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虫歯&銀歯の女の子
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虫歯&銀歯の女の子
- 1 :名無しさん@ピンキー:04/07/19 16:12 ID:8MZmTy88
こんな子に激しく萌えます http://up.nm78.com/data/up047068.jpg
- 2 :名無しさん@ピンキー:04/07/19 16:29 ID:MUcQlJNt
僕は萌えません。
- 3 :名無しさん@ピンキー:04/07/19 16:32 ID:8MZmTy88
jaa kakikomanakute iiyo
- 4 :名無しさん@ピンキー:04/07/19 18:20 ID:C1PNKTTY
週刊新潮にハセキョーの銀歯画像がもろに・・・
- 5 :名無しさん@ピンキー:04/07/19 18:43 ID:Ydtv9dMn
最近遅いな? 蛆虫さんまだ?
- 6 :名無しさん@ピンキー:04/07/19 19:12 ID:9WIKx0Xa
>1 萌えます。特にこの画像、幼い娘の銀歯画像ですね。レアなものをありがとう!
- 7 :名無しさん@ピンキー:04/07/20 01:11 ID:YN5xJwkn
>>4 それって今週号?
- 8 :名無しさん@ピンキー:04/07/20 01:19 ID:Z8QMtvi2
>>1 見た瞬間勃起した!! 今まで銀歯とかに萌えるなんて思っても見なかったのに…
- 9 :名無しさん@ピンキー:04/07/20 01:28 ID:s50v99jx
>>7 yes 強烈だった
- 10 :名無しさん@ピンキー:04/07/20 02:47 ID:YN5xJwkn
>>8 これを機に、銀歯フェチに目覚めてください >>9 ありがとうございます 見てみようかと思います
- 11 :名無しさん@ピンキー:04/07/20 04:20 ID:LmqhcOY3
虫歯の方が萌える。
- 12 :らん:04/07/20 09:15 ID:tF5vLzPG
あたし銀歯だらけで困ってます…16本銀歯好きな人がいて嬉しい。
- 13 :名無しさん@ピンキー:04/07/20 10:58 ID:k0L5eiq1
>>4 うp汁!!!
- 14 :名無しさん@ピンキー:04/07/20 16:10 ID:YN5xJwkn
週刊新潮みましたが凄いですね 銀歯よりも寧ろその奥の虫歯がシャレにならないような… あれはすさまじい口臭漂いそうで萌えます
- 15 :名無しさん@ピンキー:04/07/21 00:52 ID:RoCoGvW8
http://v.isp.2ch.net/up/f320913ecfb4.jpg
話題のハセキョウですが、これは凄いですね
- 16 :名無しさん@ピンキー:04/07/21 00:57 ID:sG5ZRVzI
私も!虫歯ちゃんだらけ…(>_<)だからかなぁ虫歯の子みると萌える
- 17 :名無しさん@ピンキー:04/07/21 01:28 ID:8NmD8wBB
>>15 ひゃあ〜強烈だなw ついでに差し歯。
- 18 :名無しさん@ピンキー:04/07/21 01:51 ID:lvpD49qU
この間乗った観光バスのガイドさんの歯が銀の詰め物だらけでした。 上の歯はわかりませんでしたが下の奥歯はすべて治療済みだったようでした。
- 19 :ミス:04/07/21 07:09 ID:MHcpr/W1
そこまでイクと汚いよね…
- 20 :名無しさん@ピンキー:04/07/21 17:04 ID:VZZcMq4K
>>15 確かに、>>14の言うとおり、銀歯よりその奥の歯が気になる。 女優なんだから、ちゃんと歯の治療を受けろよ。
- 21 :名無しさん@ピンキー:04/07/21 18:03 ID:j05gqP/b
ハセキョーの奥歯すごいねー。 芸能人でシルバーのクラウンに7番の虫歯!! 珍しい・・・。
- 22 :るみ:04/07/22 09:55 ID:aWUfFn1r
週間新潮見に行ったが新刊になってた… バックナンバーってどこで帰るの?
- 23 :名無しさん@ピンキー:04/07/22 10:15 ID:MvgXRbGQ
ハセキョーの左7番は被せがとれような虫歯だね?あと右の上下6番も銀歯です。
- 24 :通りすがり:04/07/22 10:22 ID:aWUfFn1r
ほしー!!!!! どこかで買えないのか?
- 25 :名無しさん@ピンキー:04/07/22 11:22 ID:MvgXRbGQ
常盤貴子も上下左右6番を中心に銀歯だらけ。藤崎奈々子も左上6番銀歯。
- 26 :名無しさん@ピンキー:04/07/22 11:57 ID:ryDgH5JR
再うpキボ
- 27 :名無し:04/07/22 20:27 ID:aWUfFn1r
えっw(゚д゚;)w 常盤貴子真っ白じゃない?
- 28 :名無しさん@ピンキー:04/07/22 21:27 ID:m19FjN5k
藤崎奈々子は事務所にセラミックにしろって言われたらしいが 本人が拒否したって聞いたな
- 29 :名無しさん@ピンキー:04/07/23 01:55 ID:XZpJ22DK
ハセキョーの息がたっぷり詰まったビニール袋を頭からかぶりたい!
- 30 :名無しさん@ピンキー:04/07/23 11:50 ID:v5a/AgrN
常盤貴子はここ2、3の間に真っ白にしたようです。だったら最初からそうすればいいのにね…日テレの西尾由佳里も左右下6番と左上6番が銀歯
- 31 :名無しさん@ピンキー:04/07/24 10:59 ID:6ydBcal0
あげ
- 32 :名無しさん@ピンキー:04/07/24 22:31 ID:yXXUCWPi
銀歯だったら宮前るい あの奥歯の銀歯を見たら絶対勃起する
- 33 :名無しさん@ピンキー:04/07/25 02:42 ID:dWm4ayRv
八木亜希子アナとかプロレスの井上貴子とかも昔は銀歯たくさんあったよ。今は白くしてるけど。
- 34 :名無しさん@ピンキー:04/07/25 11:13 ID:PckA/fax
歯科衛生士って銀歯や差し歯の人多いよ
- 35 :名無しさん@ピンキー:04/07/26 22:30 ID:TRGaBOev
>>34 たしかに。
- 36 :名無しさん@ピンキー:04/07/27 19:13 ID:1ehQM0dl
20代の女性の平均の銀歯の本数って何本くらいなんやろ?
- 37 :名無しさん@ピンキー:04/07/28 02:17 ID:6y6RrX6v
美人かカワイイ有名人で銀歯or虫歯の多い人教えて!
- 38 :名無しさん@ピンキー:04/07/28 22:45 ID:xw06fwMz
>>37 >>32にも出てるが宮前るい http://www.miyamae-rui.net/images/photo/20030601_01.jpg
見た瞬間勃った
- 39 :名無しさん@ピンキー:04/07/29 08:06 ID:R82wssHK
こっちの方がいいな http://www.miyamae-rui.net/images/photo/20020905_01.jpg
- 40 :名無しさん@ピンキー:04/07/29 17:31 ID:e8KY445e
こんな子いいなっ http://up.nm78.com/data/up052206.jpg
- 41 :名無しさん@ピンキー:04/07/30 04:08 ID:ydXGbPF3
宮前るいタマラン(;´Д`)
- 42 :名無しさん@ピンキー:04/07/30 22:39 ID:/tbggvVd
age
- 43 :名無しさん@ピンキー:04/07/31 21:45 ID:isuaxQFd
http://61.194.9.54/u/hafet/76_1
- 44 :名無しさん@ピンキー:04/07/31 21:51 ID:YQ++CmnF
突然のメールごめんね!麻衣です♪ 私は今年の10月で20歳になる学生です☆最近いい事なくて、仲良くなったら遊びに行った りしたいな〜って!こうゆうメールのするの初めてだからなんだか緊張して何書いていい か分からなくなっちゃった^^;もっと色々話をしてみたいです!どんな話もOKだよ!もち ろんHな話もね☆いつでもいいのでメールくれれば返事120%だよ!仲良くなったら会って みませんか? maichan_lovely_maimai@hotmail.com
- 45 :名無しさん@ピンキー:04/08/02 22:26 ID:JWxvs1m8
宮前るいの銀歯が思いっきり見える雑誌とか写真集とかあったら教えてください!
- 46 :名無しさん@ピンキー:04/08/03 00:36 ID:RgaA7Ayz
宮前るいが今TBSに出てるぞ
- 47 :名無しさん@ピンキー:04/08/03 04:32 ID:RgaA7Ayz
http://photo1.avi.jp/photo/1/23718/23718-1872766-64-5683770-pc.jpg
この子、宮前るいに似てるな
- 48 :名無しさん@ピンキー:04/08/03 13:48 ID:7NBhyTMn
http://www.minisukapolice.net/rui/ruimayuki/010729/19.jpg
- 49 :名無しさん@ピンキー:04/08/04 21:42 ID:lJiJ2ykr
あげ
- 50 :名無しさん@ピンキー:04/08/05 10:41 ID:7S5GyYsC
昨日nhkで銀歯が女性の銀歯が見れた シーンがあったらしい。。 ガッテンで。。
- 51 :名無しさん@ピンキー:04/08/05 10:42 ID:7S5GyYsC
暑さで変な表現に。。 銀歯みたかったな。。
- 52 :名無しさん@ピンキー:04/08/05 12:21 ID:1XFSxzMA
青木さやかも銀歯だな
- 53 :名無しさん@ピンキー:04/08/06 19:05 ID:rhIVVWpH
それは萌えないw
- 54 :名無しさん@ピンキー:04/08/07 20:14 ID:52ZQRb+T
佐藤藍子も週刊新潮で虫歯を晒されたみたいね。 ハセキョーの前の号みたい。 新潮の連載で、アイドルやら女優やらの身体的な欠点(?)を接写する、って企画みたい。
- 55 :名無しさん@ピンキー:04/08/07 21:30 ID:C8e5sx4s
女子バレーの大山の上の歯もなかなか
- 56 :名無しさん@ピンキー:04/08/07 22:17 ID:xBCzhrrJ
話題の長谷川さん http://matsuya.dyndns.tv/2ch/img-box/img20040807124950.jpg
- 57 :名無しさん@ピンキー:04/08/08 02:30 ID:NT2up8+1
>>55 マヂで? でも彼女はほぼ一般人だしなぁ でも萌えるなぁ
- 58 :名無しさん@ピンキー:04/08/08 21:43 ID:7vru2GC5
大山の上の歯ってどんな状態なの?
- 59 :名無しさん@ピンキー:04/08/08 23:21 ID:wMcO8YXc
小野真弓の下の歯の左右に銀歯が・・・
- 60 :名無しさん@ピンキー:04/08/09 11:07 ID:gTgaJ+CA
女子バレーの選手は銀歯多いよ。吉原、竹下、高橋、佐々木、大友、辻、そして栗原も…
- 61 :名無しさん@ピンキー:04/08/09 18:41 ID:VmlqwtuA
詳しくどんな状況なの?
- 62 :名無しさん@ピンキー:04/08/09 22:21 ID:8r1RaXOi
大山は歯並びが悪いから何となくわかるが、栗原は意外だ
- 63 :名無しさん@ピンキー:04/08/09 22:30 ID:kRQ0JjCl
過酷な運動をしてる選手は基本的に歯がボロボロ マラソンなんか特に
- 64 :名無しさん@ピンキー:04/08/10 00:12 ID:Q9yOum/z
栗原は右上6番が銀歯です。
- 65 :名無しさん@ピンキー:04/08/10 05:28 ID:jMUPw6yg
>>59 あぁ〜、あったね。 思い切り銀歯見せてるフライデー持ってるけど うp出来る環境に無いのが残念だ。
- 66 :名無しさん@ピンキー:04/08/10 10:25 ID:vL51vn4f
┏━┓ ┏┓ ┏┓ ┗┓┃ ┃┃ ┏━━┛┗━┓ ┃┃ ┃┃ ┗━━┓┏━┛ ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┃ ┏━━┛┗━┓ ┃┃ ┃┃ ┃┏━┓┏┓┃ ┏┛┗┓ ┃┗┓┃┗━┛┃┃┗┓ ┗━━┛ ┗━┛┗━━━┛┗━┛ ┏┓┏┓ ┏━━━━━━┓ ┏┓ ┏━━━━┓┏━━┓ ┃┃┃┃ ┗━━━━━┓┃ ┃┃ ┗━━┓┏┛┃┏┓┃ ┏━┛┗┛┗━━━┓ ┏━━━━━┛┗┓┃┃ ┏━━┛┗┓┃┗┛┃ ┃┏┓┏┓┏━━┓┃ ┗━━━━━━┓┃┃┃ ┗━━┓┏┛┗━━┛ ┃┃┃┃┃┃ ┃┃ ┏━━━┓ ┃┃┃┃ ┏━━┛┗┓ ┃┃┃┃┃┃┏━┛┗┓┃┏━┓┃ ┃┃┃┃ ┃┏━┓┏┛ ┃┃┃┃┃┃┃┏┓┏┛┃┃ ┃┃ ┃┃┃┃ ┃┃ ┃┃ ┃┗┛┗┛┃┃┗┛┃ ┃┗━┛┗━━┛┃┃┗┓┃┗━┛┃ ┗━━━━┛┗━━┛ ┗━━━━━━━┛┗━┛┗━━━┛
- 67 :名無しさん@ピンキー:04/08/10 22:24 ID:sZqy4TT3
不謹慎だが、御手洗さんの娘も左上5だったか6がクラウン。 当時の週刊誌とか見てみな。
- 68 :名無しさん@ピンキー:04/08/10 22:57 ID:ViNbkQCs
>>67 禁句
- 69 :名無しさん@ピンキー:04/08/11 21:51 ID:IyJV0HRb
あげ
- 70 :名無しさん@ピンキー:04/08/11 23:54 ID:U8OaGtXU
age
- 71 :名無しさん@ピンキー:04/08/12 00:18 ID:GYQYtB0n
宮前るいって何本くらい銀歯あるの?
- 72 :名無しさん@ピンキー:04/08/12 00:23 ID:VKyr3wF5
銀歯より虫歯が好きってヤシ、少ないのかな。 虫歯萌え〜。でもハセキョウの7番みたいに崩壊したのじゃなく、 穴が空いてる状態がいい。
- 73 :名無しさん@ピンキー:04/08/12 10:33 ID:x0KKq3iA
>>71 見えるだけでも4〜5本あるから全部入れたら軽く10本は超えてると思われ
- 74 :名無しさん@ピンキー:04/08/12 11:20 ID:Cspf/oC7
どうでも良い話しなんですが、一見ただの出会い系なこのサイト ここで知り合った女の子と毎日フェチプレイ(変態プレイ) しまくってます!!かなり確率高いです!! 無料なんで騙されたと思って1度試してみて下さい。 携帯電話でしか見れないですが↓ ttp://yeah.kitty.st/kokoro/
- 75 :名無しさん@ピンキー:04/08/12 21:07 ID:egwIpiD1
宮前るいの口臭かぎまくりてぇぇぇぇぇ! 唾ものみまくりてぇぇぇぇ! スレ違いっていうなよぉぉぉぉ!
- 76 :名無しさん@ピンキー:04/08/12 22:21 ID:nG+A7lf1
電車乗ってても大口であくびするこマジ萌!! 数々の銀歯確認
- 77 :名無しさん@ピンキー:04/08/12 23:44 ID:nDJLvnWF
ハセキョーの口臭入りビニール袋を頭からかぶりてえよ
- 78 :名無しさん@ピンキー:04/08/13 12:34 ID:BTRY/pxP
工藤静香、中森明菜、渡辺満里奈も昔は銀歯だらけだったみたいね。中澤裕子、矢口真理、上戸彩、松浦亜弥、杏さゆり、加藤ローザあたりの歯の状態知ってる人いる?
- 79 :名無しさん@ピンキー:04/08/14 05:51 ID:4a2LO5yr
72番さん、私も、虫歯萌えです。 このスレッドの画像も見たかったが全部同じサイトの同じ画面になっちまって見えなかったよ。 やっぱり穴が開いてるのがいいよなぁ。
- 80 :名無しさん@ピンキー:04/08/14 12:53 ID:ew1PkE5L
>>79 右クリック→コピー→アドレスに貼りつけするがよろし
- 81 :名無しさん@ピンキー:04/08/14 19:50 ID:quw8PGIK
ttp://www.implant.co.jp/esthe/gallery_fol/gallery07.html 地味だけど前歯(審美歯科系)
- 82 :名無しさん@ピンキー:04/08/15 23:16 ID:W1WRuFoY
あげ
- 83 :名無しさん@ピンキー:04/08/16 20:25 ID:FW1eDs/7
>>79 同士がいて嬉しい 穴、エロいよな〜。 痛いんだろ?恥ずかしいだろ?とか思って萌える。
- 84 :名無しさん@ピンキー:04/08/17 01:05 ID:eEszNUCN
宮前るい。 ttp://www.miyamae-rui.net/images/photo/20020416_01.jpg ttp://www.miyamae-rui.net/images/photo/20020416_02.jpg 漏れはグラビアアイドルとか詳しくないんで、誰か教えてくれ。 この香具師は虫歯を見たことがある。とか… どうでもいいが、オフィシャルサイトの一部のディレクトリは自動巡回を弾くらしいね。 苦労しますた。…あとは頼む。
- 85 :名無しさん@ピンキー:04/08/17 01:18 ID:eEszNUCN
既出だったらスマソ ttp://www.miyamae-rui.net/images/photo/20020325_01.jpg …この機会にDVD買っちゃおうかなぁ…
- 86 :名無しさん@ピンキー:04/08/17 23:31 ID:3mlBPQfx
既出以外の芸能人とか有名人の虫歯or銀歯の情報はありませんか?
- 87 :名無しさん@ピンキー:04/08/18 01:00 ID:hKMiStLo
>>79 88 私も虫歯萌えです!!! 特に歯が黒くなって穴が開いてる虫歯なんてとってもよいです 時々痛くなったり、食べかすがつまっちゃって・・・。 若い女の子なんて歯医者きらいな子多いし。 虫歯があるって恥ずかしいことだよー、歯磨きしなかったのねー こっちも虫歯だよ、 なんていいながらお口のなかみていじめたい
- 88 :名無しさん@ピンキー:04/08/18 21:34 ID:WgsK4gT8
こないだ、ガムをクチャクチャ噛んでたら、 普段俺のことキモイとか言って避けてる女が寄ってきて 「私にもガムちょうだい」って言ってきやがった。かなりむかついたんで、 女の首根っこ掴んで口移しで自分の噛んでるガムをやるフリをしてやった。 殴られるか、悲鳴をあげられるか、どうでもいいが二度と近寄るなと思った。 ところが、驚いたことにその女は目を閉じて唇を少し開いたんだ。 俺の方がビビッて、あわててちょっと離れた。しばらくの間があった後、 その女は、「マジでするのかと思った」と小声で言って、ガムを奪って走り去った。 それから何日か後、その女がキャンディーを食ってたので今度は俺の方からひとつくれ と言ってやった。そしたら俺をからかうように、なめてたやつを唇にはさんで口をとがらせた。 俺はその女の唇ごとキャンディーをほおばってやったよ。 今ではその女も俺の彼女。 その時なめてたキャンディーはもちろんヴェルタースオリジナル。 なぜなら彼女もまた、特別な存在だからです。
- 89 :名無しさん@ピンキー:04/08/19 21:18 ID:iXDyp+hl
だれか虫歯をネタにした話作って下さい
- 90 :名無しさん@ピンキー:04/08/19 23:22 ID:H5Ean8+S
>>89 お菓子食べすぎちゃって痛ーい。みたいな奴でつか? 猟奇系小説なんでお勧めはしないが、歯医者が女の子をガリガリ拷問する話なら知ってる。 痛い系、悲惨系が苦手な香具師にはお勧めしない。心臓や精神が弱い人もだめぽ。 気違○歯医者ってタイトルだった気がするが…くれぐれも自己責任でおながいします。
- 91 :72:04/08/20 01:02 ID:Ih3sQt+P
>>87 周りのエナメル質はしっかり残っている上で穴が空いている臼歯、いいよな。 ここ、酷い虫歯になってるね。とか言いながら突いてみたい。 >>89 漏れは苦手だから作れないが…身の回りの出来事。 職場はクーラーが弱いから、夏はいつもペットボトル常備。 加えて間食タイムがある。 4年間で虫歯だらけになった奴いるぜ。 最近口臭がするなと思っていたら、両方の下5番にC3ぽいクレーターハケーン! 銀歯も多いし、前歯も歯間がヤヴァイ。 入ってきたときは、目立たなかったのにな。
- 92 :名無しさん@ピンキー:04/08/20 10:50 ID:IukiWu53
ハセキョ−の口臭・・・ くさいだろうな
- 93 :れん:04/08/20 15:31 ID:e5+aOMWT
笑って銀歯みえると気になる…とくに上の4番とか『イー』の口した時見ちゃう
- 94 :名無しさん@ピンキー:04/08/20 15:52 ID:JarbL7ci
>>72 そうそう!!臼歯(奥歯)のかみ合わせのところにある虫歯 好きですねー。大人は余りみかけませんが、乳歯だと、 かなり大きくて真っ黒な穴が開いてるのを見られます。 歯と歯の間にできてる虫歯もなかなか好きです。 ちょっと穴が開きかけてたり、明らかに虫歯って言う感じで黒いのもいいです
- 95 :名無しさん@ピンキー:04/08/20 22:46 ID:IQF09T1a
90>もっと詳しく教えてください
- 96 :名無しさん@ピンキー:04/08/21 07:38 ID:GGu35O++
悪の歯医者に女の子が掴まって、奥歯削られて、中に超小型モーターを 埋め込まれて、モーターが動いてガンガンゴンゴン…(((( ;゚Д゚)))ブルブルガタガタ ttp://fx.sakura.ne.jp/~sympow/doku/04guests/novel/thx03.html 気○い歯医者で検索すると見つけにくいようだ…
- 97 :名無しさん@ピンキー:04/08/21 13:33 ID:Ni33edjX
>>83、87、91さん 治してあるのはだめなんですか? 私インレーばりばりで二次虫歯も多いんです。 「いっぱい治してあるね」 とか、しみたときに「中がまた虫歯だよ〜何回目?」 とか言われたら恥ずかしくてどきどきします。
- 98 :83(=91):04/08/22 00:13 ID:pkdxeutd
>>94 前歯だと、大人のも結構見えるよな。 穴は小さくても奥行きが感じられるのが好みだw 原型がくずれちまう程の虫歯は、萌える以前に痛々しい。 >>97 漏れは、一度も歯医者の手が加えられていない虫歯が一番好きだが インレーやクラウンが好きなヤシの方が多いんじゃないか? 自分の処置に触れられるの好きか?いいヤシだなw それだと歯医者に行くのも楽しそうだなw 恥ずかしがっているのに萌える。
- 99 :97:04/08/22 01:36 ID:IO7UpWD3
>>98さん うん、歯医者は結構好きですよ。 気になるところがあるとすぐ行きます。 だから未処置のまま我慢してる虫歯はないです。 腹痛とかの他の病気って、自分のせいじゃないけれど、 虫歯は自分のせいだから、 馬鹿にされたりネタにされたりして苛められても 言い返せないし恥ずかしくてもう…って感じです。 処置のことに触れられると負けっていうか。
- 100 :名無しさん@ピンキー:04/08/22 14:34 ID:iMpskUAM
口腔状況を教えてくれると嬉しいです、お願いします
- 101 :94:04/08/22 20:57 ID:h6TlLcjs
98さん 私も奥行のある虫歯好きです。二次虫歯じゃないのが好きなのも一緒です!崩壊寸前の虫歯はちょっと汚くてだめです。 ちなみに私は女ですが処置していない虫歯があります。C2〜C3の虫歯が奥歯にできちゃってます。言葉でおおきい虫歯ちゃんだね〜とかいじめられるの結構好きですね(>_<)
- 102 :名無しさん@ピンキー:04/08/22 21:53 ID:gZUdDHkQ
>>101 >崩壊寸前の虫歯はちょっと汚くてだめです。 形が崩れすぎて、何コレ?って言いたくなるやつ(写真)とかありますね。 >C2〜C3の虫歯が奥歯にできちゃってます 激しく萌えますた。 C3だと急に激痛が走ると聞きますが、大丈夫でつか?
