痛む?」   香緒里は一瞬動揺して、目を泳がせたが、先生に見つめられ、   「・・少し。」   と、小さな声で言った。   「どのくらい?痛み止めは必要?」   「・・飲んでます」   「そう。」   重苦しい沈黙が流れた。   耐え切れずに、俺は口を開いた。   「抜かないとダメなんでしょうか」   その言葉に、香緒里がびくっとして、不安そうに先生の口を見つめる。   「うーん、実のところ、かなり難しい状態なのよね、やっぱりまた膿んでるみたいだから・・・」   香緒里の目にまた涙が溜まってくる。   「でも、香緒里ちゃんは、抜きたくないのよね?」   香緒里が頷く。   「ここは、いつ取れたの?」   「高2のときです・・」   「じゃあ、2年くらい放っておいたわけね」   ふう、と、ため息をつきながら、先生が考え込むような表情になる。 
 
  
- 844 :名無しさん@ピンキー:04/10/21 18:20:49 ID:c1pB4Bhi
 -  やっぱり、ダメなんだろうか・・ 
  「ま、奥のつめものも入れたばっかりだし、もうちょっと頑張ってみるわね・・・」   先生にしては歯切れの悪い言葉だった。   「はい、じゃ、口開けて。やるからには香緒里ちゃんも頑張ってね」   いつもの先生に戻り、治療が始まった。   ぐいぐい、と先生が針を押し込んでいく。   「ああっ! んぁ!」   香緒里が呻く。   「やっぱり、これだけ痛むとなると・・もうちょっと我慢してねー」   先生は手を休めずに言った。   「んんんん!んくぅ、うううう」   香緒里の呻き声も続いていた。   2,3分はそうしていただろうか。   ようやく先生は体を起こすと、   「今日はこれでいいわ。薬をちょっと強くしてみるから、今晩はしみるかもしれないけど。我慢してね。」   と言って綿に薬をつけて、香緒里の歯に押し込み、蓋をかぶせた。   香緒里は、綿が押し込まれたとき、大きく顔を歪めた。しみるのだろう。   蓋をしてもらっても、少し顔をしかめたままだ。   「あとは・・前歯の仮歯よね。そのままじゃ帰れないわ」   そういえば、そうだった。   助手が、奥からトレイを持ってきた。   「はい、じゃ、いーってして。」 
 
  
- 845 :名無しさん@ピンキー:04/10/21 18:21:31 ID:c1pB4Bhi
 -  軽く香緒里が口を開けたところを、助手が唇をめくり上げる。 
  無残にも前歯の真ん中に大きな穴を開けられたまま、歯茎が見えるまで唇をめくられている香緒里は、   俺と目が合って、泣きそうな顔になった。   見ないで・・と、目で訴えているようだ。   気持ちはわかったが、なぜか目が離せず、そのまま見ていると、   香緒里は観念したように目を閉じた。目じりからつーっと涙がこぼれる。   「じゃ、少し乾かすわね」   先生がシュッ、シュー、と風を当てると、香緒里の体がびくん、と跳ねた。   「まだ神経が残ってるからね・・もうちょっと我慢してね」   かまわず、先生は風を当て、香緒里は喉の奥から呻き声を上げた。   「んんんっ、んんーっ」   「いいわ。じゃ、つけるわね」   先生が言うと、助手が、透明な入れ物を差し出した。中に、小さい白いものが入っている。   先生は、ピンセットでそれをつまみ、ちょん、とセメントのようなものをつけると、   香緒里の穴の開いた前歯に押し付けた。   「んん」   またも香緒里は痛そうに呻いたが、先生はそのまま押さえつけている。   「噛んでてね、って言えないのよ、前は。」   不思議そうに見ている俺に、先生は笑いかけた。なるほど。   「はい、いいわ」   しばらくたって、先生が手を離し、香緒里の歯を見た俺は少し驚いた。うまくできてる。   色も思っていたより自然だった。 
 
  
- 846 :本編 少しずつ進行編:04/10/21 18:29:54 ID:c1pB4Bhi
 -  助手が手鏡を香緒里に渡す。 
  鏡に向かっていー、っとした香緒里は、ホッとしたような顔になった。   「案外綺麗でしょう。でも、忘れないでね。仮の歯だから、強く噛んだりしちゃダメよ。」   先生が念を押し、椅子を起こした。   「じゃあ、次は3日後ね。もちろん、痛くなったらいつでもすぐ来てね。痛み止めもまた出しておくけど」   「はい、ありがとうございました」   その日は、薬をもらって、香緒里の家に帰った。      書くのを忘れてた、本編です。   で、これの前は>>659にあります。遠いね・・    
 
  
- 847 :名無しさん@ピンキー:04/10/21 18:31:43 ID:c1pB4Bhi
 -  誰か続きよろー 
     って、まだここ見てるヒトいるのかなー 
 
  
- 848 :名無しさん@ピンキー:04/10/21 20:47:12 ID:8PlnO5Va
 -  久々に続きキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 
  くだらねー叩きばっかだからいい加減見切りをつけようと思ってたら、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!      作者激しくGJ! 
 
  
- 849 :名無しさん@ピンキー:04/10/21 20:58:46 ID:rtqUespo
 -  >>847 
  乙!!!!!!!!!!!!   続きが始まって、嬉しいです☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆ 
 
  
- 850 :名無しさん@ピンキー:04/10/21 21:22:21 ID:c1pB4Bhi
 -  すごく長いけど、実はまだ全然治療終わってないんだよね、 
  はて、どうしよ・・・ 
 
  
- 851 :本編 少しずつ進行編:04/10/22 12:02:26 ID:0YN/kEHP
 -  じゃ続けます 
     先生の言ったとおり、その日と翌日は、左上の奥歯に詰めた薬と、新しく治療を始めた前歯がしみるらしく、   香緒里は薬を飲んで辛そうにしていた。   次の日、ようやく少し元気になったと思ったが、夕方になって、また、左頬を押さえて泣き始めた。   「痛いよぉ」   「まだ痛むの?」   「うん・・違うの、その前の歯みたい・・・」   「見せて」   と言うと、香緒里はおとなしく口を開けて上を向いた。   ペンライトを手に、のぞきこむ。   「ちょっと見にくいな、こうしよう」   香緒里の頭をひざの上に乗せる。   光を当てると、一番奥に入った大きな銀歯が、ギラリと光った。   その手前、ほとんど歯のないところには、やけに白いゴムのような封がされている。   「根の治療してるところの、前?」   香緒里が口を開けたまま、目で頷く。   その歯は、後ろから、かなり大きな穴が開いている。   今治療中の歯が酷いので、気にしていなかったのだろうが、この歯も、たしかにかなり痛そうだ。   何度も歯医者に行った気がするが、ざっと見てみると、まだほとんど治療は済んでいなかった。   「うん、これは痛いかもね、どうする、香緒里。歯医者さん、まだ開いてると思うけど」   体を起こした香緒里は、   「・・行く」   と、小さな声で言った。よほど痛むのだろう。   以前のように、歯医者に行くのを嫌がるということがなくなったのはいいが、   痛くて行かずにはいられないという状況になっているのだ。 
 
