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虫歯&銀歯の女の子
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虫歯&銀歯の女の子
- 487 :萩原先生編:04/09/09 21:57 ID:X1y7hCYc
「萩原君は、患者さんに厳しすぎる気がするよ」 はっとなって、紺野を見る。そうだ、同じ診察室で治療していたのだ。 紺野にさっきの声が聞こえていないわけがない。夏美のにやっとした顔がまた浮かぶ。 「確かに、君の悔しい気持ちは分かる。でも、患者さんがユニットに座るのは大変なことだ。それは君がよく知っていることだろう」 昨日のことを言われているような気になり、佳奈子はまた恥ずかしくなる。 「は、はい・・」 「我々は、知人のところで治療が受けられる。それでも、出来れば治療は受けたくないだろう」 顔を真っ赤にしながら、申し訳ない気持ちでこくんと頷く。 「君は優秀な技術を持っている。患者の気持ちも分かるはずだ」 「・・はい」 「君がユニットに座った時、一番かけて欲しい言葉。それを患者さんにもかけてあげようよ」 「はい、分かりました」 佳奈子が言うと、紺野は満足そうにうなずいて戻っていった。 かけて欲しい言葉・・。佳奈子はそれを考えながら、ユニットについた。患者もユニットに座る。 一通り診察をして、レントゲンを見る。・・うん、これだ。 「つらかったでしょう。もう大丈夫よ」 佳奈子がそう言うと、となりのユニットで院長がぷっと吹き出した。 ・・二度と言うまい、と心に決めた佳奈子だった。
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