- 103 :97:04/08/23 01:05 ID:zzM/ZdXL
>>100さん インレー:上左4〜7、右5と7、下左6と7、右6と7 クラウン:上右6 レジン:たぶん上右4と下右5 です >>101さん 一つ大きめの虫歯があっても、他の歯って結構無事なんですか? それとも治してない虫歯って結構ありますか? >言葉でおおきい虫歯ちゃんだね〜とかいじめられるの結構好きですね(>_<) 指で突かれるのはやっぱり駄目ですか^^痛そうですもんね…
- 104 :98:04/08/23 01:24 ID:tzCnzA+R
>>101 好みがかなり似ているな 自分の虫歯は(奥歯のC2〜3…好みだw)観察するか? それとも、人のでないと萌えないのか? >>103 必ずしも自分のせいとは思わないが、確かにたくさん治してある罠w 歯医者にはどのくらいの頻度で行く? 女性は女性の歯が好きなのか?それとも男性のがいいのか? どちらでもいけるのか?? 質問ばかりでスマソ
- 105 :名無しさん@ピンキー:04/08/23 02:53 ID:X9XumJ1v
>>103 失礼ですが何歳ですか? 30代の女性なら結構普通かと。20代だと少し多いかなって印象。
- 106 :名無しさん@ピンキー:04/08/23 03:11 ID:jQZoEomR
俺も虫歯&銀歯フェチで 口の中開けて見せてくれる彼女とかいたらいいなぁ〜 って思っちゃうなw 前の彼女とは歯医者さんごっことか したことあるんだけど 全然虫歯ないからもうつまんなくて。 彼女が寝てるときにこっそり砂糖とか 口の中に入れときたくなっちゃったけど さすがにかわいそうだったからやめといた(笑)
- 107 :97:04/08/23 03:48 ID:zzM/ZdXL
>>104 105さん 歯医者には2年に3回ペースかな。 痛かったりインレーが外れたり(当然中で虫歯に…)で行って、 レントゲンで他の虫歯も発見してもらって結構かかります。 3ヶ月とか。 歳は23です。 インレーの数自体は20位からほとんど変わってないです。 めちゃくちゃ多いと思う。 こないだ歯科衛生士さんに 「虫歯は普通に生活してたらそれほどかからない病気だから」 っていわれてめっちゃ反省しました。 歯磨き頑張ってます。 でもね、さっきセルフチェックしてたら前歯の裏がなんか黒かったんです〜 隣との境目のトコだし虫歯だよね…ショックだ〜(>_<) 差し歯にはしたくないなあ。 あ、どちらの歯も好きですよ。 男性ならぴかぴかで歯並びのいい、強そうな歯。 女性ならむしろ治してない虫歯が好きです。 私は自分の虫歯は治してなくても萌えないなあ…
- 108 :名無しさん@ピンキー:04/08/23 07:42 ID:Oclw9BeI
>>106 >彼女が寝てるときにこっそり砂糖とか >口の中に入れときたくなっちゃったけど 通報しますた。 単に砂糖だけより、スナック菓子とかの方がいいらしい。 (口腔内で発酵する際に酸が発生するんだとか) 寝ている間にスナック菓子を入れるのは難しいので、 さりげなく薦めるのをお勧めしまつ。
- 109 :名無しさん@ピンキー:04/08/23 18:03 ID:Guu7Qsct
>1 再うpきぼん。
- 110 :名無しさん@ピンキー:04/08/23 18:38 ID:WI6Jpw9V
97さんに限らず、女性の口の中をひたすら見るオフってやりたいなぁw もし歯科医さんが参加者にいたら治療も兼ねてとか。 さすがに風俗の女の子でもなかなか口の中は見せてくれないし。 (たまに歯科医と称して、見せてもらうことはあるが。育ちが悪い子が多いので総じて虫歯が多い)
- 111 :名無しさん@ピンキー:04/08/23 19:26 ID:bzH1gfcm
>>110 そうか? 五反田に歯医者さんゴッコできるホテル出張のフェチショップあるぞ。 あとは、すすきのに歯科衛生士のヘルス(北海道にはイメクラがないので・・・一応ヘルスになってる)があって、 ここの娘は、頼めば歯医者さんゴッコの患者役してくれる。 ただ、他サービスの時間が無くなるが・・・ 詳しくは、某歯フェチホームページに出てる。
- 112 :名無しさん@ピンキー:04/08/23 20:33 ID:ExeIjLQt
虫歯をネタにした話か… だめだ、すっかり迷ってしまった。 道は山道の割には広いが、整備されていない。 日はだんだん落ちてくる。 助手席の香緒里も、さっきからずっと無言だ。 「ごめん、遅くなっちゃうな。…怒ってる?」 「ん」 とだけ答えて、香緒里はほおづえを突いて外を見ている。 早くこの道を抜けないと、本格的に喧嘩になりそうだ。 俺はアクセルを少し強めに踏んだ。 タイヤが道のくぼみに取られて、車が少し弾む。 「…停めて」
- 113 :名無しさん@ピンキー:04/08/23 20:42 ID:ExeIjLQt
突然香緒里が、聞き逃しそうなほど小さい声で言った。 あわてて車を停める。 「どうした?」 「…」 「酔ったのか?」 車には強いはずなんだけど、と思いつつ聞く。 「……頭が、痛くて」 「え、大丈夫か?」 「うん…少し休ませて。」 そういって香緒里はシートを倒し、体を窓に向けた。 確かまだお茶が残っているはずだ。 山の上は寒いと思ったから持ってきた熱いお茶。 結局山も夏は暑くて、全然減っていない。 「これでも飲んで寝てなよ」 助手席のドアから香緒里に声をかけた。
- 114 :名無しさん@ピンキー:04/08/23 20:56 ID:ExeIjLQt
香緒里はそれには答えず、のそのそと起きあがり、 お茶を一口含んだ。 とたん、香緒里は「んっ」と呻き、お茶を取り落としてしまった。 スカートに染みが広がっていく。 「おい、大丈夫か?」 見ると、香緒里は左頬を強く押さえている。 もしかして、 「頭じゃなくて、歯が痛いんじゃないの?」 香緒里の動きが止まった。 みるみるうちに涙が溢れてくる。 「なんでそんなつまんない嘘つくのさ」 「……だって、嫌いなんだもん、歯医者」 言い切るとまた顔をしかめてシートに倒れ込む。 だめだ、限界です_| ̄|○ 誰か続きを代わりに…
- 115 :名無しさん@ピンキー:04/08/23 23:34 ID:gK4nzRjf
age
- 116 :名無しさん@ピンキー:04/08/24 00:31 ID:khj23l9L
「…ちょっと見せてみろよ」 俺のその言葉に、香緒里は意外にも抵抗せず、 力無く顔をあげ、控えめに口を開けた。 車内ライトを付け、のぞき込む。 「何処?」 「こ、この辺…」 香緒里が指した歯の真ん中には、確かに穴が空いていた。 痛がっている割には小さいような気もする。 よく分からない。 ふと思いついて、魔法瓶のお茶を指先にとって、歯に一滴落としてみた。
- 117 :名無しさん@ピンキー:04/08/24 00:39 ID:khj23l9L
「あ、あああっ」 香緒里は一瞬身をよがり、荒い息をしながら、こちらを恨めしそうに見た。 「ごめんごめん」 香緒里に口を閉じさせ、左頬をさすってやる。 「見た目小さい虫歯だけど、きっと中で広がっちゃってるよ。 ずいぶん放っておいたでしょ。」 何気なく言ったのだが、香緒里は真っ赤になってうつむいてしまった。 これは…可愛いかもしれない。 衝動的にキスをした。舌でさっきの虫歯を探す。 はい、次の人! うまく収束させてくれ…orn
- 118 :名無しさん@ピンキー:04/08/24 00:43 ID:V/iqu34d
∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ∧_∧ ( ・∀・) ( `ー´) ( ´∀`) ( ゚ ∀゚ ) ( ^∀^) ( つ┳∪━━∪━∪━━∪━∪━∪━┳⊂ つ | | | ┃ この糞スレは終了しました .┃ | | | (__)_) ┻━━━━━━━━━━━━━━┻ (__)_)
- 119 :97:04/08/24 01:42 ID:khj23l9L
>>110さん 恥ずかしいから彼氏にしか見せませんよ〜^^ 女の子なら歯科助手のバイトするって手がありますよね。 高校生でもできるし、おすすめ。 私はしたことないですけど…。
- 120 :97:04/08/24 01:45 ID:khj23l9L
上げちゃった…^^; 小説の続き書いてみたのもばれちゃったですね。 私なら痛い虫歯にお茶かけられたらビンタですけどね…
- 121 :名無しさん@ピンキー:04/08/24 01:59 ID:26T5w0b3
岸利徹って、歯フェチからも嫌われ者だね。 他の歯フェチ系からもリンク抹消されてるしw まぁ、ヤツは管理人として適正な行動がとれなかったからな。 自分勝手もはなはだしい。
- 122 :立花:04/08/24 06:17 ID:KEIcORq4
虫歯とは無縁だったのに7年前に虫歯ができた…恥ずかしくて誰にも言わずに6年半放置していました…痛くて痛くて産まれて初めて歯医者に行きました。
- 123 :立花:04/08/24 06:21 ID:KEIcORq4
つづきA 先生もレントゲン撮るまで『小さい虫歯だからすぐ終わるよ』と言ってたのですがレントゲンを見たら神経が死んでるくらいの深い虫歯でした…
- 124 :立花:04/08/24 06:24 ID:KEIcORq4
つづきB あんなにすごい虫歯を放置してたのに他に虫歯は見つかりませんでした 先生は『1本だけこんなに虫食うのは珍しいね、綺麗に虫食ってるね』と。先生も歯フェチなのか??
- 125 :名無しさん@ピンキー:04/08/24 07:44 ID:8kDe96Bz
>>111 すすきのはこれかな? なんか普通の風俗っぽいがw http://www.haisha-h.com/index1.html 別に店舗営業している店を隠すことはないと思うのだが
- 126 :名無しさん@ピンキー:04/08/24 10:36 ID:LyIO3rJA
>>121 なにかトラブルがあったのか?
- 127 :名無しさん@ピンキー:04/08/24 20:54 ID:nwypoKO1
>>125 当たり。 あと、もう5年くらい前の話ですが、名古屋に歯科ユニットが開いてあるイメクラがありまスた。 医療プレイのコースを選択するとで、普通の診察室・産科の内診台と歯科チェアーのある部屋が選択可能できまスた。 このお店には東北新幹線→東海道新幹線と新幹線2つ乗り継いで何度も行きましたし、 モチロン自分も逝きまスた。(w 数ヶ月前仕事で久しぶりに名古屋へ行ったので、記憶を頼りに行ってみたら、 このお店はもう無くなっていまスた。 >>126 同氏は、昔から会員を選考したり、何をそんなに優越感に浸りたいのか、それでいて、 会員に一切何も断りもなく突然ホームページを閉鎖したりと、結局 何をしたいのか理解できないと素直に思っているんですが・・・
- 128 :名無しさん@ピンキー:04/08/24 22:30 ID:IBd85WqS
>>127 どんなプレイができるの? 「は〜ぃ、お口開けてくださぃねぇ〜」 みたいな感じ?
- 129 :名無しさん@ピンキー:04/08/25 00:21 ID:mjx3Zq5+
http://www.enquirer.com/editions/2000/09/06/dentist.jpg
http://www.hpe.com/2000/02/08/images/dentist150.jpg
http://adelie.harvard.edu/ed/Images/Dentist8.JPG
- 130 :名無しさん@ピンキー:04/08/25 00:35 ID:mjx3Zq5+
この小説(?)オススメです。 http://www6.big.or.jp/~tarm/evasite/epistles/novelm/M4AMAE01.HTM 彼女を抱きながら治療なんてうらやましい!!!!!! 読んだ人は感想よろしく。
- 131 :名無しさん@ピンキー:04/08/25 01:16 ID:/tw1haCv
岸利徹=吟隠玲=あほ。 歯フェチ界からも追放されて、友達いない人です。
- 132 :名無しさん@ピンキー:04/08/25 03:03 ID:g+MQ+wPC
エ○ァってのがちょっとアレだがいい! 漏れは歯医者シーンより、 最初のアイス屋で膝の上で虫歯探しするシーンが萌えた。
- 133 :名無しさん@ピンキー:04/08/25 06:54 ID:l+BRwGum
エ○ァの小説なんて久しぶりに読んだよ。 漏れは注射(麻酔)関連のシーンが好き。けど、こんな行動的なシンジは嫌だ(w
- 134 :名無しさん@ピンキー:04/08/26 04:01 ID:o3BSDngL
age
- 135 :名無しさん@ピンキー:04/08/26 05:38 ID:5WQ6qWSO
ttp://www.albinoblacksheep.com/flash/open.html
- 136 :名無しさん@ピンキー:04/08/26 07:16 ID:Y5WLae/p
>>135 AVGでウィルス警告出たんだが…?
- 137 :名無しさん@ピンキー:04/08/26 07:23 ID:Y5WLae/p
F-Secure ウイルス情報 NAME: NoClose ALIAS: JS.Trojan.NoClose, JS/NoClose.gen, Trojan.JS.NoClose.c VARIANT: NoCloseは、JavaScriptで記述されたトロイの木馬です。NoCloseは、閉じることが難しいか不可能なブラウザのウィンドーを多数開きます。 ttp://www.f-secure.co.jp/v-descs/v-descs3/noclose.htm
- 138 :名無しさん@ピンキー:04/08/26 17:04 ID:kxoaivpI
age
- 139 :名無しさん@ピンキー:04/08/26 17:39 ID:+OPLDtRQ
http://www.enjoy.ne.jp/~smile/orthodontic%20cogratulation%20.htm#Congratulation 若いオナゴの銀歯・クラウンがいっぱい見られてハァハァ
- 140 :名無しさん@ピンキー:04/08/27 00:57 ID:vzlYEJv+
歯フェチの人いませんか? よかったらチャットでもしませんか??
- 141 :名無しさん@ピンキー:04/08/27 10:42 ID:hFcyrSzN
>>139 これもウイルスか?
- 142 :名無しさん@ピンキー:04/08/27 13:38 ID:Nz319HMr
>>141 矯正専門歯科の治療例のページですよ
- 143 :矯正歯科マニア:04/08/28 10:02 ID:8FgvD26Q
銀歯や虫歯もいいけど、俺的には矯正してる女の子を見ると最大勃起しちゃうね。 痛いのに我慢してそして何より目立つ矯正装置を我慢して装着している。 矯正している女の子フェチの人いませんか?
- 144 :名無しさん@ピンキー:04/08/29 01:39 ID:cGQmR6fz
>>143 漏れは矯正はイマイチ。 おそらくチラリズムじゃないからだと思われ。 まあ、可愛い子が口開けたらワイヤー、ってのは 一瞬どっきりするが。
- 145 :名無しさん@ピンキー:04/08/29 01:50 ID:fl0eWCww
私は矯正好きですよ。 同級生に何人かいて、笑う度にギラついてた。 しかも可愛い子ばっかりだった!! 『踊る大捜査線』のキョンキョンが矯正剥き出しで ニヤーっと笑う姿は萌えました。 っつー私は15なんですけど 矯正フェチでいいんですかね・・・w スレ違いスマソ スレに沿って話をします。 先月行われた夏祭りで林檎飴食べてたら 右奥の銀歯が取れちゃいましたwあっけなく 放置して今に至るわけですが、やっぱり虫歯 拡大してるかなぁ・・・
- 146 :名無しさん@ピンキー:04/08/29 02:21 ID:cGQmR6fz
>>145 >キョンキョンが矯正剥き出しでニヤーっと笑う それいいな(藁) 一月ぐらいなら大丈夫じゃないか? でもそもそも銀歯が取れたってことは 中で虫歯になってた確率が高いが。
- 147 :145:04/08/29 02:33 ID:fl0eWCww
自分でも矯正したいのだえど 歯並びは良いんでなかなか・・ それより、虫歯再発って、え、そうなんですか!? あ、でもだから飴ごときで取れちゃったのか ただ単に飴がくっついて取れたものだとばかり思ってた。 前はキャラメルで同じ事があったから・・・ もうそろそろ歯医者行こうと思う
- 148 :145:04/08/29 02:38 ID:fl0eWCww
修正。「だえど」じゃなくて「だけど」 お恥ずかしい
- 149 :矯正歯科マニア:04/08/29 03:06 ID:tz05cbOz
>>145 可愛い女の子が矯正しているすがたって、なんか魅力ありますね。 そんな子に限って装置を気にせず大きい口開けて笑ってくれる。 色々想像しちゃいます。矯正歯科の診察台で口元にライト照らされて 治療を受けてる最中はどんな気持ちなんだろう? ただでさえ美意識の強い女性が歯に目立つ装置を付ける決心... その心理面が一番気になります。
- 150 :名無しさん@ピンキー:04/08/29 14:54 ID:QpWZuWwR
up
- 151 :101です:04/08/29 23:23 ID:uXoriUB9
私は自分の虫歯じゃ萌えません。他の人に観察されないと興奮しませんね。私のお口のなかを実況しながらじっくり観察してくれる人いないかなぁ… 矯正は私も好きです。リンクの矯正のホームページかなり萌でした。乳歯がクラウン状態で初診にきてたり。アンカーがかかってる歯がおっきいインレーだったりね。矯正中に虫歯にしちゃったのかな?とか思うとかなり萌!
- 152 :97:04/08/31 00:29 ID:Uxco6cDg
昨日歯医者で相談したら、 前歯の裏は、「再石灰化が期待できる」って! とりあえずリカルデント買ってきました。 前歯の虫歯、結構好きだけど自分のは嫌だしね(^^;
- 153 :名無しさん@ピンキー:04/08/31 11:12 ID:Xm67QBjc
>>151 無理にとは言いませんが、もしよかったら観察させていただけませんか? メールアドレスは te8020@excite.co.jp までお願い致します。 当方東京都在住の20代後半の男性です。場所等はそちらのご希望の場所で構いません。
- 154 :名無しさん@ピンキー:04/08/31 11:17 ID:Xm67QBjc
追伸。もしメールをくださるときはわかる範囲でアンケートをください。 1:年齢・性別 2:クラウン、インレー、レジン(樹脂)、虫歯、欠損歯の箇所 (中央から、左上右上左下右下で1〜8番です。中央前歯が1番、犬歯が3番、親知らずが8番にあたります) 3:親知らずの萌出本数(抜いていたらその本数) 4:歯並びについての特徴
- 155 :名無しさん@ピンキー:04/08/31 12:38 ID:PDEMR+sp
このスレ見てると、虫歯が痛む…痛いわ〜
- 156 :名無しさん@ピンキー:04/08/31 13:55 ID:3z6dbHuK
なんかヘルスみたいになってきたな
- 157 :名無しさん@ピンキー:04/08/31 21:06 ID:ib3FbS64
up
- 158 :名無しさん@ピンキー:04/09/01 00:36 ID:pjhNAttR
http://sample.ultra-closeup.com/
- 159 :名無しさん@ピンキー:04/09/01 01:07 ID:pFvfgtvl
売れっ子タレント→超多忙→睡眠不足→食事も不規則→体力回復のため、又は CM等で菓子等の摂食が増える→多忙、疲れのため歯磨きが疎かに→虫歯が増える→多忙で 歯医者に行けない→手遅れになる→神経を取るか抜歯→金歯や差し歯が増える ・・・てなことか?