  
- 852 :本編 少しずつ進行編:04/10/22 12:03:28 ID:0YN/kEHP
 -  左上が痛くなって治療に通い始めてから、その奥、右上の古い銀歯、左の前歯、今日の歯と、 
  新しく痛み始めたのはこれで4本目だ。      香緒里を連れて、歯医者に向かった。   受付をのぞくと、助手があれっという顔をした。   「今日だっけ?あ、痛むのかな?」   香緒里が、泣いたまま頷く。   「今萩原先生終わったところだから、ちょうどいいわ」   直接、診察室に通される。   空いた椅子に座ると、手を洗い終わった萩原先生がやってきた。   「痛いの?」   心配そうに、香緒里の泣き顔を覗き込む。   「あの、治療してるとこじゃなくて、その前が痛むらしいんです」   思わず横から口を出してしまった。   「あ、新しく痛み出したのね、ちょっと見せて」   先生はやや厳しい顔になって、椅子を倒した。   「んー、ここね。もうちょっと大丈夫かと思ったんだけど・・ちょっと治療中の歯が多くなっちゃうけど、   しょうがないわ、ここも治療に入りましょう」   横では、すでに助手が器具を用意し始めていた。   「とりあえず、麻酔するわね」   香緒里はおとなしく口を開け、目を閉じた。   針が刺さるとき、少し顔をしかめたが、以前のように声を上げることも、涙を流すこともなかった。   「じゃあ、麻酔が効くまでの間に、えーと、右上の土台入れたところ。歯茎が落ち着いてきてるから、型取りましょう。」   助手が用意したゴムの型を、上下に噛まされる香緒里。    
 
  
- 853 :本編 少しずつ進行編:04/10/22 12:04:26 ID:0YN/kEHP
 -  「上下なんですか?」 
  「ここに入れるのは、クラウンって言って、歯がないところに歯の形の銀歯をかぶせるから、   下の歯がどうなってるかもわからないと、作れないのよ」   たしかにそこは、歯は根だけになり、今は金属の棒のようなものが立っているだけの、無惨な姿だ。   「治療中の歯が多いと、ダメなんですか?」   俺は、さらに、さっき気になったことを聞いた。   「ダメって言うことはないけれど、治療が大変だから。特に、香緒里ちゃんの歯は、今、   この左上と、前歯2本、全部が根の治療中でしょう。   根の治療は、治療としては大掛かりだから。それを何本も、となるとね。」   「普通はやらないんですか」   「まあ、あんまり、そんな状態にならないってこともあるけど、   もし根の治療が多くなっても、1,2本、少しずつ進めることが多いわ。   でも、香緒里ちゃんの場合、ゆっくりしているうちに、他の歯が痛み出したりすると困るから」   横で聞いている香緒里が怯えた表情をした。   まだ、他に痛み出すかもしれないのか・・   「でも、次で、右上は治るから、左右両方治療中っていう状態はひとまず、終わるわ。」   本当にひとまず、でしかなかったことを後で知ることになるのだが・・   そうしているうちに、型取りが終わった。変な味がするのか、香緒里は口をゆすいだが、   麻酔のせいで、左側から水がダラダラとこぼれる。   「麻酔も効いてきたみたいね、じゃ、始めましょう。途中で痛くなったらまた麻酔するから。言ってね」   先生がそう言って、その日の治療が始まった・・      ここまで。後、誰かよろ〜 
 
  
- 854 :名無しさん@ピンキー:04/10/22 23:26:52 ID:F24/p40p
 -  おおおおおおっキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 
  久々の小説!しかも見所もけっこうある。久しぶりのせいもあるのか、萌えた。   続くといいな      って、久々に自分も書くかな 
 
  
- 855 :本編 少しずつ進行編:04/10/23 01:53:39 ID:7n5RxQJE
 -  ではちょっとだけ 
     チュィーン。ドリルが音を立てて、香緒里の口の中に入っていく。   シュイン、シュイン、シュイィィィィン、   すぐに、診察室に、香緒里の歯を削る音だけが響き始めた。   診察時間の終わり近くになって駆け込んだので、他の患者さんはもう終わって帰ってしまい、   ここには、香緒里と俺の他は、萩原先生と美人助手しかいないのだった。   キュィィィィン、キュィィィィィィン。   ときどき、ジュボボ、という、バキュームの音が混じる。   キュィイイイイイイイン   さすがに大きかっただけあって、ずいぶん長いな。   そう思っていると、香緒里が声を上げ始めた。   「ん、んぁあああ、ああっ」   「もうちょっと頑張って・・」   助手が横から励ます。   シュィィン、キュィィィィン・・   「ぅぅうううっ、んぁ!」   シュィィィィイン、シュィィィィィィィィィィン   「あぅっ」   香緒里の足が動き始めた。 
 
  
- 856 :本編 少しずつ進行編:04/10/23 01:54:14 ID:7n5RxQJE
 -  「あー、やっぱりこっちも広がってる、か・・」 
  先生はそう言うと、ドリルを止めた。   シュゥゥゥン。   「金子さん、麻酔、もう1本追加してくれる」   助手が、麻酔を取りに行った。   「とりあえず、うがいして」   先生が、椅子を起こす。香緒里が水を口の端からこぼしながらうがいをし終わると、   先生が手鏡を手渡した。   「あのね。口開けてみてくれる。」   ミラーで、手鏡に歯をうつしながら説明してくれた。   「後ろ半分に大きな穴が開いてたんだけど、削ってみたら、中で、前の方にも穴が広がってたわ」   歯には、全体に大きく茶色い穴が、口を開けていた。   これは・・・ひどい。見るからに痛そうだ。   香緒里を見ると、鏡を凝視したまま、涙ぐんでいる。   「だから、もうちょっと削るわね。もう1本、麻酔打つから。」   ふたたび椅子が倒され、麻酔が打たれた。      終わりです。   あと頼んだ! 
 
  
- 857 :名無しさん@ピンキー:04/10/24 14:40:12 ID:vbWM75pl
 -  http://home.new.rr.com/sloop/showme/ 
  咀嚼苦手な漏れは駄目だったが歯が見れるぞ。   犬とか混じってるけど。 
 
  
- 858 :岸利 徹 ◆M5K.YxrOwM :04/10/24 18:40:39 ID:5LMTktlm
 -  自衛隊の新潟派兵に反対しよう!  
      自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!      
 
  
- 859 :岸利 徹 ◆M5K.YxrOwM :04/10/24 18:41:03 ID:5LMTktlm
 -  自衛隊の新潟派兵に反対しよう!  
      自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!      
 
  
- 860 :岸利 徹 ◆M5K.YxrOwM :04/10/24 18:41:38 ID:5LMTktlm
 -  自衛隊の新潟派兵に反対しよう!  
      自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!        自衛隊の新潟派兵に反対しよう!      
 
  
- 861 :名無しさん@ピンキー:04/10/26 16:40:48 ID:BEzJciy4
 -  クラウンが取れたのか治療中でTEKが取れたのか 
  今日行った得意先の事務の姉さん(20代後半)の左上の4番か5番の位置に   メタルコアだけが光っていてあやうく興奮しそうになった   次に行くのが楽しみだ、まじで 
 
  
- 862 :名無しさん@ピンキー:04/10/26 22:53:29 ID:T/6T5jle
 -  「麻酔が効くまでちょっと待ってね」 
  器具を整理しながら萩原先生が香緒里に声をかけた。   香緒里は返事をせず、ただ萩原先生の顔を見つめている。   「…どうかした?」   それに気づいて、萩原先生が香緒里に聞いた。   「あの…さっき、他の歯が痛み出す、って…」   「ああ、あのね、今から削る歯も、院長が見たときはC2だったの。    でも削ってみたら中で大きく広がってたでしょう?    虫歯って、表面より中の方が広がってることが多いから、    見た目より進んでることが多いのね。    そうすると歯磨きしても届かないし、磨くと痛いから、って、    更におろそかになっちゃうし…。    他の歯も、ここに最初に来たときよりは進んじゃってると思うわ。    早く直したいんだけどさっきも言ったように大がかりになっちゃうからね。」    
 