- 160 :名無しさん@ピンキー:04/09/01 16:37 ID:Fgo8NKt1
そういえば上の話の続きが読みたい
- 161 :名無しさん@ピンキー:04/09/01 17:35 ID:Fgo8NKt1
というわけで今さらながら続きを書いてみた このあたりだったかな・・ 舌先でつつく。 「んッッ」 とっさに顎を引こうとする香緒里。 「舌で触ったらけっこう大きいじゃない。いつから気付いてたの?」 目に涙をためて、伏し目がちに小さくイヤイヤをする姿がたまらなくて、もう一度キスをした。<BR> 今度は虫歯にさわらないようにしないと・・ 慎重に舌を進めてあまり奥にいかないようにする。 ん? 「この前歯の裏も、引っかかるよ?」
- 162 :名無しさん@ピンキー:04/09/01 23:32 ID:kxwIWzce
>>161 前歯6本は全部削って、裏側が真っ黒の差し歯になりました。 表からはきれいな歯並びで、初対面の人にうらやましがられることに。
- 163 :名無しさん@ピンキー:04/09/02 02:04 ID:Nd9KydGR
「ま、まさか、うそでしょ」 「嘘じゃないよ。いーってしてみて。」 控えめに前歯を見せた香緒里の唇を、指で押し上げて見てみる。 前からも境目が黒ずんでいるのがわかる。 犬歯の隣の歯だ。裏はかなり進んでいるに違いない。 「これも虫歯だと思うよ。前からも見える。」 香緒里はあわててポーチから鏡を取り出し、顔を近づけてのぞき込んだ。 「うそ、やだ、どうしよう…たいしたことないと思ってたのに」 やっぱり気づいてたのか。少し意地悪を言ってみたくなる。 「どうしよう、って、歯医者に行くしかないじゃん。 先生に怒られるかもよ〜もっと早く来いってさ。 それで削られるんだぜ、キュイ〜ンって。痛いかな〜。」 「やめて、やめて…」 「前歯に穴なんて、もう人前で笑えないよね〜」 「やめて、お願いやめて……行く、行くから」 前歯の虫歯は本人もかなりショックだったらしい。 「行くから、だからあの…、付いてきて、くれない?」 もちろんだ。
- 164 :パラレル化スマソ:04/09/02 10:56 ID:gtl+DybO
続きが書かれてるけど、 漏れは別のを家で書いてたんでせっかくなので披露 163より心理戦っぽいな 「嘘よ。痛くないし。」 顔が少しこわばっている。 舌の感触では、奥歯よりも大きい穴のようだったし、 気付いてないなんてありえない。 そういえば・・・ 香緒里はこの夏、大好きなカキ氷をあまり食べなかった。 しみるのだろうか? 「見てみよう。もっかい見せて。」 ライトをつけて見てみるものの、暗くなってきていてよく見えない。 ダッシュボードからペンライトを取り出す。
- 165 :パラレル化スマソ:04/09/02 10:57 ID:gtl+DybO
光を当てた瞬間、歯の間から黒ずんでいるのが、透けて見えた。 ふだん見ているときは、きれいな白い歯だと思っていたが、 強い光が当たると、縁が白濁している。 「けっこう大きいよ。」 眉間に皺を寄せてみせる。 香緒里が悲しそうな顔をする。 「隣の歯も…。あぁ、反対側の歯の間も、黒い…かも」 香緒里は今にも泣き出しそうだった。 「他にもあるんじゃないの。口あけて、全部見せて。」 目を見開いて、唇を閉じそうになるのを、指で押さえて開かせる。 「意地悪じゃなくて、心配してるんだよ?」 香緒里は素直にこくり、と頷いて、おそるおそる口を開いた。
- 166 :パラレル化スマソ:04/09/02 11:49 ID:gtl+DybO
左手の親指でぐいっ、と開けて、右手のペンライトを当てながら覗き込む。 さっきよりも光が強い分、奥までよく見える。 笑ったとき、上の右の一番前の奥歯がキラっと光るのは知っていた。 こうしてみて見ると… 「けっこうたくさん、虫歯、あるんだね」 とっさに閉じようとするのを押さえつける。 痛いと言っていた歯は、前から2番目だったが、 その後ろは十字に銀が詰められていて、 そのまた後ろの歯は、、前半分が白く濁り、 前の歯との間に黒い穴が小さく開いていた。 「痛いのは、さっきの歯だけ…じゃないよね」 口を開けられたまま、首を振って抵抗する香緒里。 「またお茶で確かめてみる?」 「ヤっ」 言った瞬間、涙がぽろり、とこぼれる。
- 167 :パラレル化スマソ:04/09/02 12:29 ID:gtl+DybO
これはちょっと意地悪だったか。 でも… 見た感じでは、痛がっている左側だけじゃなく、 右側も似たようなものなのだ。 いや、もっとひどいかもしれない。 前から3番目の奥歯は、銀が左より少し大きく詰められているが、 その前の歯は、銀歯との境が茶色く、やや溶けたようになっているし、 一番奥の歯は、よく見えないが、向こう側がやはり、虫歯のようだった。 一番前の奥歯も、白い詰めものがしてあるようだが、その周りは黒っぽく縁取られ、 歯全体が黒ずんでいる。 「本当に、心配なんだよ。こんなに、虫歯だらけで。痛くないの?」 ぽろぽろと涙をこぼしながら、なぜか香緒里は赤くなったように見えた。
- 168 :パラレル化スマソ:04/09/02 12:46 ID:gtl+DybO
「痛いなら、言いなよ?」 優しく聞くと、香緒里の目に、すがるような表情が宿った。 「やっぱり痛いんだね。どこ?一番奥?右?」 香緒里は黙って、左の上の歯を指した。 「えっ、上…?」 見にくいので、シートをもっと倒し、下から覗くようにする。 すると… 指差した歯は、下の歯なんかとは比べ物にならない、大きな穴が、ぽっかりと開いていた。 「何だよこれ!」 驚いて、口を開いていた手を離す。 香緒里は、ひっく、ひっく、としゃくり上げながら、 「銀歯が…取れちゃって…でも、歯医者は嫌だから…」 と言う。 「痛くないの?痛いよな、これは」 「最初は痛くなかったの…でも…ここんとこ痛くて…」 「いつから?痛み止め、あったと思うけど、やろうか?」 「先週から…でも、もう痛み止め、効かないの…」 ひっく、ひっく。
- 169 :パラレル化スマソ:04/09/02 13:09 ID:gtl+DybO
可哀相に… 「なんで、こんなになるまで放っておいたのさ。」 「歯医者…嫌い…」 「いや、それはわかるんだけどさ、ひどいよ?あの虫歯。」 「うん…」 「他の歯だって、ほとんど虫歯みたいだし」 「でも…嫌なの。」 こっちが心配しているのに、 嫌としか言わない香緒里に、少し腹が立ってきた。 「子供じゃないんだからさ。」 「わかってるけど…」 「だいたいそんなに虫歯だらけになるなんて、」 また香緒里は赤くなった。 「ちゃんと歯磨いてんのか?」 ますます赤くなっていく。 もしかして…
- 170 :パラレル化スマソ:04/09/02 13:37 ID:gtl+DybO
「虫歯だらけ、が、恥ずかしいのか?」 さらに赤くなって、こくん、と頷く。 「その虫歯だらけの口を、歯医者にも見せたくないってこと?」 「もうっ、虫歯だらけ虫歯だらけって言わないでよ…」 「だって、そうだろ?見たところ、ほとんど全部虫歯だったし」 「…全部見てないくせに。」 少し恥かしそうに、なじる。 「見て欲しいのか?」 「ぅ、ん。」 「じゃあ、もう一回開けて。」 「あーん、って言って。」 不思議な気分だった。 たかが歯を見るのがこんなに、なんというか… 「…何言ってんだ。ま、いいか、じゃ、あーん。」 香緒里が、すんなり口を開ける。
- 171 :パラレル化スマソ:04/09/02 13:37 ID:gtl+DybO
「下は見たんだったな、えーと、でも、何かコメントした方がいいの?虫歯だらけだ、とか。」 香緒里が腹を小突く。 「ちゃんと綺麗にしてあるんだけど、どうして、虫歯がこんなに。」 またしても香緒里は真っ赤になってしまった。 これではまるでHではないか。 「数えてみよう。下は・・3本かな、治してあるの。」 こくり。香緒里が頷く。 「でも、治してないのが、いち、に、さん、3本と、虫歯っぽいのが1本」 やはり、現実を突きつけられると、恥かしいだけでなく、やや怖いようだ。 香緒里の顔が少し固くなった。 「あと、治してある歯も1本、やられてるっぽいな」 えっ、という顔をする。 「ああ、そうだ、確かめてみようか、」 香緒里がイヤイヤをするが、そこはしっかり押さえつける。 右の一番手前の歯を、こつこつ、と、爪で叩いてみる。 「あッ、イッッ」
- 172 :パラレル化スマソ:04/09/02 13:51 ID:gtl+DybO
「やっぱり虫歯になってるんじゃない?これで4本か。」 また、香緒里の顔が歪む。 その奥は…叩くのは難しいな、そうだ、境目に… 香緒里の口から手を離して、トポトポ、とお茶を注ぐ。 湯気が立ち上った。 「はい、もう一回、あーん。」 渋る香緒里に、 「ちゃんと開けないと、調べられないだろう?開けなさい。」 と強く言ってみる。 香緒里は、赤くなって、また素直に口を開けた。 「虫歯だらけなのはわかってるんだから、もうちょっと大きく開けて。」 さらに大きく開かせる。 銀歯と、手前の歯の間あたりに、熱いお茶を垂らしてみる。 「ああああっ」 ぎゅっ、と眉間に皺を寄せて、香緒里がびくん、と跳ねる。 さきほどのように睨むかと思ったが、不安そうな目でこっちを見ている。 「ごめん、痛かったか、でも、ここもけっこう大きい虫歯になってるわけだ。」 だんだん、本当に診察しているような気分になってきた。 「下の歯は、虫歯が5本。早く治さないとね。じゃ、上を見せて。」
- 173 :パラレル化スマソ:04/09/02 14:15 ID:gtl+DybO
少し顎を上げさせて、上の歯を覗き込んだ。左からだ。 やっぱり、ひどいな。 さっき見た、前から3番目の歯は、 大きく穴が開いている、というか、ほとんど歯が残っていない。 前から3番目の歯は、どこも銀歯なのかな? ちら、と右に目をやると、やはり銀が入っている。 初めて生える大人の奥歯だから、しっかり磨きましょう、と習った気がする。 香緒里は、これを虫歯にしてしまったんだな、と思うとドキドキしてきた。 じっと黙っていたので、香緒里が、不安そうな顔で見ている。 「ああ、ごめん、この歯は、抜かないといけないんじゃないかな」 またも涙がにじんできた。 指で、ちょん、と触りたかったが、さすがに痛いだろう。やめておこう。 その前後の歯は、間の歯がないだけに、見やすかった。 奥の歯は、歯が接していたあたりに茶色く小さい穴が開き、中で穴が広がっているのが うっすらと透けて黒っぽく見える。 手前の歯は、奥から、少し大きめの穴があいていた。 間の歯がひどいせいで、気にならないが、この2本も、けっこう大きい虫歯だろう。 「この痛い歯の両脇の2本も、ひどい虫歯になってるね。痛い?」
- 174 :名無しさん@ピンキー:04/09/02 14:20 ID:iqFAWdhO
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄○ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ O 。 , ─ヽ ________ /,/\ヾ\ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ |__|__|__|_ __((´∀`\ )< というお話だったのさ |_|__|__|__ /ノへゝ/''' )ヽ \_________ ||__| | | \´-`) / 丿/ |_|_| 从.从从 | \__ ̄ ̄⊂|丿/ |__|| 从人人从. | /\__/::::::||| |_|_|///ヽヾ\ / ::::::::::::ゝ/|| ────────(~〜ヽ::::::::::::|/
- 175 :パラレル化スマソ:04/09/02 15:16 ID:gtl+DybO
香緒里は首を振るが、この様子では、どの歯が痛いかなんて、わからないかもしれない。 一番手前の歯は…なんとなく溝が茶色い気もするが、セーフかな。 「えーと、今のところ、上は4本中、3本虫歯。」 不安そうに、目で頷く香緒里。 「…ってことは、あわせて8本か。多いよね。」 この、恥かしさと、怯えの間で揺れ動く様子が、快感になってきた。 「じゃ、次行くよ、この歯、犬歯だっけ?前歯との間が虫歯だったよね。」 「はい、イーってして。」 犬歯と前歯の間に光を近づけると、黒いのが透けて見える。 「今度、あーん。」 裏から見てみると、隣の歯は、穴が開いているのだが、 犬歯の方は、やはり、黒く透けているだけだった。 が、虫歯なのは間違いないだろう。 「ちょっと我慢して。」 さっきやったように、爪で、こつこつこつ、と叩いてみる。 香緒里は、ちょっと目を細めたが、声は出さなかった。 「痛くはない?」と聞いてみると、 「そんなに。」と、少し元気に答える。 「でも、虫歯なのは間違いないね。9本だな。」 と、ダメ押しをしておく。
- 176 :パラレル化スマソ:04/09/02 15:17 ID:gtl+DybO
「続けるよ。はい、イー。」 控えめにしか開かない唇を、指でめくり上げる。 少し嫌がる様子を見せたが、 「こうしないとちゃんと見えないから」となだめ、 前歯を前からまとめて見て行く。 中央から2番目の歯は、両隣との境目から、かなり黒ずんているのがわかる。 両方から削って治すのだろうが… 「この歯、両側から虫歯になってるけど、どうやって治すんだろうね」 とつぶやく。 「け、削るんじゃないの?」 「でも、けっこう大きそうだから、歯がなくなっちゃうんじゃないかと思ってさ。」 香緒里は泣きそうな表情で、 「差し歯になるのは、ヤダっ…」と言った。 「差し歯?入れ歯とは違うの?」 「よ、よくわかんないけど…」 「まあ、早く治したほうがいいだろうね。前歯は痛いって言うよ。じゃ、次。イーっ。」
- 177 :パラレル化スマソ:04/09/02 15:18 ID:gtl+DybO
中央の2本の歯は、中が黒ずんでいるだけじゃなく、 上の方に、どちらも穴が開いているのがわかった。 普段、笑うときは、歯の先しか見えないので、気付かなかったんだろう。 「上の歯、ほとんど虫歯じゃない。」 ここまでくると、心配よりも、残酷な気分が勝っていた。 「前歯までこんなに虫歯にして。」 またも赤くなり、悲しそうな顔をする香緒里。 「そんな顔したって、こんなに虫歯にしたのは、香緒里なんだからね」 言い放って、そのまま隣の歯にうつる。 これはなんともなさそうだけど… 「はい、あーん」 口を開けさせて裏から見てみると、歯の付け根あたりに茶色い穴が開き、 そこから黒ずみが広がっていた。 「この歯もやられてるよ。」 ここまでで、虫歯は13本だった。もはや、香緒里はぐったりしていた。 「もう少しだから、全部見ようね。」 口を開かせた。
- 178 :パラレル化スマソ:04/09/02 15:18 ID:gtl+DybO
スマソ。漏れもぐったりしてきた。 続けるなり終わるなり・・・
- 179 :名無しさん@ピンキー:04/09/02 15:56 ID:b1NpzUxn
早く病院へ逝ったほうがいいよ。 こんな時間に、こんな文章を書いている奴って 近づきたくない。。
- 180 :名無しさん@ピンキー:04/09/02 17:46 ID:u8Pnrcd8
マジ早く医者逝け!〉岸利 徹 ついに誰にも相手にされず、ここに書いたか。
- 181 :名無しさん@ピンキー:04/09/02 17:53 ID:20uaV9jm
まあまあ、そう言いなさんな(´ー`) 前に創作したのをupしてくれたみたいだし… こんな時間に萌えてしまった俺こそ逝ってよしかもな
- 182 :岸利 徹:04/09/02 18:21 ID:8KSdvKB3
なんでオレだと分かる? 管理人としての適正はかけらもないので、HPの作成維持は挫折しただけです。 自分勝手な行為や、無意味な言動は反省しています。 ひねくれ者だけど、これからもよろしく。 だれか私を相手にしてくださーい!
- 183 :岸利 徹:04/09/02 18:27 ID:8KSdvKB3
なんでオレだと分かる? 管理人としての適正はかけらもないので、HPの作成維持は挫折しただけです。 自分勝手な行為や、無意味な言動は反省しています。 ひねくれ者だけど、これからもよろしく。 だれか私を相手にしてくださーい!
- 184 :岸利 徹:04/09/02 18:28 ID:8KSdvKB3
なんでオレだと分かる? 管理人としての適正はかけらもないので、HPの作成維持は挫折しただけです。 自分勝手な行為や、無意味な言動は反省しています。 ひねくれ者だけど、これからもよろしく。 だれか私を相手にしてくださーい!
- 185 :岸利 徹:04/09/02 18:32 ID:8KSdvKB3
なんでオレだと分かる? 管理人としての適正はかけらもないので、HPの作成維持は挫折しただけです。 自分勝手な行為や、無意味な言動は反省しています。 ひねくれ者だけど、これからもよろしく。 だれか私を相手にしてくださーい!
- 186 :岸利 徹:04/09/02 18:34 ID:dBDqsxDP
なんでオレだと分かる? 管理人としての適正はかけらもないので、HPの作成維持は挫折しただけです。 自分勝手な行為や、無意味な言動は反省しています。 ひねくれ者だけど、これからもよろしく。 だれか私を相手にしてくださーい!
- 187 :岸利 徹:04/09/02 18:34 ID:dBDqsxDP
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- 188 :岸利 徹:04/09/02 18:35 ID:dBDqsxDP
なんでオレだと分かる? 管理人としての適正はかけらもないので、HPの作成維持は挫折しただけです。 自分勝手な行為や、無意味な言動は反省しています。 ひねくれ者だけど、これからもよろしく。 だれか私を相手にしてくださーい!
- 189 :岸利 徹:04/09/02 18:35 ID:dBDqsxDP
なんでオレだと分かる? 管理人としての適正はかけらもないので、HPの作成維持は挫折しただけです。 自分勝手な行為や、無意味な言動は反省しています。 ひねくれ者だけど、これからもよろしく。 だれか私を相手にしてくださーい!
- 190 :名無しさん@ピンキー:04/09/02 20:39 ID:B0hbXrMq
しつこいのはともかくとして、小説乙。 萌えてしまったよ。
- 191 :名無しさん@ピンキー:04/09/02 22:20 ID:vcEVXpjl
久々に銀歯画像見つけた。 ttp://www.queenslounge.com/bbs/img/5906.jpg
- 192 :名無しさん@ピンキー:04/09/02 22:33 ID:HU+ecZWn
>>191 光り具合がたまらないね。 下の歯がびしーっと揃ってるとこもいい!
- 193 :名無しさん@ピンキー:04/09/02 23:18 ID:ojopNNSg
>>191 向かって左の前歯は差し歯かな? 保険で対応したんだろうな。すぐわかる。いっぱい稼いでオールセラミックに差し替えてくれ。
- 194 :名無しさん@ピンキー:04/09/03 07:57 ID:JPI+dVTU
小説乙でつ。萌えるより先に、「こいつ、舌噛まれたりしたらどうするんだろ…」と考えてしまう漏れは負け組み。
- 195 :名無しさん@ピンキー:04/09/03 11:16 ID:F3QE1no6
萌えたがちょっと虫歯多すぎて可哀想になったよ〜 前歯全部はやりすぎだろ〜 詳しい描写には本気萌え。
- 196 :名無しさん@ピンキー:04/09/03 17:29 ID:N6TJLgC4
友達で、歯医者伸ばし伸ばしにしてたら14本も治療された!って子はいた
- 197 :名無しさん@ピンキー:04/09/03 17:33 ID:N6TJLgC4
でも確かに萌え〜、 1本ずつでも興奮する詳しさで、13本もまとめて来られると あまりに盛りだくさんすぎて、 全部読んだ後で 勿体無かった・・と思った自分鬱。 dクス。趣味合いそうだ。
- 198 :名無しさん@ピンキー:04/09/03 17:35 ID:N6TJLgC4
ああ、岸利徹は視覚派っぽいから、小説は書かなそう てか、書けなさそう
- 199 :名無しさん@ピンキー:04/09/03 22:04 ID:zzcDjNNE
14本が114本に見えて(((( ;゚Д゚)))ブルブルガタガタしますた。 眼鏡が汚れているといかんな。雲って見えたりぼやけて見えたりするし。
- 200 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 04:37 ID:ge1Xvlp3
200 age
- 201 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 14:24 ID:Az/3d0Fg
続きを。 右の犬歯は意外にも無事だった。 告げると、香緒里は少し喜んだ。 「他の歯ほとんど悪いんだから、こんなとこで喜んだってダメだよ」 釘をさし、次の歯に移る。 かみ合わせは綺麗だった。 だがよく見ると、奥の歯との間、内側が黒くなっている。 奥の歯も接しているところが黒い。 あまり大きくはなさそうだがこの2本も虫歯だろう。 「ほら、残念。2本続けて虫歯になってる。」 香緒里は短くため息をついた。
- 202 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 14:31 ID:Az/3d0Fg
「次の歯は…いつ治したの?」 「小学4年のとき」 「それから歯医者には?」 「…行ってない」 じゃあ全部10年越しの虫歯か。 銀を詰めてあるが、縁がグレーになって、今にも取れてしまいそうだ。 「これもきっと中で広がってるよ。」 「たまにしみるの…」 「じゃあ間違いないね。はい、次最後だよ、あーん」 最後の歯も、やっぱり虫歯だった。 かみ合わせの溝が、色は変わらないが太く、深くなっていた。 「まだそんなに大きくないけど、放っておくと中が広がるよ。早く治そうね」 そう香緒里に言ったとき、ふと気づくことがあった。 「香緒里、親知らずは?」 「わからない」
- 203 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 14:42 ID:Az/3d0Fg
じゃあまだ生えていないんだろう。 香緒里はあごが細いから、きっと抜くことになるだろう。 「じゃあ、まとめ。虫歯は17本。親知らずも合わせて、21本治さないとね。」 香緒里はしゃくり上げるようにして、また泣き出した。 「怖い?」 「違うの、磨いてるけどダメなの…信じて、汚い子だと思わないで、嫌いにならないで…」 「わかったよ」 正直、ちゃんと磨けてるとは思わなかったが、 普段気っ風のいい香緒里の弱点を見た気がして、可愛くて堪らなかった。 歯小説じゃなくなってしまったよ…orz
- 204 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 14:49 ID:ezZsxbUU
キモイーーー
- 205 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 21:14 ID:vj2p9QUZ
治療跡とか虫歯とか興奮する〜! 歯医者とか大好きだもん。 ライト当てられて口開かされてじっくり見られるなんて、 ある意味恥辱プレイだもん。表情も歪んじゃうし。ちょっと痛いし。 奥歯ガリガリやられたりするとクリトリスが疼いてきちゃうんだけど・・・ 超接写主義みたいなサイトとか見るとほんと濡れてきちゃう。 歯を削ってる最中のどアップの画像とかあればいいのにー! そういう事出来る歯医者さんていないかなぁ。
- 206 :はは:04/09/04 21:43 ID:pW+fkYli
かわいい女の子の奥歯で思いっきり噛まれたら、人間の指ってどうなっちゃうんでしょうか?? ちぎれはしないですよね??
- 207 :はは:04/09/04 21:45 ID:pW+fkYli
かわいい女の子の奥歯で思いっきりかまれたら、人間の指って どうなっちゃうんでしょうか??ちぎれはしないですよね?
- 208 :岸利 徹:04/09/04 23:46 ID:ECKcMy64
>>206-207 かわいくても、ブサいくでも同じ。 てゆーかー、この質問書いてるのおまえだけだぞ。 以前にも見たこと有るが。 ふつうに考えれば分かることだろうが、ぼけ。
- 209 :名無しさん@ピンキー:04/09/04 23:57 ID:YyS9ZCYD
>>203 震えながら歯医者に行って治療するシーンたのむ
- 210 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 00:31 ID:9nwAlaXl
一夜明けて、今日は香緒里の10年ぶりの歯医者の日だ。 あれほど痛がっておきながらなお尻込みする香緒里を、 半ば連行するような形で、ようやくドアの前まで引っ張ってきた。 香緒里を見ると、すっかり青ざめてしまっていて、 もはや抵抗する力もなくなって震えている。 恥ずかしいから行きたくないと言っていたが、 それ以上に怖がっているみたいだ。 「いいね、頑張ってちゃんと治そうね」 念を押す。 「…うん」 「ドアは自分で開けなよ」 俺が開けるのは香緒里のためにならないような気がする。 「……うん」 香緒里は意を決したように、勢いよく歯医者のドアを開けた。
- 211 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 00:45 ID:9nwAlaXl
中に入ると、歯医者独特の臭いが漂ってきた。 歯医者が苦手ではない俺でも、少し身構えてしまう。 香緒里は気丈に振る舞っているが、緊張のあまり、動きがぎこちない。 緊急の初診だと受付に告げると、問診表が手渡された。 香緒里が順に記入しているのを、横目で眺める。 『ご来院の理由…痛む歯がある』 『治療の仕方について…気になる歯だけ治す』 「…こら、見てるぞ」 「あ」 「香緒里は、こっちの『悪い歯は全て治す』だろ」 「……」 「どうせ先生に見られたら、全部治すまで許してくれないよ」 昨日素人目に見ただけでも、痛そうな歯が10本近くあったのだ。
- 212 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 00:53 ID:9nwAlaXl
「でも…」 「でもじゃない。口開けて、あーん。」 明るい室内なので香緒里の歯を一望できる。 昨日はペンライトで少しずつだったから実感が沸かなかったが、 こうしてみると、香緒里の奥歯はぼろぼろの一言だ。 「虫歯になってない奥歯、一本だけなんだよ。」 香緒里は真っ赤になって俯き、問診表を訂正した。 「大野香緒里さーん、2番にお入りください」 問診表を書き終わると、丁度中から呼ばれた。 さっと香緒里が青ざめるのが判った。 「一人で大丈夫?」 「……付いてきて欲しい」 許可を取って一緒に入る。
- 213 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 00:55 ID:c3f0jtLp
206 207>> かわいい女の子に銀の詰め物が施された奥歯で噛んでもらいたい気持ちは わかります。
- 214 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 01:03 ID:vZpz+9iI
>>206 この前深夜番組で、山川え○かがチュッパチャプスの早食い競争っていうのやってて、バキバキむりやり噛み砕いてた。 指も同じように噛まれたらひとたまりもないんじゃないかな?
- 215 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 01:06 ID:9nwAlaXl
歯医者は40ぐらいの渋いおっさんだった。 「えーと、左の上が痛むの?」 香緒里が硬く頷く。 「じゃあ椅子倒しますね、はいお口開けて」 俺の握っている左手がきつく握られるのが判った。 香緒里が口を開けると、歯医者は中を覗き込み、「ほお…」と唸った。 「これは…ずいぶん放っておきましたね。他にもたくさん虫歯になっているようだし。 あなたの歳でこれでは…ちょっと多すぎますね。 とりあえずレントゲンを撮りましょう」 容赦なく言われて真っ赤になるかと思いきや、香緒里は見て判るぐらい震えている。 今にも泣き出しそうだ。 レントゲンのため一旦ブースの外に出て戻ると、 香緒里は目の端に涙をたたえていた。 「怖い、怖い、どうしよう」 「大丈夫だって、俺がここにいるよ」 レントゲンを見ながら歯医者が戻ってきた。
- 216 :パラレル化スマソ:04/09/05 01:16 ID:TOHcvRiX
おおおっ、小説が続いてる!!さらに治療に行っている。!! しかも、精神的ダメージの表現が多くて、漏れの好きなタイプ。 楽しみすぎる・・ 期待してるぜ 入れ歯は好みじゃないんで、そうならないことを祈ってるけど、 こればっかりは、好みだからしょうがないんだよな。 ちなみに自分の好みは、 未治療の虫歯(痛いとベター)と治療シーン、とそれに伴う精神的ダメージ 虫歯を怒られるとか、いじめられるとか、後悔や自責の念とか、 口を開けさせられるとか、唇をめくられるとか。
- 217 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 01:29 ID:9nwAlaXl
左上の歯は、抜かずに残すことになった。香緒里も少しほっとした様子だ。 今日はその歯を治して、他の歯は順に治していくらしい。 今日の分の治療が始まった。 香緒里が泣いていたのを察してか、俺も出て行けとは言われずに済んだ。 神経がすでに死んでいるので麻酔はしないらしい。 おきまりのキュイーンという音とともに、香緒里の口の中にドリルが入れられた、 キュイーン、チィーン、シュイィン。 香緒里の歯が削られていく。 「あっ、ああ、うー」 香緒里は、口端からよだれを垂らしながら、眉間にしわを寄せ、呻いている。 手にも一層の力がこもり、腰から下がうずうずと動いている。 「痛くはないでしょう?がんばって」 小さく香緒里が肯くのを見て、歯医者は更にドリルを進めた。 「はい、今日はもう削らないよ」 見ると、香緒里の小さな歯にあった、大きな汚らしい虫歯はなくなっていて、 代わりに更に大きな綺麗な穴が空いていた。
- 218 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 01:38 ID:9nwAlaXl
次は、神経を取ってしまうらしい。 ものすごく小さなねじのような物が、香緒里の歯に力任せに押し込まれていく。 ぐっと押されると、香緒里の足がびくん、と跳ねる。 「少し響きますか?でも、これは麻酔しても変わらないからね、頑張って」 先ほど押し込まれた小さなねじが、今度は力任せに引っ張られる。 「あっ」香緒里が小さく叫ぶ。 それにはお構いなしで、別の小さなねじがまた、 香緒里の、無惨にもぽっかり口を開けた歯に押し込まれては抜かれていく。 香緒里はすっかり怯えきったのか、 ねじを押し込まれるときたまに体に力を入れるだけで、あとはだらりとしている。 つないだ手は妙に熱い。
- 219 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 01:43 ID:9nwAlaXl
そうこうしている間に根の治療も終わったらしい。 「薬を詰めましたからね、次見て綺麗だったら、金属をかぶせる準備をしましょう。」 「あ、あの…それって…」 終わったのに安心したのか、香緒里が自主的に聞く。 「いわゆる銀歯ですよ。周りを全部覆ってしまう。神経を抜いた歯は脆いからね」 香緒里は呆然とした表情だ。 歯医者がたたみかけて言う。 「あのね、大野さん。今日は歯磨きしてきた?」 「…はい」 「口を開けて」 香緒里の口の中に、細い棒が差し込まれる。 少しいじって取り出した棒の先には、薄黄色いもやもやした物が付いていた。 「歯垢ですよ、大野さん。たくさん残ってます。 歯磨きをしたのとできたのは違うんですよ。」 香緒里はまた、今にも泣きそうな顔をしている。
- 220 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 01:50 ID:9nwAlaXl
「それにね、前歯なんてそんなに虫歯になるところじゃない。 特に若い女の子なら気をつけるからね。 でもあなたは、下の歯は綺麗だが、上は全部虫歯だ。 恥ずかしいことですよ。」 「……はい」 「全部治すまでにしばらくかかるからね。それまでちゃんと歯磨きして。 これ以上広げないこと。 ところでそちらは?」 「……彼氏です」 「仕上げ磨きをやって貰うといいよ。自分だと手加減するでしょう。」 「……」
- 221 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 01:56 ID:9nwAlaXl
帰り際、恥ずかしいのか香緒里は、妙に早足になっていた。 「香緒里」 「…」 「怖かった? でももうそこまで痛くなくなっただろ? 次からも頑張って通える?」 香緒里は返事をせずに、足を止めた。 「あのさ…仕上げ磨き、やってくれない? ちゃんと磨いてた、って昨日言ったけど、嘘なの。 磨かないで寝ちゃったり、適当ですましたりしちゃうの。 もう、自分が信用できないから…」 真っ赤だ。相当恥ずかしいのだろう、手が震えている。 「…わかった。その代わり、自分でもうまく磨けるように練習しろよ」 「うん」 治療編、こんな感じかな。 唇めくったり、残りの虫歯が痛くなったりする歯磨き編、誰かお願いします。
- 222 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 02:10 ID:TuasS4Z8
リューターで削ってる画像無いかなぁ? 一度アップで見たいw
- 223 :禁断の名無しさん:04/09/05 02:13 ID:hBTYoAIx
http://hiyo47.chu.jp/get3/7/ ゲトゲトゲットォ〜
- 224 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 03:05 ID:IMoUGeA+
〜221、アリガd。
- 225 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 03:46 ID:IMoUGeA+
どうしても、治療に入る前の検診(C2、とかいうやつ)が欲しくて、書いちまった。 要望があればうpするぜ とりあえず、歯磨き編。
- 226 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 03:48 ID:IMoUGeA+
その日は、まだ少し痛む、と香緒里が言うので、食事はコンビニで買って、 香緒里の家で済ませることにした。 「さっきの聞いてたら、けっこう、しみる、っていうC2ばっかりだったけど」 「ん?」 「食事のときとか、どうしてたのさ。痛くなかったの?」 「ううん、そんなに。」 「今さら隠したってしょうがないぞ。今年、カキ氷ほとんど食べに行かなかったじゃないか」 「…」 香緒里は先にコンビニに入って行ってしまった。 コンビニで、香緒里はレトルトのおかゆ、俺はおにぎりと弁当とペットボトルの茶を買って帰った。 飲み物はいらないかと聞くと、 「…冷たいものは、ホント、駄目なの。飛び上がりそうになっちゃうから」 と、白状した。
- 227 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 03:48 ID:IMoUGeA+
家に帰り、軽く食事をすませた。 食べ終わって、寝そうになったが、 「おっと、歯磨き。」 香緒里の歯磨きをしてやらないといけないんだった。 香緒里が歯ブラシを持ってくる。 向かい合わせに座る、など、いろいろ考えたが、結局、ひざの上に香緒里の頭を乗せることにした。 「なんか、変な感じだね」 香緒里が下から見上げる。 俺も妙な気分だ。 「はい、じゃ、あーん。」 人の歯なんて磨いたことがないから、よくわからない。 「とりあえず、下から行くよ。」 一番磨きやすそうだったので、下の左から、磨き始めた。 しゃこしゃこしゃこ。 よく見えないので、ほっぺたを引っ張りながら、歯の外側を磨いていく。 次に歯の裏側、かみ合わせ、と、磨いていく。 「前の歯は、虫歯になってないんだから、しっかり磨かないとな。」 そう言って、唇を押し下げて、丁寧に磨いていく。裏側も。
- 228 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 03:49 ID:IMoUGeA+
調子がつかめてきた。 「あのー」 香緒里がなにか言いたそうなので、歯ブラシを抜く。 「つわがたまってきひゃった」 ああ、唾か。 「飲んでやろうか」 と言ってみたが、香緒里は、立って、吐き出してきたようだ。 戻ってきて、素直にまた、膝枕する。 右の奥歯も、丁寧に磨く。 慣れてきたので、そのまま右上の歯にうつる。 少々見にくいものの、なんとかできそうだ。 前歯も、唇をめくって、磨く。 「いたっ」 香緒里が顔をしかめる。そうだった。穴があいているところは、少し痛いかもしれない。 注意して磨き、奥歯に入った。 「一番ひどいんだけど、難しいな、痛かったら言えよ」 そう言って、恐る恐る磨いた。
- 229 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 03:50 ID:IMoUGeA+
「あんまりそーっとだと、磨いたことにならないんじゃない」 また唾を出しに行った香緒里が、戻ってきて行った。 「もっかい磨いてよ。ちょっと舌でさわるとざらざらしてるの。特に一番奥の歯。」 「じゃ、思い切って磨くぞ」 歯ブラシを入れ、ほっぺたを引っ張って、外側も磨き、内側も磨いた。 「一番痛かったところは、削ってもらったから、平気だよ、がしがし磨いても」 香緒里がそう言うので、気合を入れてかみ合わせの面に入ったときだった。 「ああっ」 香緒里が叫んだ。 「痛かった?」 「あ、あ、あ」 香緒里は涙目になっている。 「どら」 覗き込んでみると、小さい穴が開いているだけだった、一番奥の歯の前面に、 大きな穴が広がっていた。
- 230 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 03:51 ID:IMoUGeA+
「あっ」 中で虫歯が広がり、薄くなっていたところが欠けてしまったのだろう。 「ごめん、ホントごめん!」 「ん、いいよ、元はと言えば、私が虫歯にしたのが悪いんだから」 と香緒里は言ってくれたが、少し元気がない。 「痛む?」 「あ、だいじょうぶ」 そう言って、口をゆすぎに行った。 心配なので、香緒里の家に泊まることにした。 俺も忘れずに歯磨きをして、 手をつないで眠った。 どれくらい眠っただろうか。 しくしく、という香緒里の泣き声で目が覚めた。 「香緒里?」 「歯が、痛いの。」 「どこ?さっき、欠けたとこ?」 「うん。ヒック、ズキズキする・・我慢できないよぉ」 時計を見ると、3時半だ。 とりあえず、薬を飲んだり、アイスノンを当てたりはしてみたようだ。 俺が欠けさせてしまっただけに、気がとがめる。 たしか・・夜やってる救急歯科センターがあったはず・・
- 231 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 03:53 ID:IMoUGeA+
どうしよ。 救急センターは行かなくてもいい気がしてきた・・ とりあえず、寝ます。 後頼む!
- 232 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 04:33 ID:xrR0kOFR
>>キュイーン、チィーン、シュイィン。 香緒里の歯が削られていく。 「あっ、ああ、うー」 香緒里は、口端からよだれを垂らしながら、眉間にしわを寄せ、呻いている。 (・∀・)イイ!!
- 233 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 11:07 ID:R1cHHe+P
わあ、歯磨き編最高! 夜中歯が痛くて泣いてるトコが特に萌え〜。 検診編も是非読みたいです。 うpよろ!
- 234 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 13:54 ID:EDeaxLqT
>225 是非うpして下さい。お願いします
- 235 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 17:49 ID:Lp1XhoDI
ちょうど215の後かな 治療台の横に、レントゲンをセットする。 大きなため息をつきながら、歯医者が椅子に座った。香緒里が固くなるのがわかる。 「えーと、大野さん、いくつ。…19か。」問診表を見ながら、歯医者が言う。 「まあ言わなくてもわかってると思うけど、ずいぶんひどいね。思ってるよりも虫歯は多いよ。」 そう言うと、レントゲンの電気のスイッチを入れた。 香緒里の口の中の様子が、ぱあっと照らされる。 歯がなくなっているところが、あの左上だろう、ということくらいしかわからない。 「はっきり言って、上の歯は、全部、虫歯だね。」 「全部・・・ですか。」 香緒里が、蚊の鳴くような声で言う。 昨日、大丈夫だと思った歯も、ダメだったか。 香緒里の手は細かく震えている。 「下の歯も、奥歯は、ほとんど全部やられてるね。ま、下の前歯しか無事じゃないってことだ。 悪い歯は全部治す、って書いてあるのは偉いけど、こりゃー大変だよ。がんばらないとな。」
- 236 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 17:50 ID:Lp1XhoDI
歯医者はそう言うと、椅子を倒し始めた。 ふと気付くと、横に、カルテを持った助手の人が座っている。 「まず、全部の歯を見せてもらうよ。」 ライトを操作して、香緒里の口に当てる。 「はい、あー。」 香緒里は観念したように、目を閉じて、口を開けた。 歯医者はカチャカチャ、と硬い音をさせて、ミラーを取り、香緒里の口の中に入れた。 「はい、右上から。」 「7番、C2。6番、インレー、だけど・・・。」 歯医者は、ミラーを左手に持ち替え、ホースの伸びた器具を取って、香緒里の口に入れると、 「ちょっとしみるかなー」 と言いながら、しゅっ、しゅっ、と音をさせた。 「んああああっ」 香緒里が体を固くする。 風だか水を当てたらしい。 「かなり進んでるなあ。2次齲蝕だね。この、詰め物の下で虫歯が進んでるんだよ。治してからかなり経ってるでしょう」 香緒里はかすかに目を開けると、不安そうに頷いた。
- 237 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 17:51 ID:Lp1XhoDI
「じゃ、続けます。」器械を戻して、歯医者は言った。 「5番、C2、4番・・・」今度は、針のようなものを手にとって、口の中をいじっている。 「あぅッ」香緒里の顔が歪む。 「4番、C2。3番、C1。2番、C2。1番は・・・C1、いや、ちょっと待った」 歯医者は、香緒里の唇をめくり、穴を、針でカリッ、とつついている。 「ぅぅぅ」 「1番、やっぱりC2。左に行って、1番、C2。2番、あー、こりゃひどいなあ、痛くない?」 香緒里は首を振る。歯医者は、疑わしそうな目で見て、 「でも、しみるでしょ?」とさらに聞いた。 香緒里は首を振りかけて、頷いた。さっきのをシュ、をやられると困ると思ったのだろう。 歯医者は、満足げに頷くと、作業に戻った。
- 238 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 17:52 ID:Lp1XhoDI
「ま、いいや、2番はC3ね。3番、C2。4番、C1。5番…C2。6番、これが痛い歯だね、C4。 7番、C3。6番がこんなになってるから、痛いのはこの歯かもしれないけど。」 歯医者は、またも、ふう、とため息をついて、 「今聞いててわかったと思うけど、Cっていうのは虫歯。全部虫歯だよ。 それと、数字は、進行度。C1くらいで治療すれば、1、2回で済むんだよ。 まあ、普通、C2になると、しみることが多いから、そこで治療にくるもんだけど、 それを、C3になるまで放っておくなんて。若い女の子の口とは思えないよ。 将来が思いやられるね。」 と、言い放った。 香緒里は、目に涙をいっぱいにためている。 たしかに、C1というのはほとんどなくて、C2が多かった気がする。 ものを食べるときに痛くなかったんだろうか… 俺がもっと気をつけていれば、気付いただろうか…
- 239 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 18:09 ID:NVu7uLIt
そう思っていると、歯医者の声がまた始まった。 「次。左下いきます。7番。」また、カリッカリッと、つついている。 「C2。6番、○。インレーです。5番、C2。4番…これは初めて、大丈夫だ。4から右3まで斜線。」 これまで、全部虫歯だったのか… あらためて、香緒里の歯のボロボロぶりに驚く。 不思議と、不快感はなかった。むしろ、この診察で、また昨日のように少しドキドキしていた。 「右、4番、レジン、だけどこれも、2次齲蝕だなあ。5番、C2、6番、インレー、7番、C2、以上。」 カチャリ、と、歯医者はミラーと針を置いた。
- 240 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 18:10 ID:NVu7uLIt
「どう。」と助手に尋ねる。 「多すぎて…ちょっと待って下さい」 美人だが、やや冷たい顔の助手は、カルテの文字を数える。 「要治療、19本です。C1が2本、C2が12本、C3が2本にC4が1本、2次齲蝕2本です。」 「年とおんなじだけ、虫歯があるなんて、多すぎるよ。小さい子供ならまだしも。」 歯医者は厳しい顔で言った。 「うーん、この分だと、全部治すのに、まあ半年は通ってもらうことになると思う。 とりあえず、痛いところから治していくつもりだけど、痛くなくなったからやめる、なんてことはしないように。 この分だと、どんどん痛む歯は増えるだろうしね。ちゃんと最後まで通えるね。」 念押しするように、香緒里の顔を見つめる。 ハイ、と、泣き出しそうな声で香緒里が答える。
- 241 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 18:11 ID:NVu7uLIt
「一度に、何本か進めていかないと、終わらないから。一番痛むところと、 その奥をなんとかしようと思うけど、今日は時間ある?」 「いえ、今日は」 とっさに香緒里が首を振る。えっ、と思ったが、まあ、今日はショックもあるのだろう。 そう思い、黙っていた。このことが後で、香緒里の悲劇を生むことになろうとは… 「大野さん、あのね…」 歯医者は、呆れたような顔になり、なにか言いたそうだったが、 「ま、ここでお説教しても進まない。とりあえず、治療に入りましょう。」 香緒里の顔が、体が、また固くなった。 別の助手が、器具を並べ始め、歯医者は、レントゲンを見つめた。
- 242 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 18:12 ID:NVu7uLIt
で、ここで217に続く。と。 我ながら、長・・・
- 243 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 18:44 ID:m/mJwhBZ
GJ!!