  
- 863 :名無しさん@ピンキー:04/10/26 22:54:57 ID:T/6T5jle
 -  「……あの、…」 
  香緒里が何か言いかけてやめた。荻原先生は見逃さない。   「もしかしてまだどこか痛むの?」   「……右の、下が時々…」   「あら、えーと、一番奥?」   「…はい」   荻原先生はカルテの表紙の裏からレントゲンを取り出し、光にかざして見た。   「うーん、確かにちょっとぎりぎりだなあ。」   「治せますか?」   「そりゃ治せるけど…時々痛いのよね?」   「…はい」   こりゃ、時々じゃないかもしれないな…と横で聞いて思ってしまう。   香緒里は酷く痛くならないと、痛いって事をちゃんと伝えない、ということが、   最近わかってきた。 
 
  
- 864 :名無しさん@ピンキー:04/10/26 22:55:51 ID:T/6T5jle
 -  「根の治療って、香緒里ちゃんの体が元気じゃないとできないの。あんまり何本もやると、 
   体が疲れちゃって、せっかく根の掃除をしても腫れちゃったりするのね。    香緒里ちゃんはここのところずっと根の治療だから、無理すると良くないのよ。    とはいえねえ…歯が痛いとスタミナのつくものも食べられないだろうし、    睡眠不足になって、体力なくなる一方なのよね……。    もうちょっと早く来てくれたら……。」   萩原先生が愚痴を言うなんて、よほど困っているんだろう。   前にも同じフレーズを聴いたような気がするが、   それは医者として患者を叱っていただけで、今みたいに困ってる風ではなかった。   「…ごめんなさい」   香緒里にもそれがわかったのか、涙ぐみながらつぶやいた。   「いいのよ。起こってしまったことは仕方ないし、もっと酷い人もたまにいるのよ」   荻原先生があわてて言う。 
 
  
- 865 :名無しさん@ピンキー:04/10/26 23:07:35 ID:T/6T5jle
 -  「そういうときはどうするんですか?」 
  気になって口を挟んでみた。   「んー、まあ、そういう人はほとんどがお年を召した方だから、    無理せず抜いてしまって入れ歯にすることが多いわね。    頑張っても残せない、っていうのもあるけど。」   やっぱり香緒里みたいな、若くて歯がボロボロの人はいないみたいだ。   「左上を抜けば治療がスムーズになるけど、嫌なのよね?」   荻原先生が香緒里に聞く。   「…はい。」   「じゃあ、薬多めに出すから、右はもうちょっと頑張れるかな?    まだ神経まで行ってないかもしれないけど削ってみないとわからないし、    削ってしまってもし神経まで行ってたら、ちょっと大変になっちゃうからね。    さあ、もう麻酔も効いたと思うし、削っていくわね。」   そういうと、荻原先生は再びタービンを手に取った。         ちょっと無駄に会話させすぎたかも…   削るトコだれかお願い〜 
 
  
- 866 :名無しさん@ピンキー:04/10/27 01:58:04 ID:kPMxCkyK
 -  おお!小説続いてる!ありがとう! 
  さらに新しいとこが痛み出したようで、期待がふくらみます。      そうそう、自分も削るとこ書くのちょっと苦手。   削る音、うめき声、たまに先生の励ます声、というワンパターンにはまる。   だけどその音をちょっとずつ変えてみなきゃまずいかなとか。   さくさく進まない。   しかし、読む時には、やっぱり削るシーンの音が入ってないと萌えないから、   入れないわけにはいかないんだなあ、難しいね。   削りシーンの音が得意な人いないかなあ   素材集みたいな感じで      自分が好きなのは読み上げ(7番C1、下行って・・とか)。   これだけでもオカズになります。 
 
  
- 867 :名無しさん@ピンキー:04/10/27 02:16:08 ID:kPMxCkyK
 -  えーと、>>865までの分、更新しました 
     http://www.geocities.jp/ha1090221132/       
 
  
- 868 :名無しさん@ピンキー:04/10/27 02:23:52 ID:kPMxCkyK
 -  あ、直リンしてしまった、まあいいか 
     9月の香緒里、近づいて来てますが、あれ書いた人、まだ見てるかな・・   そろそろ出番ですぞー 
 
  
- 869 :9月期:04/10/27 03:48:00 ID:vKHK+mLB
 -  見てマス(´∀`)ノ 
  今自分で読み返したけど、最初に治療がどこまで進んでるかとか   書いちゃってて…合わなくなったら適当に変えて下さい。         時計を見ると、今日の診療が終わったところだった。   ここからだと半時間程かかるが、今電話すれば間に合うかもしれない。   「香緒里、歯医者行くよね?電話して聞いてみるから。」   香緒里は返事の代わりに、左頬を押さえながら支度を始めた。   電話に出たのは紺野先生だった。   香緒里の状態を伝える。   『それは良くないな…今のうちに来た方がいい。    台風の進みは遅いらしいよ。夜中来て、抜けるのは明日の昼だって。』   電話の向こうで紺野先生が言った。   明日の午後までなんて、待てる訳がない。   「すぐ行きます」   『ああ、急がなくていいよ。今日はもう一仕事あるからね。じゃあ待ってるよ』   お礼を言って電話を切る。                         
 
  
- 870 :9月期:04/10/27 04:03:47 ID:vKHK+mLB
 -  すぐに歯医者に向かった。 
  さっきから香緒里は押し黙ったままで、左頬をさすっている。   「痛い…よな?」   当たり前のことを聞いてしまった。香緒里はこくんと肯き、   蚊の鳴くような声でつぶやいた。   「……抜かれちゃうよね」   「それは…萩原先生に聞かないと…」   答えながら、もうこの歯を残すのは無理だろうな、と思った。   「こんなになるなんて、思ってなかったの。    どんなに放っておいたって、削れば絶対治ると思ってたの。抜くなんて…」   のどをつまらせながら香緒里が言う。   その後は言葉にならず、俺も何も言えなかった。 
 
  
- 871 :9月期:04/10/27 04:18:33 ID:vKHK+mLB
 -  歯医者に着いた。 
  『もう一仕事』の言葉通り、治療室の蛍光灯も点いたままだ。   ドアを開けると、出てきたのは萩原先生だった。   「香緒里ちゃん、その顔…」   「今日の夕方から腫れてるらしくて、仮詰めは外したんですけど…」   香緒里はしゃべるのもおっくうそうなので、代わりに俺が答える。   「レントゲン撮るわね。ちょっと待ってね。今金子さんやってるから」   金子さん?と思っていると、治療ブースから例の美人助手が、   口を拭きながら出てきた。   「終わりました。レントゲンですね。」   そう言って、レントゲン室の方に香緒里を連れて行く。   荻原先生は香緒里の治療ブースのセッティングを始めた。 
 
  
- 872 :9月期:04/10/27 04:34:24 ID:vKHK+mLB
 -  レントゲンを撮って香緒里が戻ってきた。 
  「現像が終わるまで、さっと見せてね」   萩原先生にそう言われて、香緒里はおとなしく口を開いた。   「…やっぱり膿んでるわね」   そう言って萩原先生は眉をひそめた。   前後の歯が金属で覆われ、ちゃんと治っているだけに、   こうやってみると真ん中の歯がいかにも痛々しい。   抜いたらどうするって言ってたっけ。確か前後の歯と繋ぐのだったか。   そこに助手がレントゲンを持って戻ってきて、シャーカステンに掛けた。   それを見た荻原先生の目が、大きく瞬かれ、そして静かに伏せられた。   「…ごめんなさい、香緒里ちゃん。やっぱりこの歯は残せないわ。」   聞いた香緒里の目に、再び涙が浮かぶ。   「もっと早くレントゲンを撮るべきだった。私のミスだわ。    どうしたって残せない歯だったのよ。本当にごめんなさい。    無駄に痛い思いをさせたわ。」   「ふ、うぅっ、ひっく、」   香緒里が声を立てて泣き始めた。 
 