- 244 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 20:42 ID:lIahtgwm
細かい描写に激萌えです! 乙! お礼に230の続きを少し… 「救急の歯医者、やってると思うけど行く?」 香緒里は首を振る。 肩を震わせしゃくり上げる香緒里の枕に、涙の大きな染みができている。 「…そこまで迷惑、かけられないよ。ヒック。私はいいから寝てて。」 そうは言っても、歯を欠けさせたのは俺だ。 心配で眠れるわけがない。 「薬はいつ飲んだの?」 「30分ぐらい前かな、でもわかんない。時間が経つのが遅くて…」 じゃあそろそろ効いてきても良い頃だ。 頭に血が昇ると痛いから、といって香緒里は上体を起こした。 抱きかかえて支えてやる。
- 245 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 20:47 ID:lIahtgwm
歯も一応診ておいた方がいいだろう。 「あーんしてみて、無理ならいいよ。」 俺がそういうと、香緒里は涙に濡れた顔をしかめながら口を大きく開けた。 慌ててスタンドライトを付ける。 左上の一番奥の歯、歯磨きするまでは小さかった虫歯の穴が、大きく開いている。 香緒里に申し訳なくて、動悸がした。 「ん?」 よく見ると、穴の中に白い欠片が見える。 「香緒里、多分、歯の欠片が詰まったままだと思うんだけど、 取れば楽になるんじゃないかな?」 どうやって取れば良いだろう。爪楊枝でほじくり出すか、でもかなり痛そうだ。 「…うがい、してみる」 しゃくり上げながら香緒里が言った。 「米粒とか、うがいで結構取れるから」
- 246 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 20:59 ID:lIahtgwm
コップに水を汲み、思いついて洗面器も持ってきた。 「はい。ここにはき出せばいいからね」 洗面器を香緒里の太ももの上に置いた。 「……んっ!」 水を口に含むと、香緒里は目をぎゅっと瞑った。目尻から、涙がぽろぽろと落ちる。 しまった、少し冷た過ぎたか。香緒里の歯の半分はC2の虫歯に犯されている。 きっと頭に響くほどしみたのだろう。心の中で香緒里に手を合わせる。 「…どう?」 水をはき出し、香緒里はまた口を開ける。 「んー、だめだ。残ってる。」 やはり爪楊枝しかないようだ。戸棚から一本取ってくる。
- 247 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 21:07 ID:p80Dyk50
す、すげえ・・ 興奮しまくりだった。検診編、乙。 この香緒里の彼氏激裏山。 虫歯をつつくチャンスまで・・
- 248 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 21:12 ID:g/c+IvN0
救急に行って美人女医に怒られる、 って展開を想像してたが、 C3のムシバぐりぐりは予想以上だ…萌え〜
- 249 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 21:18 ID:lIahtgwm
「これで取ってみるよ。痛いかもしれないけど、ちょっとの間我慢できるね?」 「うん」 言って香緒里は口を開ける。 閉じてしまわないように、左手の指を口の中に入れ、親指で上の歯を押し上げた。 欠片は、穴の入り口付近にあった。 手前の歯が削られて平べったくなっているから、うまくすれば取れそうだ。 「いくよ」 声をかけると、香緒里は俺の服の端を握って、息を止めた。 爪楊枝を虫歯の穴に入れていく。 「あーっ、ふ、んあーーっ」 やはり相当痛いようだ。香緒里は服を引っ張る手に力をこめ、声を上げて泣き叫んだ。 「もう少し、我慢して…」 「あ、はあっ!!」
- 250 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 21:26 ID:g/c+IvN0
か、噛まれる!?
- 251 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 21:27 ID:lIahtgwm
香緒里ののどの奥から声にならない声が絞り出されたその時、 欠片は穴からころりと落ちた。 洗面器に欠片を吐き出すと、香緒里は俺の胸に顔を埋め、きつくしがみついてきた。 「痛い、痛いぃー!!」 「もう終わったよ。大丈夫、大丈夫」 慌ててアイスノンを当ててやる。 「ひっく、ひっく…。痛かったよぉー」 頭を抱え込み、撫でてやる。 俺のせいでこんな痛い思いをさせてしまったと思うと、 一昨日虫歯をからかったことさえ、後悔の念でのしかかってくる。 辛いのは香緒里なのに… 香緒里は、ひとしきり泣いたあと、薬が効いたのか強引な治療が効いたのか、 はたまた泣き疲れただけか、しゃくり上げながら寝付いてしまった。
- 252 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 21:30 ID:g/c+IvN0
良スレになってきたと思うのはオレだけか・・?
- 253 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 21:38 ID:g/c+IvN0
ぐりぐり編、乙。 主人公の悪意のなさ、思いやる気持ち、 それゆえに香緒里に苦行を強いているあたりが たまらん。 こんなのと付き合いてぇぇぇぇぇ
- 254 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 21:48 ID:lIahtgwm
俺はなんだか興奮して眠れなかった。 俺の前ではいつもしっかり者の香緒里が、 小さな歯に出来た虫歯一つで、あんなに弱くなってしまうなんて…。 動悸は一晩中おさまらなかった。 8時頃、香緒里が暗い顔をして起きてきた。 「やっぱり痛いの…ずいぶんましにはなったんだけど…」 「薬は?」 「今飲んだとこ。駄目ぇ、痛いよぅ…」 まだ次の予約までは日があったが、もう、少しも待てない。 痛い痛いと泣く香緒里をなぐさめつつ、昨日の歯医者に来た。 今日は香緒里も恐怖より痛みを取って欲しい気持ちが強いようで、 中の様子をうかがったりしている。 中には誰もいないようだ。 診療開始までまだ1時間近くある。どうしよう、他を当たるか…
- 255 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 21:52 ID:lIahtgwm
「どうしました?」 突然、声をかけられた。振り向くと、香緒里の担当の先生だ。 「おや…大野さん」 若くて虫歯だらけの香緒里は先生にも印象的だったのだろうか。 先生は名前を覚えていた。 「どこか痛むのかい?」 「あい、おくらあ、いらくて」 香緒里は頬をアイスノンで押さえていて口が回っていない。 首をかしげる先生に、俺は叫んだ。 「昨日、歯磨きで虫歯が欠けちゃって、夜中からすごく痛がってるんです。 薬もあまり効かないみたいで…」 「…入りなさい。とりあえず麻酔を打ってあげよう」 よかった…膝から力が抜けそうになる。 少しといいつつ長くなっちゃったよ〜 リアルタイムでコメント下さった方、ありがとう。
- 256 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 22:20 ID:5BF5cM/n
続けちゃっていいですかね 鍵を開けて、中に入れてくれると、そのまま診察室に通された。 「着替えてくるから、ちょっと待ってて。」 奥の部屋に消えた歯医者は、白衣を着て出てきた。 「で、どうしたって?」 「昨日、俺が歯磨きして、一番奥の歯が、欠けちゃって大きい穴があいちゃったんです。」 必死に訴えた。 「ほう、じゃ、見せてごらん。」 椅子を倒し、ライトを当てる。 冷たく光るミラーが香緒里の口に入れられる。 「あー、こりゃいかんな」 すぅっと血の気が引いた。 「俺が!乱暴にやりすぎちゃって!」 叫ぶ俺を軽く制して、歯医者は顔を上げて言った。 「いや、君は悪くないよ。」
- 257 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 22:28 ID:5BF5cM/n
「でも・・・」 「どうせ、あの部分は削るわけだし、欠けても特に問題はないんだよ。」 「そうなんですか。」 「この歯が痛み出すのは時間の問題だったんだ。もしかすると痛いのはこっちかもしれない、と 昨日も言っただろう。」 「そういえば・・」 「昨日、隣の歯を治療したので、神経が刺激されて、急に痛みが強くなったかもしれないね。 だから、昨日のうちに、まとめてやっておけばよかったんだが・・・」 香緒里が、しゅん、となった。
- 258 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 22:43 ID:5BF5cM/n
「じゃあ、いかん、っていうのは・・」 「ああ、この歯は隣と違って、まだ神経が一応、生きてるんだ。だから、痛みを止めるのに、 麻酔を打つわけ。」 「はい。」 「ただ、今見たところ、神経がかなり充血してしまっているんだ。 こういうときは、麻酔がほとんど効かないんだよ。」 「えっ・・・」 香緒里も、しゃくり上げながら、青ざめている。 「じゃあ・・神経を取っちゃえばいいんじゃないですか?」 俺は必死に抵抗を試みた。 「たしかに、神経は取らないといけないけど、麻酔せずに神経に触るなんて、拷問だよ。」 そうか・・・香緒里を見ると、ほとんど真っ白になってしまっている。
- 259 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 22:56 ID:5BF5cM/n
「他には?神経を殺すとか」 「君、鋭いね。神経を殺す薬を入れて、穴に蓋をして殺す、っていう方法もあるんだ。 ただね、それは、きちんと虫歯の部分を取って、きれいにしないとできないよ。 このまま蓋をしたら、歯や神経が腐って、ガスがたまるから、余計に痛むんだ」 「どうすれば・・・」 「とりあえず、できるだけのことはやってみよう。まず、麻酔を打って。強めの痛み止めと、 炎症をおさえる薬をあげるから、それを飲んで、おとなしくしてなさい」 「どのくらい、でおさまるんしょうか」 「2、3日といったところかな」 2、3日。数時間でも耐えがたかっただろうに、数日とは。
- 260 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 23:10 ID:5BF5cM/n
「それで治療してもらえるんですか」 「できるようになるよ。ただ、私は明日から1週間ほど出張なんだ。 でも、もう一人の先生に頼んでおくから大丈夫。美人の女医さんだ。 ちょっときついところもあるけど、腕は確かだよ。」 そう言い残して、歯医者は席を立ち、注射器を手に戻ってきた。 「はい、大野さん、あーん」 「あぁ」 「ちくっとするよー、まあ、歯の痛みに比べたらどうってことない。我慢してねー」 注射器を口の中に入れる。 「あ」 香緒里の脚が、ぴん、と伸びる。 注射器を持つ親指が、ゆっくりと押し込まれていった。
- 261 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 23:18 ID:EDeaxLqT
乙、すげー萌だよ!! 続きがかなり楽しみです。 ところでC4って抜かないといけない歯だったんじゃなかったっけ? けどそうなるとブリッチになるけどその隣もC3って事は ブリッチが不可能で入れ歯になっちゃうか、、、。 まっどうでもいいか。
- 262 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 23:20 ID:5BF5cM/n
「んあああ」 ぎゅっと閉じた香緒里の目から、涙がこぼれる。 「はい、今度外から入れるね」 そういうと、左手で、香緒里の唇をぐいっ、と上方向に押し広げた。 香緒里はされるがままだ。 「もう一度ちくっとするよー」 さらに唇が広げられ、注射器が入っていく。 「あぅぅ」 喉の奥からかすれた声がもれる。 薬が押し込まれるのに合わせる様に、涙がはらはらと出る。 「はい、これでおしまい」 椅子を戻し、注射器にキャップをはめて、歯医者が言った。 香緒里は、かすかな声で、「ありがとうございました」 と言い、頭を下げた。
- 263 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 23:26 ID:5BF5cM/n
受付で、薬の説明を受けていると、ドアが開いて、 昨日のカルテを書いていた助手と、もう一人、女の人が入ってきた。 「ああ、萩原先生。」 歯医者は、いいところに来た、とばかりに、女の人に話しかけた。 これが、さっき言っていた女医さんか。 たしかに美人だった。 「こちらの大野さん、明後日、治療に来られるから、お願いしますね。」 歯医者が言うと、 「お願いひまふ」 俺と香緒里も頭を下げた。香緒里は麻酔のせいで、口が回らない。
- 264 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 23:27 ID:5BF5cM/n
「昨日の患者さんですよ」 助手が、萩原先生に告げた。 「ん?ああ、はい、お大事に。明後日ね。」 萩原先生は、微笑んでドアを開け、送り出してくれた。 帰り道。 「痛むか?」 まだ涙が止まらない香緒里に、尋ねる。 「やっふぁり、麻酔、効かないみたい・・ひっく、ひっく」 「早くおさまって、治療してもらえるといいな。あの先生、腕は確からしいし」 「でも、あの先生、怖そうだよぅ、ひっく」 気弱になっているんだろう。そんな香緒里の肩を抱きながら、ゆっくり歩いて帰った。 たしかに、少しのつもりが、書き出すと長くなるねー 後よろ〜
- 265 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 23:49 ID:gvmfjkfx
あ
- 266 :名無しさん@ピンキー:04/09/05 23:54 ID:gvmfjkfx
乙〜萌えますた。 >>261 漏れもそうオモタ。ブリッジしたいとこだけど、7番がつらいか? 7番にクラウンできるなら、できるかも。 萩原先生は、微笑んでドアを開け、送り出してくれた。 の後に、 きれいな白い前歯が、朝日にまぶしかった。 とか入れたい漏れは逝ってヨシ 萩原先生&助手コンビ、いじめキャラのヨカーン
- 267 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 00:20 ID:Hpo0RBeU
萩原先生のきれいな白い歯の裏側は金属でギラギラだといっそう萌え。
- 268 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 01:57 ID:MVaOPK2R
香緒里は、その日は痛い痛いと泣いていたが、 2日たち、ちょうど歯医者に行く日になると、痛みはおさまったようだった。 「今日は一人で行かれるか?」と言うと、 「痛くなくなっちゃった・・・来週でもいいかなあ。」と、渋る香緒里。 「ダメ。今は、痛み止めのおかげだよ。これ以上、先延ばしはダメ。」 とさとし、いやがる香緒里を連れて、歯医者に向かった。 「萩原先生に治療していただく、大野です」 と、受付で名を告げると、雑誌を手に取る間もなく、 「大野香緒里さん」 呼ぶ声がした。美人助手だった。 「彼氏も一緒に来てもらって、と萩原先生がおっしゃってるわ」 許可を求める前に、呼ばれてしまった。 香緒里を後から押すようにして、診察室に入る。
- 269 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 02:01 ID:sCiNuTJv
美人コンビに期待高まります!
- 270 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 02:22 ID:MVaOPK2R
「どう。痛みは軽くなった?」 診療椅子に座るなり、萩原先生が尋ねる。今日は、眼鏡をかけていて、少し厳しい感じがした。 「はい。」 「よかった。じゃあ、治療に入れるわね。」 「はい・・・よろしくおねがいしま、す」 「今日は、まず、この間痛かった、左上7番、一番奥の歯を削って、神経を抜いて様子を見るわね。」 「はい。」 「なるべくまとめて治療するように、院長先生に言われたんだけど、」 カルテを手にして、先生は難しい顔をした。 「んー、よりどりみどり、ってとこね。どこから行くか・・・ それにしても、ひどいわね。こんなの見たことないわ」 ちら、と香緒里を見る。 香緒里はうつむいてしまった。
- 271 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 02:40 ID:MVaOPK2R
「えーと、左上の4番は、珍しく軽いから、さっさと終わらせちゃいましょう。 次に左下5番、を削って、神経抜かないといけないかどうか見て・・・」 「え。神経・・抜くかもしれないんですか」 「C2だと、場合によるわね。冷たいものがしみるくらいなら、大丈夫なことが多いけど、 熱いものとか、甘いものがしみるようになってると、けっこう進んでるの」 香緒里の顔が硬直する。左下の歯は、熱いお茶がしみたのだ。 「甘いものとか、しみるの?」 萩原先生は、香緒里の変化を見逃さなかったようだ。 「あ、いえ・・・」 「ま、いいわ。」軽くため息をつくと、レントゲンをかざして見た。「あとは・・」 「えっ、まだ」 香緒里が小さく声を出す。
- 272 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 02:43 ID:sCiNuTJv
結構進んだC2って、削るとき痛いですよね。 しかも削りすぎるといけないから、って麻酔なし… 治療シーンが楽しみだ…
- 273 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 02:47 ID:MVaOPK2R
すると、萩原先生が、急に、冷たい声になった。 「大野さん、あなた、何本虫歯があると思っているの?19本よ。しかも、どれも進行してるの。 そんなに放っておいたのに、簡単に治るわけないでしょう?治す気あるの?」 香緒里が悲しそうな顔になる。 「そんな顔したってダメ。虫歯は、なるもんじゃないの。作るものなのよ。 あなたが虫歯に「してしまった」のよ。自覚してるのかしら。」 香緒里の目に涙があふれてきた。 「前のとき、時間がないとか言って帰って、痛くなって駆け込んできたこと、忘れたの。」 えっ、と思って横を見ると、美人助手が頷いている。 香緒里は涙に声をふるわせながら、 「おねがいします・・・」と言った。
- 274 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 03:05 ID:6XQUlHtG
ttp://www.ultra-closeup.com/ (・∀・)イイ!!