  
- 873 :9月期:04/10/27 05:00:48 ID:vKHK+mLB
 -  「とりあえず、抜きましょう、抜くと膿も抜けるから」 
  そう言って荻原先生が促すが、香緒里は泣くだけで、口を開けない。   「香緒里ちゃん…」   「いやっ、やぁあっ!」   口を開けようと掛けた先生の手も払いのけてしまう。   「香緒里ちゃん…もうこの歯は抜くしかないのよ。    お願い。 泣いてもいいから、とりあえず抜かせて。」   暴れる香緒里を、助手と俺とで押さえる。   手足を押さえられて流石に諦めたのか、香緒里は泣きながら正面を向いた。   「口を開けて、香緒里ちゃん、おねがい、開けて」   そう言われて、渋々香緒里は口を小さく開けた。   そこに荻原先生が素早く指を入れ、大きく開く。そして、   「ごめんね」   そう一言つぶやいて、プラスチックの器具をさっと入れた。   その器具で香緒里はの口は、大きく開かれた状態で固定された。   香緒里には悪いが少し格好悪い。   「ごめんね。でも抵抗されると時間がかかっちゃってかえって大変だから」   そう言って荻原先生は大きくてつるんとしたペンチを手に取った。 
 
  
- 874 :9月期:04/10/27 05:13:58 ID:vKHK+mLB
 -  ペンチが香緒里の大きく開けられた口に入れられた。 
  香緒里がびくっとなる。   「すぐ終わるからね…」   そう言って荻原先生が腕を回す。   ガキン。嫌な音がした。   「…ああ、欠けちゃったわ。薄いものね…ちょっと待ってね。」   そう言うと、荻原先生は、奥に戻り、紺野先生を連れて戻ってきた。   二人で香緒里の口をのぞき込む。   「切開した方がいいでしょうか?」   「そうだね…ほとんど根しか残ってなかったから、一部歯肉がかぶっちゃってるよね。    抜髄なら気にならないところだけどね。    膿瘍も大きいし、切開した方が後がスムーズだよ。」   「やはりそうですか…」   「僕がやるよ。抜歯は好きじゃないんだろう?」   「ええ…、お願いします。」   紺野先生が椅子に座った。初めての先生だからだろう。   香緒里はあからさまに怯えている。   「大丈夫よ、紺野先生は小児歯科のお医者様だから。優しいわよ。」   そう言って荻原先生は香緒里に微笑みかける。      うー、この辺までで。   自分一人で書くのも何なので、続きはみんなで書きましょう。 
 
  
- 875 :名無しさん@ピンキー:04/10/27 05:50:00 ID:zbG1P8E3
 -  普通は、麻酔後、べーベル(エレベーター)を歯と歯肉の間に挿入してぐりぐりと動かし、 
  歯根膜を切断・グラグラの脱臼状態にしてから抜歯鉗子で抜去歯を取り除くだけなんだけど。      C4みたく、歯根しかなくても抜去できる残根鉗子というのもあるし、      そりゃ脱臼状態にしないで、麻酔だけでペンチなんかで引き抜くんじゃ、香緒里じゃなくても嫌がるだろう。 
 
  
- 876 :名無しさん@ピンキー:04/10/27 06:13:28 ID:vKHK+mLB
 -  >>875 
  ああ、そうなんだ。脱臼させてるんだ、なるほど。   抜くときってぱきぱき音がするから、てっきり無理矢理だと思ってました。   873の最後1行から、書き直してくれるとありがたい。 
 
  
- 877 :名無しさん@ピンキー:04/10/27 10:54:30 ID:6JWfd+9K
 -  おおお、盛り上がってきたー 
  ありがとぅ! 
 
  
- 878 :名無しさん@ピンキー:04/10/29 11:36:32 ID:kYTdwkQ7
 -  じゃあ無理に抜くところだけなくして、こんな感じで。 
     萩原先生が、ミラーを手に、香緒里の口の中をのぞきこむ。   「うーん・・大分腫れてるから・・膿を出すにも、切開したほうが良いかもしれないわ」   香緒里がびくっとなる。   「ちょっと待ってね。」   そう言うと、荻原先生は、奥に戻り、紺野先生を連れて戻ってきた。   二人で香緒里の口をのぞき込む。   「切開した方がいいでしょうか?」   「そうだね…ほとんど根しか残ってなかったから、一部歯肉がかぶっちゃってるよね。<BR>    抜髄なら気にならないところだけどね。    膿瘍も大きいし、切開した方が後がスムーズだよ。」   「やはりそうですか…」   「僕がやるよ。抜歯は好きじゃないんだろう?」   「ええ…、お願いします。」   紺野先生が椅子に座った。初めての先生だからだろう。   香緒里はあからさまに怯えている。   「大丈夫よ、紺野先生は小児歯科のお医者様だから。優しいわよ。」   そう言って荻原先生は香緒里に微笑みかける。 
 
  
- 879 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 17:04:52 ID:qLkIxavV
 -  >>878 
  乙〜      歯式読み上げが好きって話があったので、それっぽい外伝を書いてみる。            こたつでうとうとしていた香緒里は、首に風を感じて起きた。   ワンルームの下宿の、玄関に続くドアが半分開いていたらしい。   ふと時計を見るともう日付が変わっていた。   大学の課題が途中だが、急ぐものではないし、そろそろ寝よう。   こたつの上から冷めたココアの入ったマグカップを取り上げ、台所に向かう。 
 
  
- 880 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 17:12:53 ID:qLkIxavV
 -  「またやっちゃった…」 
  マグカップを洗いながら、ため息をつく。   香緒里は虫歯になりやすい。でも甘いものは大好きだ。   勉強するのにエネルギーがいる、とかなんとか言って、   ここのところ甘いココアばかり飲んでいる。   こたつで勉強するものだから、ついそのまま寝てしまうのだ。   歯に悪い、ってことは解ってるんだけどね…と香緒里はひとりごちる。   小4の時に決定的に歯医者嫌いになってから、一度も歯医者に行っていない。   高3の検診の時にはとうとう、未処置が10本もあると怒られたが、   それでもどうしても足が向かなかった。   銀歯が取れたところは時々ちくちくと痛んで香緒里をどきっとさせたが、   薬を飲まなくても我慢できたし、次の日にはたいてい治っていた。   そのたび、「まだ大丈夫」と胸をなで下ろすのだった。 
 
  
- 881 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 17:27:15 ID:qLkIxavV
 -  「歯磨き…しなきゃ」 
  またため息をつき、香緒里はやかんを火に掛けた。   痛む歯こそないが、しみる歯は多い。   夏はまだそんなにしみる歯も多くなく、かき氷だって食べれたが、   最近では右も左も前歯も奥歯も、昔治したところさえしみるような気がする。   この寒い時期、とてもじゃないけど冷たい水道水で歯磨きなんて出来ない。   やかんのお湯を水で割り、丁度いい水温にする。   歯磨き粉をたっぷりつけて、歯を磨いていった。   「んうぅ!」   うっかり左上の、銀歯が取れた歯に当ててしまって、香緒里は思わず声を上げる。   歯はずきん、ずきん、としばらく痛んでいたが、やがてすっと引いていった。   この歯は歯ブラシで触ると痛いのよね…でも普段は大丈夫、まだ大丈夫…   心を落ち着かせ、その歯に舌で歯磨き粉をなすりつける。   こうすれば、消毒されて虫歯の進行が止まるような気がするのだ。 
 
  
- 882 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 17:39:14 ID:qLkIxavV
 -  全体をさっと磨いて、さっき作ったぬるま湯でうがいをした。 
  ずきん。   「…え?」   香緒里は左頬を押さえた。   いままでこの歯が痛くなったことはあったけれど、   たまにちくちくと痛いか、歯ブラシや食べ物があたったときに痛むだけで、   なにもないのにずきずき痛いことは今まで無かった。   香緒里は顔をしかめ左頬をさすりながらもう一度うがいして、   歯ブラシを片づけ、ベッドに入って布団をかぶった。   歯はまだずきずきと痛い。   「大丈夫…また寝れば治るわ」   いままでそうやって治してきたのだ。 
 