- 275 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 03:09 ID:MVaOPK2R
「はい。じゃ、あとは左上の2番。一番ひどい前歯ね。これは痛み出すかもしれないから 早めにやってあげたいんだけど。ちょっと見せてくれる。」 香緒里の顔を自分の方に向けさせ、唇をめくりあげる。 「ずいぶん変色してるわね。これだったら気付いてたでしょう。うーん、これはちょっと厄介だから もう少し後で集中してやりましょう。」 「あの・・・その歯、どうなるんでしょうか」 気になったので、思わず聞いてしまった。 「どうって?まあ、削って、神経を取ることになるだろうから、根がちゃんとしてれば、 土台を立てて、歯をかぶせることになると思うわ」 「それって、差し歯、ですか。」 香緒里が差し歯はイヤだと言っていたのを思い出した。 「そう、差し歯だけど?」 萩原先生が不思議そうに答える。 「差し歯・・・」 香緒里が青ざめていた。 「こんなにボロボロにしておいて、何言ってるの?ひょっとしたら、差し歯にもできないかもしれないわよ。 根っこまでやられてたら、抜くしかないから、両脇の歯を差し歯にして、くっつけて歯を入れるしかないわね。 これは、レントゲンを見た限りでは、どっちとも言えないんだけれど。」
- 276 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 03:27 ID:MVaOPK2R
重苦しい雰囲気だった。 助手が、カチャリ、カチャリ、と、治療の準備を始める。 「ま、とにかく、始めましょう」 椅子がゆっくりと倒され、萩原先生の目がいっそう厳しくなった。 「一番奥からやるつもりだけど、麻酔が効くようになってるかどうか、見せてね。」 口調は優しくもどっている。 左手にミラー、右手に探針を手にして、香緒里の口の中を覗き込む。 「あぅ!」 香緒里が跳ねた。 「まだちょっと充血してるようね。今日は無理だわ。もう少し落ち着かせましょう。 じゃ、下の歯からにしましょうか。左下の5番ね。」 一瞬、ホッとした顔を浮かべた香緒里だったが、 「一応、C2だから、麻酔せずに削っていきます。」 と言われ、目を見開いて怯えているのがわかった。
- 277 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 03:31 ID:MVaOPK2R
「我慢できなくなったら、ちゃんと麻酔するから大丈夫よ。」 横から、助手がなぐさめるように言った。 「はい、じゃ、あーん。」 ミラーでしばらく見た後、萩原先生は、先を選んで、器械にはめた。 不安そうに横目で見つめる香緒里。 「ちょっと見にくいから、ワイダーつけてくれる?」 「はい。」 助手は立って、プラスチックの道具を持ってきた。 なんだろう・・・ 見ていると、助手は、それを香緒里の唇にはめた。 すると・・・可愛い香緒里の口が、無理やり大きく開かされていた。 目を離せずにいると、香緒里がそれに気付いて、泣き出しそうな顔をした。 「じゃ、削りますよー」
- 278 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 03:49 ID:MVaOPK2R
助手が、J字型の器械を持って、香緒里の口に入れた。<BR> ジュボボ・・と音がする。<BR> 「バキュームっていうの。唾液を吸い取るのよ」<BR> と、助手が教えてくれた。<BR> チュイーン、と音をさせながら、ドリルが歯に近付いていった。<BR> 「痛くなったら、左手上げてね」<BR> 香緒里が体を固くした。<BR> キュゥーン、キュゥーン、<BR> 音を響かせながら、香緒里の歯をドリルがえぐっていく。<BR> キュィーン、イィィィィィィィン、チュイン、チュイン、<BR> ドリルの音は続く。<BR> 「あー、けっこう中で広がってる、頑張って」
- 279 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 03:50 ID:MVaOPK2R
あ。やり直し。 助手が、J字型の器械を持って、香緒里の口に入れた。 ジュボボ・・と音がする。 「バキュームっていうの。唾液を吸い取るのよ」 と、助手が教えてくれた。 チュイーン、と音をさせながら、ドリルが歯に近付いていった。 「痛くなったら、左手上げてね」 香緒里が体を固くした。 キュゥーン、キュゥーン、 音を響かせながら、香緒里の歯をドリルがえぐっていく。 キュィーン、イィィィィィィィン、チュイン、チュイン、 ドリルの音は続く。 「あー、けっこう中で広がってる、頑張って」
- 280 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 03:59 ID:MVaOPK2R
キュイーン、イーン、<BR> どのくらい削ったころだろうか。<BR> 「あぅ!」<BR> 香緒里の悲鳴が上がり、左手が上がった。<BR> 「もうちょっとだからねー、ちょっと我慢して。」<BR> 香緒里の足先に、ぎゅっ、と力が入った。<BR>が、まだ終わる気配はない。<BR> キュィーン、キュゥーン、<BR> 「あー、こっちも広がってる・・」<BR> 「あ、はああ、んぁ、ぁぁぁ」<BR> 香緒里が泣き出し、脚をばたばたさせ始めた。<BR> 「あと少しだから」
- 281 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 04:00 ID:MVaOPK2R
ぐはー、まただ・・ キュイーン、イーン、 どのくらい削ったころだろうか。 「あぅ!」 香緒里の悲鳴が上がり、左手が上がった。 「もうちょっとだからねー、ちょっと我慢して。」 香緒里の足先に、ぎゅっ、と力が入った。 が、まだ終わる気配はない。 キュィーン、キュゥーン、 「あー、こっちも広がってる・・」 「あ、はああ、んぁ、ぁぁぁ」 香緒里が泣き出し、脚をばたばたさせ始めた。 「あと少しだから」
- 282 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 04:01 ID:MVaOPK2R
キュゥゥゥゥゥゥン。 ドリルが口からようやく離れる。 ワイダーもはずされ、椅子が起こされる。 「口ゆすいでね」 くちゅくちゅ。すこしホッとした顔で、香緒里が口をゆすぐ。 「はい。もう一度倒しますよー」 ふたたびワイダーが付けられる。 助手がバキュームを手に取る。 えっ、終わりじゃなかったのか・・・・ 「意外と大きく広がってたから、もう少し削らないと。」 香緒里が怯えた顔をしたが、口は強制的に開けられているので、 逃げることもできない。 キュィィィィン、 ドリルがふたたび、口に入っていった。 そろそろ限界だ。寝まふ。 どうも、美人ペアを活かしきれてないな・・ 書き直しキボン。
- 283 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 04:19 ID:sCiNuTJv
乙!めっちゃ萌えた〜。 続き少しだけ書くよ。 シュゥン、シュゥン。 少しずつ、本当にほんの少しずつ香緒里の歯は削られていく。 「あ、う、ぁあ…あっ、んぅっ」 そのたびに香緒里がのどの奥で呻く。 手はチェアをきつく掴み、足は絶えずうごめいている。 「神経に近いから少し痛いと思うけど、神経にはまだ触ってないからね。」 手を止めずに荻原先生は言った。 歯を削られている香緒里は、肯くことも出来ずに、涙を流すばかりだ。 口も強制的に開けられていて、香緒里の自由になるのは足ぐらいのものだ。 その足は椅子を蹴り続ける。
- 284 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 04:33 ID:sCiNuTJv
チィッ、チィン、シュゥンン… 「はい、終わり」 無限にも思われた時間が終わり、香緒里の口から再度ワイダーが外された。 口をゆすぐ香緒里に荻原先生が声をかける。 「神経は取らずに済んだわ。神経を保護する薬を入れて、型を取って、 今度金属の詰め物を入れますからね。じゃあお願いね。」 最後の一言は美人助手に向けた言葉だ。 美人助手はてきぱきと薬とセメントを練り合わせ、荻原先生に手渡した。 椅子を倒し、香緒里に口を開かせる。 ノズルの着いたチューブを香緒里の口に入れ、ボタンを押した。 シューッ、シューッ どうやら歯を乾かしているらしい。 風もしみるのか、香緒里は声こそあげないものの、またもびくん、と跳ねた。 「動かないで、口も閉じないで下さいね」 助手が言ったが、すでに香緒里は口を半分閉じていた。 「……もう一回開けて、はい、あーん」 助手が軽くため息をつきながら言い、再度香緒里の歯を乾かした。 シューーーッ、シューッ 香緒里は目をぎゅっと閉じて、懸命に我慢している。 同じく寝まス。
- 285 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 09:57 ID:JA0zS8b0
真っ昼間から続きやらせてください。 「じゃ、型取るわね」 荻原先生はそういって、香緒里の口にセメントの乗った金属のトレイを入れる。 「ちょっとかんで・・しばらくこのままで」 香緒里は、トレイをかんだまま変な顔をしている。 俺がその顔を見つめていると、香緒里はまた泣きそうな顔をしたので、ちょっと視線をはずす。 診察室を見ると、だいぶ近代的な雰囲気である。 小学校のころの歯医者はもっと怖いイメージがあったのだが、最近は少なくとも見かけはよくなった気がする。 ・・まぁ、香緒里を見ていると、変わったのは見かけがけのようだが・・。 「トレイはずしますねー」 助手はそういうと、香緒里の口からトレイを抜いた。 ピンク色のゴムのようなものに、確かに歯の型が付いている。 助手はそれを持って、奥の方に引っ込んでいった。
- 286 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 11:01 ID:JA0zS8b0
「じゃ、この歯は仮詰めしておくから。口あけて」 荻原先生がそういうと、香緒里は弱々しく口を開けた。 助手はまだ戻っていないので、先生が歯を乾かす。 シュッ、シューッ ぎゅっと目を閉じて耐える香緒里。 「口閉じちゃダメよ」 先生はそういって、台の上の棒を火で温め、金属の棒で切って香緒里の口の中に持って行く。 「ちょっと我慢してねー」 そして、穴の開いているところにぎゅっと押しつける。 足がびくんと跳ね、目尻から涙がこぼれる。 「はい、今日はこの歯は終わり・・口ゆすいでいいわよ」 先生はそういうと、器具を台に起き一旦マスクをはずした。 香緒里は、ぼんやりとした目で先生を見て、そして口をゆすいだ。
- 287 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 11:02 ID:JA0zS8b0
先生が、立ち上がって手洗い場の方に行く。 どうやら先生もだいぶ疲れたようだ。 「・・大丈夫?」 俺が香緒里に聞くと、香緒里は弱々しい声で 「・・ん、大丈夫」と答えた。 そんなことを話しているうちに、助手を連れて荻原先生が戻ってきた。 「さて、じゃ今度は、前神経取ったとこ見るわね。きれいだったら薬入れ替えるだけだから」 そういうと、マスクをつけて器具を手に取る。 香緒里は、何も言われなくとも口を開いた。 前治療した歯に詰めてある詰め物を、ピンセットで引っかけて取る。 「んー・・元々中で炎症起こしてたみたいね・・」 荻原先生はそういうと、この前の治療で使ったネジのようなものを手に取った。 それを見た香緒里の顔が、すこしこわばる。 「ちょーっと痛いかもしれないけど、麻酔しても変わらないから・・」 そういいながら、針を歯の穴にゆっくりと押し込んでいく。 「んぁっ・・」
- 288 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 11:03 ID:JA0zS8b0
先生が、立ち上がって手洗い場の方に行く。 どうやら先生もだいぶ疲れたようだ。 「・・大丈夫?」 俺が香緒里に聞くと、香緒里は弱々しい声で 「・・ん、大丈夫」と答えた。 そんなことを話しているうちに、助手を連れて荻原先生が戻ってきた。 「さて、じゃ今度は、前神経取ったとこ見るわね。きれいだったら薬入れ替えるだけだから」 そういうと、マスクをつけて器具を手に取る。 香緒里は、何も言われなくとも口を開いた。 前治療した歯に詰めてある詰め物を、ピンセットで引っかけて取る。 「んー・・元々中で炎症起こしてたみたいね・・」 荻原先生はそういうと、この前の治療で使ったネジのようなものを手に取った。 それを見た香緒里の顔が、すこしこわばる。 「ちょーっと痛いかもしれないけど、麻酔しても変わらないから・・」 そういいながら、針を歯の穴にゆっくりと押し込んでいく。 「んぁっ・・」
- 289 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 11:03 ID:JA0zS8b0
香緒里は痛そうに顔をしかめたが、荻原先生は黙って奥に針を進めていく。 目が真剣そのものだ。 そして、ゆっくりと針を抜く。 「あぁっ・・」香緒里が声を上げるが、お構いなしで次の針を選ぶ先生。 涙がまたこぼれ出すが、手はだらんと下がっている。その手をぎゅっと握る。 そして、また針を入れては抜いていく。先生の目が、険しさを増していく。 「んっ・・んあぁっ」香緒里の声が、静かな診察室に響いていた。 根の治療が一段落したらしく、荻原先生は器具を台においてゆっくりと息を吐いた。 香緒里は、もうぐったりとしている。 先生は、マスクをはずしてゆっくりと説明を始めた。 「えっとね・・この歯は、根の先で炎症起こしてるから、しばらくこの治療繰り返さないとダメだわ。 長期戦になりそうだけど、頑張ってね」 香緒里は、それを聞いて呆然とした顔をした。あの治療を繰り返すのはヤダ、と顔に書いてある。 「・・しばらくって、どのくらいかかるんですか?」 俺が代わりに先生に聞くと、先生は 「それは、香緒里さんの根の具合次第だから・・最低でも後3回ぐらいかかりそうね。 5回以上やってダメなら、歯を抜く方向で考えるけど・・」 といった。
- 290 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 11:05 ID:7moe7J+I
盛況だ・・・ こんな時間から萌えてしまうのは危険なので あとでまとめて読もう・・ た、楽しみ〜
- 291 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 11:07 ID:V+X+ZcwC
歯を抜く、という言葉を聞いて、蒼白になる香緒里。 それを見た荻原先生は 「19才で歯を抜かなきゃいけないってのはつらいと思うけど、残せないものは仕方ないのよ」 と小さくため息をついた。 重い沈黙が、診察室を包んだ。 「んーと、後どうする?まだ頑張れる?」 荻原先生は、優しい声で香緒里に聞いた。 「・・・」 だが、香緒里は答えない。 「・・どうなんだよ、香緒里」 俺が香緒里に聞くと、香緒里は首を小さく横に振った。 先生は「そう、分かったわ」と優しく言って、助手に予約表を持ってこさせた。 「そうね、土曜日の・・朝でいいかしら?」 先生が言うと、香緒里はこくりと頷いた。 「分かったわ。ただ、仮詰めがとれたら予約の前でも来てね・・もっとも、痛いから言われないでも来てくれるだろうけど」 先生は冗談めかして言ったが、香緒里は小さく頷くだけだった。
- 292 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 11:09 ID:V+X+ZcwC
>>287-288 2重ゴメン。 昼間っから何やってんだよ俺_| ̄|○
- 293 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 11:35 ID:V+X+ZcwC
なんか荻原先生がひどい役になっちゃったので、フォロー 「まぁ、今日はゆっくり休んでね。疲れちゃっただろうから。でも、歯磨きは忘れないこと♪」 荻原先生はキャラに合ってない明るい声で言ったが、香緒里はこくんとうなずいただけでよろよろと立ち上がった。 歯医者の外に出ても、香緒里は魂が抜けたようになったままだ。 「香緒里、よく頑張ったね」 俺の方が恥ずかしくなってしまうような言葉をかけても 「・・・」 返事が返ってこない。 「なんか食べてく?」 いつもならすぐに食いついてくる俺のせりふも 「・・いや、いい」 と冷たく返されてしまった。 この後誰かよろしくw
- 294 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 12:25 ID:7moe7J+I
乙〜 我慢できずに昼休みに読んでしまった・・ 皆すごいなー、萌えたよ。
- 295 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 16:03 ID:uKP0Qu3f
今までの、全部まとめてうpしますた。 壮絶な長文心して読め!。 ttp://www.geocities.co.jp/HeartLand/4796/feti1090221132.txt
- 296 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 17:30 ID:/hARO1Ts
ラブ小説風に続けさせてください 結局、その日はそのまま家に帰り、食事を取り、忘れずに仕上げ磨きをして寝た。 でも、香緒里は終始元気がなかった。 次の治療の日。 「そろそろ行こうか?」 香緒里に声をかけると、香緒里は首を横に振った。 「ほら、予約の時間に遅刻するぞ」 手を取ると、香緒里はその手を払った。 「・・ヤダ」 香緒里はそういうと、横になった。 「ヤダじゃないだろ、行かないと」 「・・もう痛いのヤダ」 子供のように、首を横に振る香緒里。 「でも、放っておくとまた痛くなるだろ。それはいやだろ?」 諭すようにいうと、こくんと頷く。 「じゃ、我慢して行かないと」 「・・なったことがないから分からないんだよっ!」 香緒里はそう叫ぶと、クッションを俺に投げつけた。
- 297 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 17:34 ID:qJgjbHTk
相変わらず気持ち悪い奴が棲み付いているなぁ
- 298 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 17:56 ID:/hARO1Ts
ショックだった。 香緒里のためを思っていったつもりだったのに、そういわれるとは。 「・・理屈では行かなきゃいけないって分かるけど、でも、でも痛いんだもんっ」 「それは、つらいのは分かるけど・・」 「分かってないよっ!」 また、クッションが飛んでくる。もう、どうでも良くなった。 「・・ならいいよ。キャンセルの電話入れるよ」 受話器を取る。香緒里は、起きあがったがうつむいたままだ。 「・・いいんだな?」 念を押すと、香緒里は力なくうなずいた。 電話をかけると出たのはあのときの助手だった。 「あの、大野ですが、今日は具合が悪いんでキャンセルしたいんですが・・」 「・・少々お待ちください・・大野さん、はい・・あ、先生がお話したいそうですのでかわります」 その言葉のあと、荻原先生のゆっくりとした声が続いた。 「大野さん。痛み止めと炎症止め今日の朝の分までしか出してなかったわよね。あれ切れたら痛みが出ちゃうわ」 「・・先生」 先生の声は全て分かったような声だった。
- 299 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 17:57 ID:/hARO1Ts
「あ、彼の方だったのね・・無理に治療はしないから、薬だけでも取りに来てって伝えて。 薬持って帰るだけでいいわ。本人にしか処方できない決まりだから・・ね」 「・・はい、伝えます・・すみません、ご迷惑かけて・・」 「いいわよ、そんなの。仕方ないわよ・・じゃ、待ってるわ」 先生はそういうと、電話を切った。 「・・香緒里。無理に治療はしないから、薬だけ取りにきてって。そのままじゃ痛くなるよ」 「・・ヤダ」 香緒里はうつむいたまま首を振った。 「薬取りに行くだけだって。治療しないって先生もいってくれたし」 「・・でもヤダ」 先生がせっかく言ってくれてるのに、香緒里はそれすらいやがった。 「痛くなっても知らないからな」 そう言って、俺は気晴らしのドライブをしに外へ出た。
- 300 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 18:04 ID:0lj8bFNt
>>297 激しく胴囲!だれか296を医者(シャーマンでもいい) に通報してくれ・・・。
- 301 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 18:08 ID:0lj8bFNt
300は296・298・299に訂正。
- 302 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 18:11 ID:/hARO1Ts
走り続けて、もう日がかげり始めていた。 なぜかまた、彼女の家まで戻ってきていた。 先生の言っていたことだと、もうそろそろ痛みが出ているだろう。 心配になって、電話をしてみた。 「・・香緒里?」 声をかけると 「・・ゴメン、ホントにゴメン」 香緒里の声が返ってきた。ちょっと涙声だ。 「・・俺も、出てってゴメン」 「・・寂しかった・・戻ってきてよ・・」 「今戻るよ」 そういうと、俺は香緒里の部屋のドアを開けた。 「ただいま」 俺がそういうと、香緒里は涙で濡れた目をこっちに向けた。 「・・歯、痛くなってない?」 俺が聞くと香緒里は力なく「・・痛い」と答えた。 「・・薬だけ、取りに行こうよ」 俺が言うと、彼女は力なく頷いた。
- 303 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 18:15 ID:7moe7J+I
お、新展開 書いてくれた人も、まとめてくれた人も乙。 俺は続き楽しみにしてるぞー
- 304 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 18:18 ID:7moe7J+I
IDがmoeなのがなんとも・・ 実は「番外編・萩原先生」を作ったんだが、 気持ち悪いとか言われるからうpはやめとくかな
- 305 :295:04/09/06 18:40 ID:uKP0Qu3f
まとめ更新。 ついでにフレーム化した。 http://www.geocities.co.jp/HeartLand/4796/feti/
- 306 :295:04/09/06 18:41 ID:uKP0Qu3f
訂正 http://www.geocities.co.jp/HeartLand/4796/feti/index.htm
- 307 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 18:46 ID:/hARO1Ts