  
- 883 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 17:51:30 ID:qLkIxavV
 -  ところが、香緒里の祈りとは裏腹に、歯は痛みを増すようだった。 
  ずきん、ずきん、ずきん。   規則的な痛みですっかり目が冴えてしまって、   香緒里は仕方なくベッドから起きあがった。   下宿するときに母親に持たされた救急箱を押入から出して、薬を探す。   『歯痛・生理痛に』と書かれた薬を、規定の量飲んで、こたつに入る。   「これで治らなかったら歯医者、行かないとな…」   声に出してみる。こうやって口にすれば、行く勇気も出るかもしれない。   まだ痛む頬を押さえながら、救急箱を閉めようとした香緒里の目に、   あるものが目に入った。   歯医者でつかう、長い棒のついた小さい丸いミラー。   母親が香緒里の虫歯予防に躍起になっていたときに、買ったものだ。   母親に対する怒りと恥ずかしさで、香緒里はかっとなった。 
 
  
- 884 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 17:57:29 ID:qLkIxavV
 -  こんなもの、捨ててやる! 
  そう思ってミラーを救急箱から抜き出した瞬間、   ずきん!とひときわ大きい痛みの波が香緒里を襲った。   「あぁっ!」   小さく叫びながら、香緒里の頭にある好奇心が沸いた。   こんなに痛いなんて、いったい、どうなっているんだろう…   思えば、痛みで頭がどうかしていたのかもしれない。   でも香緒里は、化粧に使っているスタンドミラーを出し、   その前で口を開けた。 
 
  
- 885 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 18:41:49 ID:qLkIxavV
 -  普段香緒里は、歯磨きの時に鏡を見ない。 
  銀歯、特に右上の前の銀歯を見たくないからだ。   口を開けると、下の歯に銀歯が2本見えた。   それを見た瞬間、肝が据わってしまった。   (こうなったら全部見てやるわ…でも左上は最後ね)   香緒里はミラーを口の中に入れた。   右奥から見ていく。   一番後ろの歯のかみ合わせは、大丈夫そうだ。   だが、ミラーを当ててみると、歯の裏側に、茶色い穴があいていた。   ミラーが無いと全く見えないが、結構大きい。   確かにこの歯は、しみるような気がする。   高2の時には何も言われなかったが、そう言えば高3の時に、   「小さい虫歯だけれど、磨きにくいところだから治さないと進む」と言われたっけ。   一年でここまで進むなんて…香緒里はどきどきした。 
 
  
- 886 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 18:42:29 ID:qLkIxavV
 -  その前の歯は大丈夫そうだ。 
  かみ合わせのところに銀がぴったり入っている。   その前の歯は、後側の歯との間のところが、うすく茶色くなっている。   この歯は高2の時に言われたけど、今も進んでないから、   きっと放っておいても大丈夫ね、と香緒里は思う。   その前の歯は、白い詰め物の端が黒くなっているような気がした。   でもこの歯はもう治してあるから大丈夫よね、と自分を納得させる。   次は左下だ。   一番奥の歯は、今度は裏側は大丈夫だったが、前側が黒っぽい。   穴になってないから大丈夫、とごまかす。   その前の歯は、十字にくっきり銀が入っている。   舌で触ってもひっかかりが無い。 
 
  
- 887 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 18:51:15 ID:qLkIxavV
 -  その次の歯を見て、香緒里はびっくりした。 
  かみ合わせのところに穴が空いている。   これだけなら別にびっくりしないが、その穴は中で広がっていて、   ミラーをいろんな角度で当ててみたが、底が見えない。   中で広がっちゃってるんだ…痛くなったらどうしよう…   一瞬背中にふっと恐怖を感じたが、香緒里は深呼吸をして立ち直った。   今痛くないんだもの、歯磨きすれば大丈夫よ、と心に言い聞かせる。   その前の歯はなんともなかった。香緒里はほっと安心する。   とはいえ、大きな虫歯になった歯も、虫歯っぽい歯もたくさんある。   「今度は上の歯ね…」   声に出し、早くもくじけそうな心を奮い立たせる。   左上の歯に到達するまで、やめるわけにいかない。 
 
  
- 888 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 18:58:09 ID:qLkIxavV
 -  右上の一番奥は、かみ合わせの溝が茶色くなっていた。 
  これはやっぱり虫歯だろうな…と香緒里は悲しくなった。   この辺もしみるのだ。この歯だろうか。   前の歯に移る。最後に治した歯だ。   銀が詰めてあるが、縁のところが半分ぐらい黒くなっている。   爪で触ってみると、ちくん、と痛みが走り、香緒里は慌てて爪を離した。   じゃあこの歯がしみるの?治したのに…情けなくて香緒里は泣きそうになった。   早く残りを見てしまって終わりたい、そう思い、香緒里はペースを上げた。   幸い、右の残りの奥歯は何ともなさそうだったが、   一番前の、前の歯との境目半分ぐらいを覆う銀歯をミラーで見たときは、   恥ずかしくてなんとも言えない気分になった。   「あとは、左上ね」   香緒里は座り直し、再び口を開けてミラーを入れた。 
 
  
- 889 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 19:08:04 ID:qLkIxavV
 -  ミラーで痛む歯を見た香緒里は、思わず息をのんだ。 
  他の歯を見ていたときにはましになっていた痛みがぶり返す。   ずきん、ずきん。   その痛みに合わせて、香緒里の胸もどきん、どきん、と鳴った。   歯には茶色く大きな穴があいていて、穴の表面はぐちゃぐちゃとしていた。   歯のかみ合わせの部分は銀を入れるときに削ってしまったのか、   歯の高さは両隣より明らかに低い。   両隣の歯も虫歯になっていた。   後ろの歯は、痛い歯との間が茶色くなっていて、   よく見えないが穴も空いているような感じだったし、   前の歯の奥側はえぐれて、大きな穴になっていた。 
 
  
- 890 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 19:14:17 ID:qLkIxavV
 -  さすがに香緒里も、これはやばい、と思った。 
  「歯医者、行かなきゃ…」   言いながら涙が出てくる。怖い。この歯、こんなに悪かったっけ…   今までのことを思い出す。   キャラメルを食べて取れたんだ、今日まではそんなに痛くなかったけど、   この歯治したとき、どんなだったっけ…   小4の時の治療を思い出してみる。   痛くって、暴れたら怒られたっけ、麻酔なしでいっぱい削られちゃったんだよね、   そう、痛かった。とても痛かった。   思い出したら、歯医者に行かなくちゃ、という気持ちが急激に冷めてしまった。 
 
  
- 891 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 19:23:10 ID:qLkIxavV
 -  薬で治るなら行かなくていいわ。 
  そう思い、香緒里はさっきと同じ量の薬を水で流し込んだ。   「…!」   うっかり冷たい水で飲んでしまい、前歯にキーンとしみた。   そうだ、前歯…香緒里は思い出し、再びミラーを手に取った。   左側の裏が歯で触っても解る大きな虫歯になっている。   改めてミラーで見てみると、犬歯との境目から大きく内側に穴が空いていた。   穴の縁の外側も黒くなっている。   香緒里はため息をついた。   他の歯をざっと裏から見たが、他の歯は何ともなさそうだった。 
 
  
- 892 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 19:32:52 ID:qLkIxavV
 -  ほっと息をつき、ミラーを置く。 
  そう言えば、前歯の虫歯は前から見えたっけ?   祐斗に、虫歯がばれたら嫌だもん。   初めて出来た、白い歯がまぶしい彼氏。   虫歯が原因で彼氏に振られたという、高校の先輩を思い出しながら唇をめくってみる。   裏はかなり大きな虫歯だが、前から見るとそうでもなく、   縁が黒っぽくなっているだけだ。これなら気づかれないだろう。   そう思いつつ視線を中央に移した香緒里は、驚いて声を上げた。   「う、そぉ…」   左右の前歯の真ん中、根元のところが両側に向かって、   茶色い穴になっている。   そう言えばこの歯もしみていた。視覚過敏とやらだと思っていたのに。 
 
  
- 893 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 19:43:06 ID:qLkIxavV
 -  「こんなの…誰にも見せられないよ」 
  真ん中の根元に開いた穴は、他のどの虫歯より間抜けな感じがする。   もし見えたらどうしよう。撮ったプリクラに写ってたりしないかしら…。   そう思い、香緒里はあわてて、鏡の前でいろんな表情を作ってみたが、   虫歯は見えなかった。   大丈夫。わざわざ唇をめくらない限り、絶対見えないわ。   安心すると鏡をこれ以上見ている気力が無くなり、香緒里はベッドに倒れ込んだ。   あの前歯は、歯医者にも見せられないわ。絶対歯医者なんか行かない。   そう思っているうちに、薬が効いてきて、香緒里は眠りにつくことが出来た。    
 
  
- 894 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 19:43:29 ID:qLkIxavV
 -   
     次の日は歯が痛くならなかった。その次の日も。   あれはなにかの間違いだったんだわ。今全然平気だもん。   香緒里はそう心の中でつぶやき、あの歯をミラーで見たときの衝撃と後悔、   そして一瞬歯医者に行こうと思った事さえも心の底にしまい込んだ。   ミラーも昔、歯科検診の紙を駅に捨てたように、コンビニのゴミ箱に捨ててしまった。   もう歯なんて見ないわ。そして歯医者にだって絶対行かない。   香緒里の決意は固かった。   左上がどうしようもなく痛くなって、祐斗に虫歯がばれるまでその誓いを守ったのだ。         完!です。 
 
  
- 895 :名無しさん@ピンキー:04/10/30 22:25:36 ID:FSpso9qg
 -  おー 
  このスレ、また活気づいてきた♪      そう言えば、彼氏の名前って今まで出てこなかったんだねw 
 
  
- 896 :名無しさん@ピンキー:04/10/31 03:44:03 ID:ZtxyOhY0
 -  おお、乙。 
  治療シーンもいいけど、こういうのも、好きなんだよね   彼氏の名前もそういえば初めてだねー 
 
  
- 897 :名無しさん@ピンキー:04/10/31 09:42:03 ID:rQJQ69/a
 -  私も萌えません 
 
  
- 898 :名無しさん@ピンキー:04/10/31 18:34:37 ID:50xQEBB5
 -  乙です。  
   歯科検診ネタ大好きだから読めて良かった。     ユウトはほとんど虫歯無いんだよね?          いつものカオリの治療の後ユウトが先生に診てくれるよう、頼んだらユウトの歯にも虫歯が見つかってカオリは自分のキスのせいだと落ち込み…。     なんて、男の虫歯じゃじゃつまんないかw 
 
  
- 899 :名無しさん@ピンキー:04/10/31 20:57:09 ID:Y290MIR1
 -  >898 
  その話、>>534で期待されてて>>539で否定意見が出てますが   どっちが良いかなあ   香緒里の落ち込みは魅力なので男の虫歯というところはさらっと流して・・   ああ、でもこんな意見>>649もあった      って顧客満足を考えてて方向が定まらない営業みたいになっちゃったよ 
 
  
- 900 :走るんです万歳:04/10/31 21:49:33 ID:ZU9TH3CR
 -  900(σ´∀`)σ ゲッツ!!  
  900キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!    900(・∀・)イイ!!  
 
  
- 901 :名無しさん@ピンキー:04/10/31 23:37:01 ID:Sye94WES
 -  ゆうとは良い歯がいいなあ。 
  男の人篇も見たいからゆうとの友達かなんかで。 
 
  
- 902 :名無しさん@ピンキー:04/11/01 03:26:32 ID:oHJM7dtN
 -  誰か男の人の話書いて下さい。お願いします。 
  前歯とかは綺麗なのに上下左右の奥がボロボロで何本も   神経抜かれてさんざん痛がらせて泣かせて下さい。   削る場面は思いっきりやって暴れて叫んで欲しいかも。   男なのに怖くて行けない事を恥ずかしく思っていて   どうしても行かないといけない様な状況にして   いい年をして親に無理矢理つれて行かれるのがいい。   歯医者に行った事がなくてはじめてという設定が良い。   カオリの彼は虫歯がなくてなぐさめていて欲しい。   最近歯医者に行ったら被せる時にすっごく痛かったよ。    
 
  
- 903 :名無しさん@ピンキー:04/11/01 11:28:24 ID:xahNEMZ7
 -  んー、親に連れて行かれるよりは 
  彼女に口が臭いと言われるとか、羞恥心の方がいいなあ   もちろん痛いのもだけど、それより美人女医に精神的いじめを受ける方がいいな 
 
  
- 904 :名無しさん@ピンキー:04/11/01 12:45:28 ID:dJWtyOTj
 -  祐斗は昔酷い虫歯を作ってしまって、それで実は歯医者が嫌いだと思う。 
  歯医者に行きたくない一心で頑張って予防してて、   それで今は虫歯なし。治療痕ぐらいはあるかも。   全く虫歯がないと、虫歯が酷いのに歯医者に行きたくないってごねる   香緒里の気持ちをわかってあげられなくて別れてしまいそう。 
 
  
- 905 :名無しさん@ピンキー:04/11/01 13:08:09 ID:dJWtyOTj
 -  ところで関係ないけど、読み方「ゆうと」かなあ、 
  自分は「ひろと」って読んだんだけど。   香緒里は「ヒロ」って呼んでるのを希望。      879からの話、香緒里の「歯医者嫌いなんだけど歯に対して適当」、   っぷりが出てて良いね。   鏡見ない、とか、歯磨き粉を虫歯に擦り込んでるとことか、   香緒里っぽいと思って超萌えた。 
 
  
- 906 :名無しさん@ピンキー:04/11/01 15:32:22 ID:xahNEMZ7
 -  なるほど、でも、ゆうくん、てのもありかなと思う 
 
  
- 907 :名無しさん@ピンキー:04/11/01 15:57:03 ID:pPldp9sq
 -  >>902 
  女性のかたですか? 
 
  
- 908 :名無しさん@ピンキー:04/11/02 12:30:16 ID:TG+Ifn/U
 -  このスレパート2に行ったりするんですかね 
  今のままだと行きますよね 
 
  
- 909 :名無しさん@ピンキー:04/11/02 20:50:19 ID:WHTKfIfs
 -  行きそうだねw 
     ここの小説は、歯式あんまり使ってないのが好きだ〜   全部の歯の状態が一瞬でわかる歯式には、歯式なりの魅力があるけど、   これだけ詳しく書き込まれた小説で、歯式じゃなくて一本一本の状態を   詳しく述べてもらうと、もう、たまんないよ。 
 
  
- 910 :名無しさん@ピンキー:04/11/03 04:05:14 ID:AOYEHIW/
 -  男の人の話読みたい。 
  できれば、イケメンでかなり強気な男がいい。 
 
  
- 911 :名無しさん@ピンキー:04/11/03 07:28:25 ID:LyZAz3Yy
 -  夏美の彼(吉村だっけ)の話とか展開させちゃえば? 
     個人的には男の話は・・・だけど。 
 
  
- 912 :名無しさん@ピンキー:04/11/03 12:11:41 ID:1Oxu1Znx
 -  急に男性編の要求が高まってるな 
  同じ人かな      とりあえず香緒里の本編を9月編につなげたいな   9月編の最初をいじればつなげるかな 
 