歯医者につくと、もう看板の明かりは消えていた。 「・・もう閉じちゃったのかな」 俺が言うと、香緒里は心配そうに手をぎゅっと握る。 とりあえずドアを押してみると、鍵はかかってなく、すっと開いた。 「あの・・」 俺と香緒里がおそるおそる中にはいると、 「待ってたわ、大野さん」 荻原先生の声がした。 「あ、あのっ」 「ごめんなさいっ」 俺が挨拶をしようとしたら、香緒里が深々と頭を下げた。 すると先生は笑って「いいのよ、別に」と言って、薬の袋を差し出した。 会計を済ませようとすると、もう助手もみんな帰ってしまったようで、先生が会計を打った。 ・・香緒里のために待っていてくれたようだ。申し訳ない。 「ちょっと話があるんだけど、いい?」 会計を済ませて、もう一度謝ってから帰ろうとすると、先生がそう言った。 「あ、はい・・」 香緒里が先生の方に歩いていったので、俺も追いかける。 「じゃ、ここに座ってよ」先生が長いすに腰掛けて、そういう。 先生、香緒里、俺、と、待合室の長いすに座った。
- 308 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 18:47 ID:/hARO1Ts
「・・私、分かるんだよね。香緒里ちゃんの気持ち」 先生は遠い目をして語り出した。 「私も、昔は香緒里ちゃんみたいなダメ患者で・・痛くなったら痛み止め、効かなくなったら歯医者。 で、痛みが止まったら通うのやめて、また痛くなるの」 香緒里は、驚いたような目で先生を見た。俺も、先生にそんな経験があるなんて信じられなかった。 「歯が丈夫な人はさ、放っておいてもつらくなるだけだから我慢して行けって言うんだけどね、分かってても行きたくなくて・・ だって、治療痛いもんね」 そういうと先生はふっと笑った。 「でもさー・・高校2年の時だったかな・・治療した先生がさ。私にこんこんと説教してくれてねー・・今香緒里ちゃんの担当してる先生だけどね」 「えっ・・」 俺は思わず声を上げた。あの先生が・・ 「意外でしょ?・・ま、そのとき必死で通って、で、歯医者になろうって決めたんだけどね」 香緒里が先生を見ると、先生は 「そんなわけで、今あなたにこんな話をしてるのよ。つらいのは分かる・・でも、ここで何とかしようよ。私も精一杯やるし」 そういって、香緒里の肩をぽんぽんと叩いた。 「・・分かりました」 香緒里は、先生の方を向いてそう言った。 「それじゃ、次の予約月曜に入れておくから」 だが、先生がそういうと、香緒里は不安そうに目を泳がせた・・。
- 309 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 18:49 ID:/hARO1Ts
・・なんか、いつの間にか青春ものみたいに・・。 誰か、続けづらいだろうけど続けて!w
- 310 :番外編・萩原先生:04/09/06 19:00 ID:7moe7J+I
あ、萩原先生の過去だ。 俺が作ったのとちと違う・・・ ここはちょっと目をつぶってもらって、勝手に萩原編をうp。 萩原佳奈子、29歳。 都内の歯科医院で働く、歯科医である。 卒業後、臨床一筋でやってきたので、キャリアは5年目ながら、 生来の手先の器用さもあって、今では院長にもその腕を認められていた。 ただ、佳奈子は、少々厳しいことでも有名だった。 「どうしてもっと早く来ないの。こんなになるまで放っておいて!」 「ちゃんと歯は磨いてるの。もっと大事にしないとダメ。」 患者に、つい、小言を言ってしまうのだった。 しかし、これには理由があった・・・
- 311 :番外編・萩原先生:04/09/06 19:07 ID:7moe7J+I
元々、佳奈子はあまり歯が丈夫なほうではない。 子供のころは、よく歯が痛くて泣いていたものだ。 小学校に上がり、引っ越した近所の歯科医院は、当時には珍しく、 予防歯科に熱心な医師で、乳歯が虫歯だらけの佳奈子を 根気強く指導し、おかげで、永久歯になった佳奈子の口の中は、 見違えるように綺麗になった。 惜しいのは、幼稚園のときに、生えてすぐに虫歯にしてしまった6歳臼歯だが、 この歯も、上の2本は、アマルガム充填から2次齲蝕を起こし、 銀のインレーが入れられているものの、 下2本は上手にレジンが詰められており、 歯科検診でも、ほぼ、健全歯と判定されるほどであった。
- 312 :番外編・萩原先生:04/09/06 19:11 ID:7moe7J+I
永久歯は、生えて数年は、虫歯にかかる危険が高いが、 それを乗り切れば、虫歯の危険はぐっと低くなる。 3ヶ月に1度通っていた予防歯科も、中学を卒業するころには、半年で1度の検診だけになった。 周囲の友人たちには、佳奈子は歯が綺麗、と褒められるようになっていた。 いつしか、佳奈子は、自分の歯が丈夫でないと言うことを忘れていた。 身についた丁寧な歯磨きだけは続いていたが、 部活や勉強が忙しく、つい、歯科からの検診のおしらせハガキを見逃してしまった。 高3の夏休みも終わろうとする頃。 朝、歯を磨いていた佳奈子は、左上の前歯の間が、少し白濁していることに気が付いた。 「やだ・・・虫歯?」 そういえば、奥歯は虫歯にならないように、と丁寧に磨いていたが、 前歯は虫歯になりにくいような気がして、少し手を抜いていたかもしれない・・・ ミラーで見ようかと思ったが、急がないと夏期講習に間に合わない。 佳奈子は医学部を目指していた。夏休みは重要なのだ。 そうして、前歯のことは、忙しい日々にまぎれていった。
- 313 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 19:14 ID:/hARO1Ts
を、萩原先生のストーリーキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! ・・そういえば、萩原先生と荻原先生といるねw 今まで気がつかなかったw
- 314 :番外編・萩原先生:04/09/06 19:17 ID:7moe7J+I
時は経ち、大学入試を1週間後に控えた、冬の日のことだった。 家を出て、口から深呼吸をした、そのとき。 「前歯が、しみ・・る・・?」 気になって、何度も歯につめたい風を当ててみる。 最初、少し痛いような気がしたが、そのうち、気のせいか、と思えてきた。 夏休みに、白濁を見つけたことなど、忘れていた。 入試が近づいて、ナーバスになっているのだろう。なにより、歯医者に行くような暇はないのだ。 そうしてまた、前歯の虫歯は、ひっそりと佳奈子の意識下に潜ったのだった。
- 315 :番外編・萩原先生:04/09/06 19:19 ID:7moe7J+I
佳奈子は大学生になった。医学部は落ちてしまったが、歯学部には見事合格し、 歯医者を目指して勉強することになった。 念願の一人暮らしも始め、昼間は授業、バイト、夜は飲み会、と、充実した日々を送っていた。 しかし、歯にとっては過酷な日々だった。 栄養はどうしても偏りがちになるし、お昼をお菓子で済ませることもあった。 昔からは考えられないことだったが、夜、飲み会で酔ってしまい、家に帰って歯も磨かずに 寝てしまうこともあった。 そんな初夏のある日。いつものように、友人たちと飲みに出かけ、 「暑いときはこれに限る」とばかりに、冷たいビールに口をつけた瞬間だった。
- 316 :番外編・萩原先生:04/09/06 19:25 ID:7moe7J+I
「っ!!」 佳奈子の前歯に激痛が走った。思わずグラスを取り落とす。 「どうしたの?」 心配して見つめる友人たちに、 「あはは、手がすべっちゃった」 と笑ってごまかしてみせた。歯学部の友人に、歯が痛いとは、言えなかった。 その夜、早めに帰宅した佳奈子は、鏡の前で、おそるおそる口を開いた。 いーっ、とやってみる。 左上前歯、1番と2番の間に、かすかに茶色い点が見えた。 歯がぴっちりと綺麗に並んで生えている佳奈子の歯では、間の様子はそれ以上見えない。 そこから周囲に向かって、ややうっすら黒い?ような気がしたが、 洗面所のやや薄暗い光の下では、鏡から遠ざかってみると、きれいな歯に見えた。
- 317 :番外編・萩原先生:04/09/06 19:27 ID:7moe7J+I
少しホッとしながら、裏側もチェックしてみることにする。 予防歯科でもらったミラーは、実家に置いて来てしまった。 仕方なく、ポーチから手鏡を持ってきて、歯の裏に当ててみた。 歯の裏側を、鏡にうつしてみると・・・ 歯の間が、真っ黒になっていた。黒ずみは、両方の歯の中心近くまで広がっている。 動悸が激しくなるのを感じた。 「そんな・・・」 前から見ると、ほとんどなんともないのだ。 もう一度、鏡にうつす。間違いであってほしいと願ったが、やはり、黒かった。 爪でこすってみても、取れない。そのうえ、爪に少し、ひっかかりを感じた。 顔を近づけ、目をこらすと、1番の方には、小さな穴も開いている。 間違いなく、虫歯だった。
- 318 :番外編・萩原先生:04/09/06 19:33 ID:7moe7J+I
「どうしよう・・」 母親の、差し歯が目に浮かぶ。歯はやけに白いが、歯ぐきがやや黒ずんでいて、 佳奈子はそれを見るたびに、「差し歯にだけはなりたくない」と思っていたのだった。 それなのに・・・ 佳奈子の目から、涙がこぼれた。 前から見たら、なんともないのだから、案外大したことはないのかもしれない。 早く歯医者に行って、治してもらおう。 そう思うものの、もし、差し歯になってしまったら、と思うと、怖くて決心がつかなかった。 その夜、歯医者に行く夢を見た。 「差し歯にするしかないですね。」と言われたうえ、気が付くと、乳歯の頃のような、 虫歯だらけの口に戻っていた。予防歯科の歯医者が、悲しそうな顔で見ている。 目が覚めて、佳奈子は、泣いていた。
- 319 :番外編・萩原先生:04/09/06 19:37 ID:7moe7J+I
結局、歯医者には、行かなかった。怖かったのだ。 バイトや授業で忙しい、と言い訳をしながら。 飲み会は少し減らし、 今さら遅いとわかっていながら、歯磨きも念入りにやった。 相変わらず、冷たいものがあたると激痛が走ったが、 うまく、右側を通して流し込む術もおぼえ、夏が過ぎていった。 秋になるころ、佳奈子の2番目の前歯は、光の当たり方によっては、黒ずみが表からも見えるようになっていた。 鏡を見ては、ため息をつく日々だった。疲れてくると、たまに痛むような気もした。
- 320 :番外編・萩原先生:04/09/06 19:45 ID:7moe7J+I
ある日、前期の試験の打ち上げがあった。 クラスの面々だけでなく、授業で教授のアシスタントをしていた、紺野という若い歯科医も参加していた。 紺野は、しゃべり方も穏やかで、小児歯科を目指している、と言っていた。 クラスメイトの間では、やや物足りない、少し年上すぎる、という意見が多かったが、 佳奈子は、少し紺野を意識して、女のクラスメイトたちと、彼の近くに座った。 実際に飲み会で話してみると、紺野は意外とおもしろく、佳奈子はますます彼が気になっていた。 そのとき。向かいに座っていた由美子が、突然、 「佳奈子。いーってしてみて?」 と言い出した。 「前歯、黒くなってる気がして。虫歯じゃないの?前歯は早く治したほうがいいよ。」 佳奈子は思わずびくっとして、 「何よ。変なこと言わないでよ」 と言ってしまった。紺野の前でそんなことを言われたのが、たまらなかった。 「別に、そんなつもりじゃなかったんだけど。ごめんごめん」 由美子は屈託なく笑い、別の話題にさっさと移っていった。 動悸が激しくなっていた。
- 321 :番外編・萩原先生:04/09/06 19:53 ID:7moe7J+I
飲み会の帰り、気を利かせたクラスメイトたちは、佳奈子と紺野を残し、カラオケに行ってしまった。 「一緒に行きましょうか?暗いし。」 紺野は、佳奈子と一緒に歩き出した。 教授のうわさや、高校のことなど、当たり障りのない話をして、歩いていった。 「ところで。」 大学の門のそばの街灯の下で、紺野は立ち止まった。 「さっきのことだけど。」 佳奈子は、なに?という顔をしてみせた。 「前歯、早く治したほうがいいよ。けっこう進んでると思う。」 すうっと血の気が引いた。気付かれていた。よく考えると、紺野は歯科医だ。気付かないわけはなかった。 「見せてごらん」 逃げそうになる佳奈子の手首をつかむ。 「放っておくほど、虫歯は悪くなるんだから。」 諭されるように言われ、佳奈子は体の力を抜いた。おとなしく、少し上を向く。
- 322 :番外編・萩原先生:04/09/06 19:57 ID:7moe7J+I
紺野の指が、佳奈子の唇をめくった。 「あぁ。痛むんじゃない?これは。」 佳奈子が首を振る。「しみる、くらいです」 「・・・そう。もうちょっとちゃんと診たいんだけど、今、いいかな? 研究室のところに、ちゃんとユニットもある。僕はほとんど飲んでないし、診るだけだから大丈夫だよ」 予想外の展開に、佳奈子は体を固くした。 「歯医者が怖いかもしれないけど、僕も怖いかな。平気でしょ?」 紺野は優しく言って、微笑みかける。 さすが小児歯科を目指すだけあって、話の持って行き方がうまかった。これでは、頷かざるを得ない。 「じゃ、行こうか」 こんなふうに、二人きりになろうとは。 建物をカードキーで開けて入っていく紺野に着いて行きながら、紺野に歯を見られて恥かしい気持ちと、 ようやく治療ができるという安心感と、差し歯への恐怖感に、少し混乱していた。
- 323 :番外編・萩原先生:04/09/06 20:01 ID:7moe7J+I
「ここだよ。どうぞ。」 紺野に招き入れられた部屋の真ん中には、歯科医の椅子が置かれていた。 「口、ゆすいでいいですか」 さすがに、飲み会の後の口の中をそのまま見せるのはイヤだった。 「あぁ、そこに座って、ユニットのを使って。コップは・・はい、これ。」 使い捨てのコップを渡された。 佳奈子は靴を脱いで、ユニットに上がり、口を丁寧にゆすいだ。 「じゃ、いいかな?」 滅菌器から器具を取り出した紺野が、横に座る。 「はい。お願いします。」 佳奈子が答えると、紺野はちょっと微笑んで、椅子のスイッチを押した。 うぃーーーん。 椅子が倒されていく。 「じゃ、ちょっと見せてね。とりあえず、あーん」 ミラーを手にした紺野に促され、佳奈子は口を開く。 「うん、だいたい綺麗だね。小さい虫歯が1,2本あるけど、大丈夫。綺麗な歯だよ。」 ほめられて、佳奈子は少し力を抜いた。
- 324 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 20:12 ID:Sb9IXeKW
やべー、本編に安易に萩原先生の過去入れるんじゃなかった。 すごい本格的だよー・・。
- 325 :番外編・萩原先生:04/09/06 20:14 ID:7moe7J+I
「じゃ、前歯見るよ。」 ミラーが前歯の内側に当てられた瞬間、紺野の顔が少し険しくなった。 「うーん。これは思ったより進んでるね。前から見るよりも、裏はかなりひどいよ。」 佳奈子の顔が歪む。 台の上の探針に手を伸ばしかけた紺野が、佳奈子の表情に気付いた。 「まだ、怖いのかな?」 佳奈子は、思い切って言ってみた。 「歯医者が怖いんじゃないんです。予防歯科に通ってて、慣れてるから。ただ・・」 「ああ、歯は綺麗だったものね。ただ、どうしたの?」 「差し歯・・差し歯になるのが怖くて」 佳奈子はすがるような目で、紺野を見た。 ふう、ため息をつき、紺野はミラーを置いた。 椅子も起こされ、佳奈子は紺野と向かい合う形になった。
- 326 :番外編・萩原先生:04/09/06 20:18 ID:7moe7J+I
「えっと・・萩原・・・佳奈子ちゃん、だっけ。」 「はい。」 「はっきり言うね。」 「ハイ。」 緊張した雰囲気に、佳奈子の声が震える。 「残念だけど、この前歯は、差し歯になるのは避けられないと思う。」 佳奈子は、頭を殴られたような気がした。 心のどこかで覚悟はしていたが、現実を突きつけられると、やはり、辛かった。 「あと2ヶ月早ければ、差し歯にせずに治せたかもしれないけど」 2ヶ月。やっぱり、あの、激痛が走ったときに歯医者に行っていればよかったのだ。 後悔で、涙がじわっとあふれてきた。
- 327 :番外編・萩原先生:04/09/06 20:22 ID:7moe7J+I
「ただね。差し歯って、たぶん、お母さんか何かのを想像してると思うんだけど、 あの、ふちが黒くなってて、変に白い、あれ。」 こくり、と佳奈子が頷く。 「最近のは、もっと見た目も自然なのがちゃんと作れるんだよ。 だから、そんなに怖がらなくてもいい。」 心をほぐすように、紺野が続ける。 「ほら、僕もここ、差し歯なんだけど」 右上1番を指差し、にっ、と笑う。 それは、周りの歯と見分けがつかなかった。 「えっ・・わからなかった・・虫歯ですか?」 「僕は、スキーでぶつかって折れちゃったんだけどね。かっこ悪いだろ?」 微笑む紺野に、佳奈子もつられて笑った。 「でも、虫歯も、根っこさえちゃんと残ってれば、 差し歯はかっこ悪くないのができるから。大丈夫。ね?」 佳奈子は頷いた。 差し歯になるのは、まだやっぱりショックだったが、あの差し歯にはならないのだ、 と思うと、少し気が楽になった。
- 328 :番外編・萩原先生:04/09/06 20:27 ID:7moe7J+I
「じゃあ、ちゃんと治療できるね?」 はい、と答えたものの、こちらでは、いい歯医者がどこかわからない。 「あの・・大学病院でも診てもらえるんですか?」 と聞いた。 「ああ、もちろん。学生はほとんど無料で治療できるよ。 教授には紹介が必要だけど、僕でかまわなければ、僕が診るよ。」 好意とは別に、さっきからの様子に、紺野に診てもらえれば、安心できる気がした。 「お願いします。」 佳奈子がそう言うと、 「じゃあ、さっそく、明日の朝、病院の方に来て。」 と、紺野が指示する。 しかし、明日は友達と遊びに行く約束だった。 「大学は休みでしょ?それに、1番の歯、そろそろ痛み出すと思うから、早いほうがいいよ。 前歯の痛みは辛いらしいし、痛みが出たら、根の状態も急に悪くなるしね。」
- 329 :番外編・萩原先生:04/09/06 20:31 ID:7moe7J+I
痛いくらいなら、ま、我慢すればいいわ。 差し歯への恐怖が薄れた佳奈子は、根の話は耳に入らなかった。 結局、地元から友達が出てくる、と言って、治療はその次の日に延ばしてもらった。 紺野は、心配だったのか、 「痛くなったら連絡して。」 と、携帯と、構内の内線電話の番号をくれた。 次の日。このところ、気にかかっていた前歯のこともやや進展し、試験も終わって、 佳奈子は、ひさしぶりに、晴れ晴れとした気分で遊んでいた。 夜、シャワーを浴びていると、トクン、トクン、と、脈にあわせて、 1番の前歯に、少し不快感が出てきた。 「ん・・・まあ、痛いわけじゃないし。」 と、そのまま眠りについた。
- 330 :番外編・萩原先生:04/09/06 20:38 ID:7moe7J+I
・・・ドクン、ドクン、ドクン、ズキン!ズキン! 佳奈子は、歯の痛みで目が覚めた。時計を見ると、5時だった。 叫び出したくなるような痛みではなかったが、頭が痛くなってくる。 「はあ。紺野先生、怒るかなあ」 早いほうがいい、と言っていた、紺野の顔を思い浮かべた。 「あ、そうだ、電話!」 さすがに早すぎると思い、6時まで待ってから、紺野に電話をかける。 「はい。」 「あの・・萩原ですけど。起こしちゃいましたか?」 「ああ、佳奈子ちゃんね。もう起きてるよ。どうしたの?痛み出した?」 「・・・はい。」ほらみろ、と言われるかと思ったが、 「大丈夫?我慢できる?治療は8時からだけど、7時半から開いているから、早めにおいで。」 優しく言われただけだった。
- 331 :番外編・萩原先生:04/09/06 20:48 ID:7moe7J+I
7時半に行ってみると、紺野はすでに待っていた。 マスク姿を見るのは初めてだ。少し怖い感じに思える。 言われるままに、レントゲンを撮りに行き、戻って、ユニットに座る。椅子が倒された。 「はい、見せてごらん」 おとなしく口を開ける。 「あー、これは痛いね。でも、ちょっと我慢してくれる。」 と言うと、指で、1番をとんとん、と叩いた。 「っうぅぅ」 歯だけでなく、目の奥まで痛みが走り抜けた。 「もっかい」 次に、2番を叩いた。 今度は、歯の中がぼわん、と痛んだだけだった。 「どうかな。」 佳奈子が痛みかたを伝えると、今野は、難しい顔になった。 「うーん。とりあえず、こっちの1番からやろう。削って、ちょっと根の状態を確認するね。」 目で頷く。
- 332 :番外編・萩原先生:04/09/06 21:14 ID:7moe7J+I
根の状態?佳奈子は、なにか大事なことだったような気がして、 一生懸命考えていた。 先日の夜とは違って、今日は、衛生士や助手もたくさんいる。 助手が、麻酔のシリンジを、紺野に手渡した。 「はい。ちくっとするけど、我慢して。」 しばらくして、麻酔が効くのを待って、治療が始まった。 「見にくいから、視野確保して。リトラクター。」 「はい。」 佳奈子の唇に、プラスチックの器具がはめられた。口が大きく開けられ、歯茎がむき出しになる。 「!」 恥かしい、と思って、紺野の顔をとっさに見たが、 紺野は、真剣な顔で、タービンにチップを装着し、佳奈子の目を見て、大丈夫だよ、というふうに微笑むと、 チュイーン と音をさせて、佳奈子の歯を削りにかかった。
- 333 :番外編・萩原先生:04/09/06 21:22 ID:7moe7J+I
キュイーン、キュィーン。 まずは、1番と2番の間から。次に、裏側へ。進むにつれ、紺野の顔が険しくなる。 「んー、思ったよりも中に進んじゃってるなあ。痛いけど、我慢してね・・」 佳奈子の脚がもぞもぞしているのに気付いてか、紺野は釘をさすように言った。 「ああぁぁぁん、あああぁ、あぁぁ!」 佳奈子が泣き出した。 「ん、もうやめるから」 すぐに、タービンの音が消えた。 「よく頑張ったね。」 紺野はなぐさめながら、泣きじゃくっている佳奈子の口から、リトラクターをはずした。 透明な唾液が、つーっ、と糸を引く。 「とりあえず、口ゆすいで。」 椅子を起こす。
- 334 :番外編・萩原先生:04/09/06 21:29 ID:7moe7J+I
思ったよりも、削る時間は短かったな・・・<BR> 舌で確かめてみると、意外と穴も小さいようだ。佳奈子はホッとした。<BR> 口をゆすいで、姿勢を戻すと、紺野が、マスクを顎にはずし、佳奈子の方を見ていた。<BR> 「1番の、治療なんだけどね。」<BR> 少し、厳しい顔で話し始める。<BR> 「思っていたより、深くまで進んでるんだよ。2番の方が、前も黒くなっていて気になっただろうけど、<BR> 1番は、虫歯が中に向かって進んでいたんだね。こっちの方が、ひどい虫歯だよ。」<BR> どうやら、深刻な話だ。佳奈子は体を固くして、頷く。<BR> 「で、今、ちょっと削ってみたんだけれど、中が大きくやられてる。おそらく、根っこまで。」<BR> 根っこ。佳奈子は突然思い出した。<BR> “根っこさえちゃんと残ってれば、差し歯にできる。”と、紺野が言っていたのだった。<BR> じゃあ、根っこがない場合は・・?
- 335 :番外編・萩原先生:04/09/06 21:31 ID:7moe7J+I
ん?昨日のにもこんなのあったけど、何だコリャ 思ったよりも、削る時間は短かったな・・・ 舌で確かめてみると、意外と穴も小さいようだ。佳奈子はホッとした。 口をゆすいで、姿勢を戻すと、紺野が、マスクを顎にはずし、佳奈子の方を見ていた。 「1番の、治療なんだけどね。」 少し、厳しい顔で話し始める。 「思っていたより、深くまで進んでるんだよ。2番の方が、前も黒くなっていて気になっただろうけど、 1番は、虫歯が中に向かって進んでいたんだね。こっちの方が、ひどい虫歯だよ。」 どうやら、深刻な話だ。佳奈子は体を固くして、頷く。 「で、今、ちょっと削ってみたんだけれど、中が大きくやられてる。おそらく、根っこまで。」 根っこ。佳奈子は突然思い出した。 “根っこさえちゃんと残ってれば、差し歯にできる。”と、紺野が言っていたのだった。 じゃあ、根っこがない場合は・・?