  
- 913 :名無しさん@ピンキー:04/11/03 16:29:32 ID:s8eJjrLQ
 -  ついに現れたこのドメイン!ただし有料制(高い)。 
  ttp://www.dental-fetish.com   個人的には日本人の治療風景が好きなのであまりそそらない。   しかし歯フェチはなぜ日本とドイツに多いんだろう??   小説に関係ないのでsage 
 
  
- 914 :名無しさん@ピンキー:04/11/03 16:59:42 ID:FFgtsRZo
 -  アメリカには入れ歯好き(というか歯無し?)が多い気がする 
 
  
- 915 :名無しさん@ピンキー:04/11/03 17:24:04 ID:jBgb2wkZ
 -  913のページ、プレビューだけでもかなり楽しめた。 
  フレーム外に写真4枚あるけど、一番右のレジン二次齲蝕最高!      本編にも微妙な複線あるから、   あと治療一回半ぐらい書かないと繋がらないんじゃない?   確か、「とりあえず両方治療、ってのは終わるわ」って荻原先生の発言の後、   地の文で「ほんとうにとりあえずでしかなかったことを後で知る」みたいなの   なかったっけ?   そんで、その次の治療では、右7が痛み出してるけど、治療せずにおいてるよね。   ああ、でもこの時点で左6抜歯→右7治療に入る、という手もあるか。 
 
  
- 916 :本編 少しずつ進行編:04/11/03 17:28:19 ID:FFgtsRZo
 -  先をちょっとチェックして、別の少し大きいものに取り替えている。 
  「じゃあ、ちょっと長くなるけど、麻酔は十分なはずだから。痛くないわ。アーン。」   先生は、暗示をかけるように香緒里に言って、削り始めた。   キュィィィィン、キュィィィィィィン、   キュィイイイイイイイン、ウィン、ウィン、ウィイイイイン、   たしかに長い。あれだけの大きい虫歯を削り取るのだから、当然か。   「んー、んぅぅ、ぅぅぅ」   香緒里が、うめき声を上げた。   「ちょっと響くだろうけど、痛くないはずよ、我慢してね」   先生が、真剣な顔のまま、声をかける。   シュィィン、キュィィィィン・・   「金子さん」   とだけ先生が言うと、助手は心得たように、別の、いつも空気を当てるときに使っている器具を取り、   香緒里の口に入れた。どうも水をかけて洗っている?らしい。   キュィィィィン、キュィイイン、シュッ、ジュボボボボボ、キュィィィン、キュィィィイン・・・   香緒里は、大きく開けた口の中にミラー、タービン、バキューム、さらに水をかけるための管を突っ込まれ、   あられもない姿で目をぎゅっとつぶって、耐えている。   「んぁああ、ぁぁああ」   喉の奥から、呻き声も洩れている。やはり痛いのだろうか、目尻から涙もにじんでいた。    
 
  
- 917 :本編 少しずつ進行編:04/11/03 17:43:36 ID:FFgtsRZo
 -  「香緒里ちゃん、もうちょっと口開けて」 
  口を開けていた助手の片手がはずされたせいか、口を閉じかけてしまうらしい。   キュィィィィン、キュィィィン、シュゥゥゥゥ。ジュボボボボッ、ボボ。   それからさらに削る作業は続き、数分たって、ようやく、タービンの音がやんだ。   先生も助手も、ふぅ、とため息をついている。   香緒里の顔も、涙で濡れていた。   「はい、いいわ。」   椅子が起こされ、水をこぼしながら、なんとかうがいをする香緒里。   「今日は、ここは薬を塗って閉じるだけにするわね。」   ふたたび椅子が倒され、香緒里は口を開けた。   先生が、ミラーでたんねんにチェックしている。   唇が大きく横に引かれ、香緒里の口の左上がむき出しになった。   一番奥に大きな銀歯。その前の歯は、2本続けて、なくなっている。   今日の歯も、大きく削られてしまったようだ。    
 
  
- 918 :本編 少しずつ進行編:04/11/03 17:57:52 ID:FFgtsRZo
 -  「うーん」 
  先生が、困ったような声を出した。   「やっぱり、この前の歯にも虫歯が続いてるわ。もともと、かみ合わせのところの小さい虫歯だから   最後まで置いておこうと思ったんだけど、今日のところに歯が入るまでには治さないといけないわね。」   「大きいんですか」   思わず、聞いてしまった。   「それほどでもないわ。外から見えなかったくらいだから。まだ、痛み出すことはないわよ」   それを聞いて、ホッとした。   「じゃ、とりあえず閉じるわね」   先生は、手早く薬を詰め、封をした。   「休憩したら、前歯・・2番目の方と、左上、根の治療しましょう。一番前は、もう少し置いて。今のところ、そのくらいよね」   先生は、カルテを見ながら確認した。椅子を起こしながら、先生が治療方針を説明してくれる。   「今日の歯はね、また、しばらく、根の治療をして、クラウンをかぶせることになるわ。2番目の前歯は、   今日きれいになってれば、次、削って型を取っていけるから」   香緒里は、黙って、頷いた。 
 
  
- 919 :本編 少しずつ進行編:04/11/03 18:32:13 ID:FFgtsRZo
 -  助手が、神経の治療の器具をトレイに並べていく。 
  先生は、カルテに書きながら、ページをめくって、いろいろ眺めている。   まだ1ヶ月も通っていないはずだが、すでに、いろいろ書き込まれている。   「香緒里ちゃん、さっきの、痛いって言ったところ、正直に言って、どのくらい痛むの?」   唐突に先生が聞いた。香緒里を見ると、こっちをちらっと伺うような顔をしてから、答えた。   「なんとなく、痛いんです。」   「時々じゃないのね」   「・・・はい。」   やっぱり。少し呆れて、ため息をついてしまったらしい。香緒里が、あわてて続ける。   「でも、泣くほど強くいつも痛むわけじゃなくて」   「でも、時々痛みが強くなるのね」   先生もわかっているらしい。   「・・・はい・・」   「他はどう?」   香緒里がびくっとする。・・・他にもあるらしい。   「右上の、一番前はどう?」   「そこは大丈夫です」   少しホッとしたように、香緒里が答える。   「右下は?」   「時々・・・」   「うーん、ちょっと、見せてもらえる?」   「・・はい」 
 
  
- 920 :名無しさん@ピンキー:04/11/03 18:37:04 ID:FFgtsRZo
 -  続きよろー 
 
  
- 921 :名無しさん@ピンキー:04/11/03 22:37:02 ID:0WqGbs01
 -  てす 
 
  
- 922 :名無しさん@ピンキー:04/11/04 15:33:24 ID:N1phYgy8
 -  荻原先生編もまた見たいですね。 
 
  
- 923 :名無しさん@ピンキー:04/11/05 18:37:49 ID:IJt90TzO
 -  皆さんが一番萌えるのは 
  FCK?In?前装冠?      ちなみに漏れは本職なのでどれにも萌えないけど、   5分の4冠のマージンがぴったりのときはちょとうれしくなる。   あとはインレータイプのブリッジとかね。 
 
  
- 924 :名無しさん@ピンキー:04/11/06 22:15:43 ID:gQriLk+3
 -  >>923 
  FCKです。 
 
  
- 925 :名無しさん@ピンキー:04/11/06 23:36:47 ID:Prc9ey9p
 -  レジン充填の2次カリエスとInの2次カリエス、萌えるのはどっちですか? 
 
  
- 926 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 00:03:52 ID:EbcYTewc
 -  >>925 
  あー、それは悩みますね。レジンの方がコントラストがあって、いいかもしれない。 
 
  
- 927 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 00:31:40 ID:Nhc4FYZ/
 -  レジンで今まで白くて目立たなかったのに、 
  治療したら一気にクラウンでギラギラだとか 
 
  
- 928 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 01:24:26 ID:a21qPaRt
 -  小説の続きを読みたい!!!!!!!!!!!!!!! 
 
  
- 929 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 02:24:22 ID:xxemFr5Q
 -  漏れも読みたい。 
  ていうか、何回か書いたんだが、9月編、抜歯の手前で終わってるから、   専門知識ないと書けないんだよね。   リアル歯医者さん降臨キボンヌ。 
 
  
- 930 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 04:34:41 ID:tiTGY1+Z
 -  同じバイト先の21才のかなり美人の子。左下6番のレジンしか処置歯なかったのに二次カリエスで初のインレー持ちに…かなりショックを受けてたけどバッチリ拝見させてもらった。頬側、隣接面までガッポリだった。 
 
  
- 931 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 11:31:49 ID:lCD9lvWF
 -  写真撮らせてもらえ 
 
  
- 932 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 11:51:12 ID:YNMZ4rNJ
 -  今さらここで医学考証しなくても萌えればいいんじゃないでしょうか 
  他にもおかしいとこはあるだろうし   「抜歯しないといけなくなった」というシチュエーションには萌えるけど   抜歯の過程にはそんなにこだわりがないので   さらっと流してもいいかという気もする   幸い彼氏に語らせてるので   彼氏と萩原先生が会話してるうちに抜歯が済んでるとか   安易過ぎるか 
 
  
- 933 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 14:02:37 ID:b7OTPwNm
 -  まりんちゃん最高!! 
   
 
  
- 934 :923:04/11/07 16:26:17 ID:mdxrZ+js
 -  本職なので考証はできますが、 
  いかんせん萌えないので自分ではかけません。スマソ。 
 
  
- 935 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 18:23:32 ID:YNMZ4rNJ
 -  なるほどね 
 
  
- 936 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 18:32:16 ID:t2ftlvf5
 -  932の意見はありだと思いますよ 
  ちゃんと書いてもあんまり・・だと思う。抜歯っていまいちっぽい。   萩原先生に過激なことを言わせたほうが萌えるのでは。 
 
  
- 937 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 19:53:55 ID:jgzpyybd
 -  >>699-704が好きな人は↓にどうぞ。 
  http://pie.bbspink.com/test/read.cgi/feti/1099815185/l50 
 
  
- 938 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 22:04:56 ID:t2ftlvf5
 -  自分で書いてたんだけど、つまらなくなってやめたやつ。 
  本編の香緒里サイド版。      ・・・痛い。   「ごめん、遅くなっちゃうな。…怒ってる?」   運転席の裕斗が、心配そうに聞く。   怒ってはいない。ただ、歯が、痛かった。   他の事を考えよう、と思って外を見ていたが、   あたりはだんだん暗くなってきて、景色が見えない。   山道のせいか、車はよく揺れる。   山を降りるときに、痛み止め、飲んだはずなんだけど・・   数ヶ月前から痛み出した、左上の奥歯は、最近では、痛み止めを飲んでも   すぐに効き目が切れてしまう。   せっかく裕斗とドライブに来たのに、もっと楽しまなきゃ。   そう思った瞬間、車が大きくはねた。   ガタン、という振動が歯に伝わり、強い痛みが香緒里を襲った。   このまま揺れが続いたら、耐えられそうになかった。   「…停めて」   「どうした?酔ったのか?」   車を停め、心配そうにのぞきこむ裕斗に、   「……頭が、痛くて」   とごまかした。   ちょっと休めば大丈夫。今までもそうだったもん。   裕斗に、歯が痛いなんて、恥ずかしくて言いたくなかった。   虫歯がたくさんあることがばれて、汚い子だと思われたら困る。 
 
  
- 939 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 22:05:26 ID:t2ftlvf5
 -  さっきの振動の痛みが、まだ左の上あごで響いている。 
  ズン、ズン、ズン・・   口をきくのも億劫になり、シートを倒して、横になった。   裕斗が、心配そうに、   「これでも飲んで寝てなよ」   と、熱いお茶を差し出してくれた。   お茶なんて飲む気分ではなかったが、はねつけるのも悪いし、   冷たくないから、大丈夫よね・・   そう思って、慎重に、一口飲んだ、そのとき。   ズキーン。   左下、冬に小さい穴が開いているのを見つけた歯に、ガツンとしみた。   「んっ」   思わず、お茶を落とし、左頬を押さえる。   「頭じゃなくて、歯が痛いんじゃないの?」   どうしよう、ばれた・・嫌われる・・   香緒里は、頭が真っ白になった。   なぜか、涙が溢れてくる。   「…ちょっと見せてみろよ」   有無を言わせない裕斗の口調に、口を小さく開けた。   裕斗が、ルームライトをつけながら、口の中をのぞきこむ。 
 
  
- 940 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 22:05:50 ID:t2ftlvf5
 -  「どこ?」 
  さっきのしみた歯は、もう痛みがおさまっていたが、   痛む上の歯は・・・あの、ぐちゃぐちゃになった汚い歯は、見せるわけにはいかなかった。   「こ、この辺・・」   左下の歯を指差すと、裕斗は、真剣な顔で、じっと見ている。   そんなに、じっくり見ないで・・   恥ずかしさと痛みで、頭がおかしくなりそうだった。   もうやめて・・   すると突然、裕斗が、熱いお茶を、左下の歯に落とした。   「あ、あああっ」   痛みが、頭に突き抜け、思わず睨み付ける。   「ごめんごめん」   裕斗が、左頬をさすってくれながらも、   「見た目小さい虫歯だけど、きっと中で広がっちゃってるよ。    ずいぶん放っておいたでしょ。」   と言った。   香緒里は、真っ赤になった。裕斗の顔をまともに見られず、うつむく。   すると、下から覗きこむようにして、裕斗が唇を合わせてきた。   いつもより強引に、舌が奥まで入ってくる・・・と思ったら、   左下の歯を、舌先でつつかれた。   「んッッ」   痛みはそれほどでもなかったが、舌で触られては、けっこう大きな虫歯なのが、バレてしまう。   とっさに顎を引いて避けたが、遅かった。 
 
  
- 941 :名無しさん@ピンキー:04/11/07 22:06:19 ID:t2ftlvf5
 -  「舌で触ったらけっこう大きいじゃない。いつから気付いてたの?」 
  いちばん痛いところをなじられ、香緒里は、首を振るしかなかった。   なぐさめてくれるつもりなのか、裕斗はまたキスをしてくれたが・・   すぐに離れると、   「この前歯の裏も、引っかかるよ?」   と、言った。   絶望的な気分になりながらも、必死に抵抗する。   「嘘よ。痛くないし。」   しかし、裕斗は不審そうな目で見ているだけだ。   お願い。そんな目で見ないで。   「見てみよう。もっかい見せて。」   裕斗のまっすぐな目に見据えられて、香緒里は抵抗できず、   唇を小さく開け、裕斗の方を向いた。   でも、前からは、そんなに見えないはずよね・・・それに、暗いし・・・   自分に言い聞かせて落ち着こうとしていると、   裕斗はどこから取り出したのか、ペンライトを手に持っている。   カッ、と明るい光が自分の口に向けられ、   その光が、歯医者の椅子に座ったときのことを思い出させた。   香緒里は、目を細め、体を固くした。   「けっこう大きいよ。」   前からでも・・見えちゃうんだ・・   「隣の歯も…。あぁ、反対側の歯の間も、黒い…かも」   どうしよう、虫歯、広がっちゃってるんだ・・・   香緒里は、怖くなってきた。 
 
  
- 942 :名無しさん@ピンキー:04/11/08 01:43:31 ID:e/UeiZ9k
 -  なかなか萌え 
 
  
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