- 336 :番外編・萩原先生:04/09/06 21:36 ID:7moe7J+I
お、大丈夫だ ワードから貼り付けてんだけど・・ま、いいや、続き 「だから、1番は抜かなきゃならないよ。」 歯を抜かないといけない。しかも、前歯を。自分が虫歯にしてしまったせいで。 歯医者に行かずに、放っておいたせいで。 頭がくらくらした。 「あの・・じゃあ、差し歯は・・」 「そう。差し歯にはできないんだ。」 「入れ歯・・・?」佳奈子は、涙声になっていた。 「大丈夫。入れ歯にはならないよ。ブリッジって言って、両端の歯にかぶせ物をして、 その歯で支えるように、つないで歯を入れる。」 父親の奥歯にあった、3連の銀歯を思い出した。 「見た目は・・?」 「それは、普通の差し歯とおんなじだよ。心配いらない。」 佳奈子は、黙ってしまった。
- 337 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 21:43 ID:siUjlSVV
今後は、こっちでどうぞ。 えっちねたロビー http://sakura01.bbspink.com/hneta/
- 338 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 21:50 ID:Sb9IXeKW
>>337 行為はしてないだろ。フェチ板でいいはずだ。
- 339 :番外編・萩原先生:04/09/06 21:56 ID:7moe7J+I
「まだ18歳だし、歯を抜かないといけないのは、つらいだろうけど・・・」 紺野が静かに言う。 「抜かなきゃいけなくなったのは、しょうがないんだ。きっちり治すから。佳奈子ちゃんも頑張ろう。」 佳奈子は、こくり、と頷いた。 「何か、聞きたいことはない?」 「抜いた後・・歯抜けにはならないですよね?」 「ああ、そりゃ、気になるよね。」紺野は笑った。 「大丈夫、仮の歯を作ってはめるから。案外、よくできてるよ。ぱっと見わからないくらい。」 「両端の歯って、右の1番と、左の2番ですか。右の1番は、なんともないんですけど・・」 紺野の顔から、微笑が消えた。 「うん、それはしょうがないんだ。なんともない歯を削るのは悲しいだろうけど、 ブリッジの端の歯には、真ん中の歯の分も力がかかるから、負担がかかる。 右の1番はしっかりしてるから、その点、大丈夫。」 一瞬、佳奈子の顔に浮かんだ不安をさえぎるように、紺野が続ける。
- 340 :番外編・萩原先生:04/09/06 21:56 ID:7moe7J+I
「問題は、左の2番なんだけどね。 差し歯になるはずだったから、削ってかぶせるのに抵抗が少ないだろうけど、 もともと、2番もかなり虫歯が進行してるからね。自分だけならいいけれど、 たぶん、隣の歯を支えるのは、負担が大きいと思う。」 「だけど、根はあるんですよね」 佳奈子は、自分の頭に浮かんだ考えが、間違っていますように、と祈った。 「うん、ある。でも、隣の歯を支えるほどの力はないんだよ。」 「・・・」 「2番はブリッジの端にはなれない。だから、ブリッジの支えは、右の1番と、左の3番にしようと思ってる。」 「それじゃあ、2番は・・・」 どくん、どくん、どくん、どくん、 佳奈子の心臓は、激しく打っていた。
- 341 :番外編・萩原先生:04/09/06 21:57 ID:7moe7J+I
「・・・残念だけど、抜くことになるね。」 鼓動は強く感じられるのに、頭からは血の気が引いていく感じだった。 歯を2本も抜くなんて。 さらに、そのために、虫歯じゃない歯を2本も削らないといけない。 どうしてすぐに、歯医者に行かなかったんだろう。 「大丈夫?」 紺野がハンカチを差し出し、顔を覗き込む。 佳奈子の頬には、涙が流れていた。 「落ち着いたら、歯を抜くよ。・・もちろん、次回でもいいけれど。」 呆然としたまま、佳奈子が頷く。 「その後は、仮の歯を入れて、しばらく抜いたところを落ち着かせる。で、口の中の型を取って、 両端の歯を削って、そこの型を取って、ブリッジを作って、終わり。ただ、前歯だから、 最終的にはめる前に、一度、色あわせとかしようね。大丈夫。ちゃんと、綺麗になるから。」 紺野が、ゆっくりと説明する。 佳奈子は、黙って頷いていたが、目をつぶって深呼吸すると、ぱちっと目を開け、 「よろしくお願いします。」 と頭を下げた。
- 342 :番外編・萩原先生:04/09/06 22:02 ID:7moe7J+I
その後、佳奈子の左上1番2番は抜歯され、右上1番から左上3番の、4連ブリッジとなった。 紺野が言ったように、前からの見た目は、他の歯とほとんど見分けがつかないくらいだったが、 歯の裏は・・・ 佳奈子は、大学時代、舌が裏側の金属に当たるたびに、あのときの後悔を、思い出していた。 最近、どうも、右下の6番が、痛いような気がする・・・ 「肩こりかな。そろそろ、30だし」 佳奈子は、なぜか、あのときの後悔を忘れ始めていた・・・ 以上です。長々とすみませんでした。 ホントは、萩原先生虫歯が痛くて美人助手にいじめられる、っていうストーリーを考えてたんだが、 前振りのつもりの前歯編で、つい、力が入って・・・ 差し歯好きなんだよ〜
- 343 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 22:21 ID:l7+itXRe
お疲れ&激しくGJ! 今後来る人のために。 ・本編 >>308より続けてください ・萩原先生編 >>310-342で
- 344 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 22:26 ID:l7+itXRe
>>343 ついでに、萩原先生続編期待っ!
- 345 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 22:45 ID:2f3HGROd
本編続き。 「じゃあ、この間予定より進まなかったし、今日はきっちり治していきますからね」 月曜日。 治療ブースに通された香緒里に、荻原先生はびしっと言い放った。 この間香緒里に優しく話しかけていた時の面影は微塵もない。 虫歯を治す、という使命感に溢れているからだろうか。 俺はなんだか納得してしまったが、香緒里はあからさまに怯えている。 ごめん、用事落ち。帰ってきて続きなかったらまた書きます。
- 346 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 22:46 ID:7moe7J+I
>>343&間でちょくちょくコメントくれた人、ありがとう。 本編も、香緒里の治療がいい感じだから、続くといいな〜 萩原先生編、上に書いたように、歯が痛くなる、にしたいんだけど、 前振りでぐったりしちゃって・・ちと待ってて。 もち、他の人が書いてくれてもいいよー
- 347 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 22:47 ID:7moe7J+I
あ、本編続いた。 とりあえず、帰ろうっと
- 348 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 23:03 ID:5iT/Nd9U
香緒里どうなっちゃうの?ゾクゾク。
- 349 :名無しさん@ピンキー:04/09/06 23:48 ID:x46YAe9L
申し訳ないが作り話じゃ悶えない。いったいいつまで続くの??
- 350 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 00:03 ID:qxeQdq3A
続けてほしいです!!!!!!!!
- 351 :345:04/09/07 00:35 ID:nhGqUepV
帰ってきたんで続き。 「まず左上を見せてね、はい、あーん。 …うん、充血も引いてるわ。 今日神経抜いてしまいましょう。」 香緒里の口を覗き込みながら萩原先生が言った。 「あと、上の6番の掃除して、前回削った5番は金属が入るからね。 どうする?途中で嫌になってもいいように酷い歯からやろうか?」 「…はい」 酷い歯、と聞いて一瞬青ざめた香緒里だが、覚悟を決めたのか自分から口を開けた。 「じゃあ6番ね」 ゴムのような覆いが外され、細く裂いた脱脂綿が香緒里の歯の中から引き抜かれる。 荻原先生が綿をライトにかざした。先の部分が緑ががったクリーム色に染まっている。 「やっぱりまだ膿んでいるみたいねぇ。もう一度掃除するわね。」 例の針が香緒里の歯にねじ込まれていく。 「んんぅ、…はぁ、ああ……」 やはり相当響くのだろう。香緒里の目端からすっと涙が流れる。 「……ちょっと徹底的に洗うわね」 そういうと荻原先生は、今までねじを回すように入れていた針を、 力を込めて激しく出し入れし始めた。 「あ、ああっ! いあぁ!!」 香緒里が叫ぶ。 荻原先生はそれにはかまわず、額に汗をにじませ、針を取り替えながら同じことを繰り返している。 ざっ、がすっ、がりっ。 かすかにそんな音も聞こえてくる。見ている俺も膝が笑ってくるような治療だ。 「……ふう」 荻原先生は、ため息をつくと、額の汗を拭いた。 「もういいわよ。これで上向きになってくれれば良いんだけれど。」 香緒里は肩で息をしている。涙を拭く気力もなくなっている。 助手が気づいて、ハンカチで香緒里の目の横をそっとぬぐってくれた。
- 352 :345:04/09/07 00:47 ID:nhGqUepV
香緒里の歯に手際よく薬と脱脂綿を詰め、蓋をすると、 荻原先生は一瞬伸びをして、香緒里に向き直り、微笑んで言った。 「じゃあ一番奥の歯を治療します。良く我慢できたわね。もう大丈夫よ」 香緒里の目がまたじわっと滲む。 優しい言葉をかけられて、痛みに苦しんだことを思い出したのだろう。 「麻酔の注射をしますからね。」 荻原先生は、注射器を2本持ってきた。 香緒里の口を開かせる。 「はい、最初ちくっとします。その後は押される感じがしますよ。」 香緒里の一番奥の歯のすぐ隣に針は差し込まれた。 少し薬液を入れては針をほとんど抜けそうなところまで引っ張り、 方向を変えてまた奥深く差し込む。 香緒里は目をぎゅっと瞑って頑張っている。
- 353 :345:04/09/07 01:06 ID:nhGqUepV
一本目の薬液がすっかりなくなったのを確認して、荻原先生は注射器を抜いた。 「はい、いーってして、あ、少しだけ開けてみて」 指示に従った香緒里の唇の左端を、助手が左上に引っ張りあげる。 「ちょっと痛いかもしれませんよ」 言うと同時に2本目の注射器が、香緒里の歯茎に射し入れられた。 「ひ、いぁ、んぅう」 薬液を押し込まれるたびに香緒里は息を漏らした。 「はい、終わり。効くまで少しかかるから、下の金属、入れてしまうわね」 荻原先生は、助手が持ってきた金属の詰め物を香緒里の歯に当てて具合を確かめると、 満足そうに肯き、さっとセメントをつけて詰めてしまった。 さらに指でその歯を、顎ごとぎゅうっと押さえる。 香緒里はびっくりして目を白黒させている。 1,2分たっただろうか。 「よし。そろそろ麻酔もきいたでしょう」 荻原先生はそう言うと、いそいそと歯を削る準備をし始めた。
- 354 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 01:13 ID:6A+kEgPi
チムポが元気になってしまった。 治療する美人先生が説教をしているときに、 先生の差し歯の裏側が見えてドキドキ・・・。
- 355 :345:04/09/07 01:21 ID:nhGqUepV
キュウゥゥゥウン、キュィイ、キュイーィン。 麻酔が良く効いているのだろう。 香緒里は最初こそ緊張で固くなっていたが、 今はこの痛そうな音の中、すっかりリラックスしている。 「ああ、手前がやっぱり酷いわねぇ…」 削りながら荻原先生がつぶやいた。 この歯は元々、手前の崩壊した虫歯と昔接していたであろう部分から出来、 小さな穴が空いて中で広がった虫歯だった。 俺が欠けさせてからは、前半分が大きく口を開けていて、中の黒茶色いのが良く見えた。 見たところ後ろ半分は何もなさそうだったが、 神経を取るというのだから全部削ってしまうのだろう。 そんなことを考えているうちに、すっかり神経の処置まで済んだらしい。 「この歯は次回、土台を入れていけそうね」 見ると、香緒里の歯は手前が歯茎ぎりぎりまで削られ、 後ろに向かって傾斜がつけられていた。 真ん中は神経を取って一層へこんでいるので、斜めに切った竹のようだ。
- 356 :345:04/09/07 01:28 ID:nhGqUepV
薬を詰める準備をしながら、荻原先生は香緒里に話しかけている。 「今日、後一本ぐらい治しておこうと思うんだけど、いいかしら。 ほら、前も言っていた上の4番、一番小さい奥歯ね。一回で治るから。」 「あのぉ・・」 「ん?」 「悪い歯から治して欲しいんです。 もうあんな痛いのやだし…」 「ってことはこの前歯かしら…うーん、院長に相談してからの方が…」 「いえ、そこじゃなくて…」 香緒里の言葉に、荻原先生も俺も首を傾げた。 確か香緒里の歯はC4が1本、C3が2本。 C3で残っているのは前歯だけのはずだが…。 俺が悩んでいる間に、荻原先生が先にひらめいたようだ。 「香緒里ちゃん、もしかして、他にも痛い歯があるの?」 「……はい」
- 357 :345:04/09/07 01:34 ID:nhGqUepV
またも香緒里は真っ赤だ。 「今更恥ずかしいことじゃないわ、どこ?」 「…右の上の…」 「そう。ちょっと待ってね。」 そう言うと荻原先生は、左上の奥歯の処置を仕上げると、レントゲンを手にした。 「ああ、このインレーが入っている歯ね。うっかりしてたわ。これは痛いかもね。」 俺もようやく思い至った。 10年前に詰めた銀の周りが汚らしく変色し、香緒里も「しみるの」と言っていた歯。 実際はしみるどころか、すでに痛みだしていたわけか。 『また嘘吐いたな』、という目で軽く香緒里をにらんでやる。 香緒里は慌てて、 「あの、でも、ズキズキするんじゃなくて、なんかジーンと重い感じなんです。」 と言い足す。
- 358 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 01:41 ID:Xchclbcy
すごい充実ぶり。みんなありがとう 作り話じゃ萌えないって、 ネカマが、歯医者さんに行ってキュイーンされちゃいました、 皆さんは虫歯のない女の子が好きなんですよね とか書いてるやつのほうがいいって言うんだろうか? こっちのスレほうが、よっぽど完成度も高いし、萌えるが。俺は。 ま、とにかく、期待してる。
- 359 :345:04/09/07 01:48 ID:nhGqUepV
「うーん、早く治療してあげたいなあ…でもねぇ」 「でも?」俺と香緒里が同時に聞く。 「左と右、両方治療中だと食べられるものも限られてくるし、 違和感が強かったりするからお勧めできないのよね…」 「無理なんですか?」 香緒里が勢い込んで聞くと、荻原先生は苦笑した。 隣では美人助手も苦笑している。 「そこまで言うってことは実は結構痛いんでしょう?嘘は駄目よ」 「……は、い…」 俺はちょっと呆れた。まあ、自分から治して欲しいと言ったから、許してやろう。 「じゃあこっちも麻酔するわね。神経に届いてるから。」 さっと麻酔をすませると荻原先生は、ドリルの先を取り替える。 「じゃあインレーを外すわね」 ブウゥゥン… 回転数も違うのか、スイッチを入れると、歯を削るときとは違う音がした。
- 360 :345:04/09/07 02:20 ID:nhGqUepV
ドリルが香緒里の口の中に入れられる。 ウィイン! 一度大きな音がしたと思ったら、荻原先生はすぐにドリルを抜いてしまった。 「……取れたわ…触っただけなのに…これは酷いわ」 助手に言って、手鏡を取ってこさせる。 手鏡を香緒里に渡し、探針を口の中に入れる。 「見える?インレーの下、全部虫歯だわ。 セメントが全然効いてなかったもの。ほら、触っただけで崩れるでしょう?」 香緒里は泣き出しそうになっている。 俺も中を見せて貰った。 大きめのインレーが入っていたところ一面、茶色くなっていて、 針で触ると簡単に、ぐずぐずと崩壊していく。 「さあ、さっさと治してしまいましょう。香緒里ちゃん、泣いてたら削れないわ。 麻酔は効いているでしょう?」 ひっく、ひっく。 香緒里がしゃくり上げている。 「うぇっく、はずかしいよぉ、こんな、きたない歯ぁ、ひいっく」 ううー、限界。 心理戦得意な人に、是非続きお願いしたい。
- 361 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 03:41 ID:16alfnjM
「大丈夫よ。それにしても、ずいぶん痛かったでしょう。」 萩原先生が、やさしくなぐさめる。 すると・・ 突然、美人助手が立って、診療室の窓を開けた。 「けほっ、すごい臭いだわ。」 そう言うと、マスクを取ってきて、つけた。 「はい。いくら彼女の歯だって、辛いでしょ」 と、俺にもマスクを渡してくれた。 そういえば・・・ 何かが腐ったような、歯を磨かなかった翌朝の口臭のような、臭いがする。 これが、あの歯から出てるのか・・?
- 362 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 04:26 ID:16alfnjM
香緒里は、ますます激しく泣き出した。 「金子さん。あなた。」 萩原先生は、助手を軽くにらみ、 「こうなってしまったのは、前の治療が原因なの。だから、香緒里ちゃんが泣くことないのよ。」 と、香緒里をなぐさめた。 「だから、治していきましょう。ね。」 香緒里がひっく、ひっく、としゃくりあげながら、ハイ、と返事をした。 「じゃ、続けるわよ。はい、あーん。」 まずは、水で洗いながら、バキュームで吸い取り、それから、ドリルで削りに入った。 「ん、あああああああ」 「麻酔効いてるでしょ。だいじょうぶよ。もうちょっと。我慢して。」 香緒里は、泣きながらも治療に耐えている。
- 363 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 04:27 ID:16alfnjM
3分ほど削っていただろうか。 ドリルの音がやみ、バキュームの、ズズズ、ジュポーっ、という音がして、椅子が起こされた。 「まず、うがいしてくれる。」 先生に言われて、うがいをした香緒里は、青い顔で言った。 「歯が・・歯がない!」 萩原先生は、ちょっと頷くと、口を開いた。 「虫歯に侵されてる部分を全部取ったら、ほとんど残らなかったわ。あとは、さっきの臭いでもわか るとおり、」 香緒里は、赤くなってうつむく。 「神経のところは、腐ってたわ。一応、よく洗って、これから根の処理をするけど」 また!香緒里が硬くなる。 「ジーンと痛かったってことは、炎症が慢性化してるってことなの。だから、かなり長くかかるわね 。覚悟してかからないと。」 香緒里は、もう、どうでもいいといった顔で、ぐったりとしてしまった。 こんなとこか。もう寝るぜ。続き頼みます。
- 364 :295:04/09/07 05:49 ID:mgAdD4/b
小説書いてくれたみんな、乙! いちおー、363まで纏めた。 http://www.geocities.co.jp/HeartLand/4796/feti/index.htm
- 365 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 08:49 ID:9sBRJ5M2
むはー、いい感じになってきたー。 続きかこ♪ 「残った神経を取りますね」 萩原先生はそう言うと、ユニットを倒し、例の針を手に取った。 おびえた目で先生を見る香緒里。 先生はにっこりと微笑んで、香緒里に口を開けさせた。 「そんなに痛くないと思うから、大丈夫よ」 そう言って針を歯に入れたとたん、 「あぁっう」 香緒里がびくんと動いた。 萩原先生は針を抜いて 「ゴメン、まだ麻酔が足りなかったみたいね・・もう2本打つわ」 といい、台の上の注射器を手に取った。 「さっきの麻酔が効いてるから、大丈夫よ」 萩原先生はそう言いながら、香緒里の歯茎に針を入れた。 針をぎゅっと押し込まれると香緒里はちょっと顔をしかめたが、それほど痛くないようだ。 「OK、後1本ね」 同じように注射をするが、香緒里は眉間にしわを寄せただけだった。 「痛くなかったでしょ?」 先生がにっこり笑って言うと、香緒里はこくんと頷いた。
- 366 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 08:49 ID:9sBRJ5M2
むはー、いい感じになってきたー。 続きかこ♪ 「残った神経を取りますね」 萩原先生はそう言うと、ユニットを倒し、例の針を手に取った。 おびえた目で先生を見る香緒里。 先生はにっこりと微笑んで、香緒里に口を開けさせた。 「そんなに痛くないと思うから、大丈夫よ」 そう言って針を歯に入れたとたん、 「あぁっう」 香緒里がびくんと動いた。 萩原先生は針を抜いて 「ゴメン、まだ麻酔が足りなかったみたいね・・もう2本打つわ」 といい、台の上の注射器を手に取った。 「さっきの麻酔が効いてるから、大丈夫よ」 萩原先生はそう言いながら、香緒里の歯茎に針を入れた。 針をぎゅっと押し込まれると香緒里はちょっと顔をしかめたが、それほど痛くないようだ。 「OK、後1本ね」 同じように注射をするが、香緒里は眉間にしわを寄せただけだった。 「痛くなかったでしょ?」 先生がにっこり笑って言うと、香緒里はこくんと頷いた。
- 367 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 08:50 ID:9sBRJ5M2
数分経った後。 「麻酔が効いたか確かめるから」 先生はそう言うと、香緒里の歯の中に針を入れた。 「んぁあっ」 やはりびくんと動く香緒里。困ったような顔をする先生。 「・・金子さん、あれ持ってきて」 そう言われた助手は、となりの部屋に入って、A4ぐらいの紙を持ってきた。 そこには、歯の断面図のようなものが書かれていた。 「あのね、歯ってのは元々こんな感じなのね。この赤いのが神経ね」 香緒里がこくんとうなずく。 「この神経が根の先から歯茎の方につながって、痛みを感じるようになってる。麻酔も、根の先から神経に入るのよ」 香緒里は、もう一度こくんとうなずく。 「で」 先生は、根のところ以外の神経をボールペンで塗りつぶした。 「さっきの歯は、ここまで神経が死んじゃってるの。でも、根のところは生きてるわ」 「あ、だから痛かったんですね?」 香緒里が合いの手を入れる。 ところが、先生は「ええ」と言いながら困ったような顔をした。
- 368 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 08:51 ID:9sBRJ5M2
数分経った後。 「麻酔が効いたか確かめるから」 先生はそう言うと、香緒里の歯の中に針を入れた。 「んぁあっ」 やはりびくんと動く香緒里。困ったような顔をする先生。 「・・金子さん、あれ持ってきて」 そう言われた助手は、となりの部屋に入って、A4ぐらいの紙を持ってきた。 そこには、歯の断面図のようなものが書かれていた。 「あのね、歯ってのは元々こんな感じなのね。この赤いのが神経ね」 香緒里がこくんとうなずく。 「この神経が根の先から歯茎の方につながって、痛みを感じるようになってる。麻酔も、根の先から神経に入るのよ」 香緒里は、もう一度こくんとうなずく。 「で」 先生は、根のところ以外の神経をボールペンで塗りつぶした。 「さっきの歯は、ここまで神経が死んじゃってるの。でも、根のところは生きてるわ」 「あ、だから痛かったんですね?」 香緒里が合いの手を入れる。 ところが、先生は「ええ」と言いながら困ったような顔をした。
- 369 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 09:03 ID:MUCDOB+X
根の掃除が始まった。 荻原先生がごりごりと針を操作する。 「神経は全部死んでしまっているから、痛くないでしょう。 今まで痛かったのは、神経が腐ってでたガスの、行き場がなかったからなの」 ひぃっく。荻原先生の声に香緒里が嗚咽で応える。荻原先生は更に、 「この歯とこの、」 と言って左の奥から2番目の歯を指し、 「歯の根の治療に、あと半月ぐらいかかると思うわ。週2回ぐらい来て貰うわね」 と言う。 「あと、院長先生が帰って来次第、前歯も何とかしましょうね。 他の歯は、しばらく手を出さないでおくわね。 奥歯が両方治療中だから、あまり固い物は食べないでね。 はい、終わり。」 ひっく、ひぃっく。 嗚咽を漏らしながら香緒里はうがいをした。何度も、何度も。 両方に麻酔をされて、うまくうがいできず、ごぼごぼと口から溢れだしている。
- 370 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 09:05 ID:MUCDOB+X
うわ、ごめんなさい、かぶった。 369は忘れて下さい。
- 371 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 09:17 ID:9sBRJ5M2
ぬを、かぶっちゃったか・・ 続きUP行きます。ゴメン。 「さっきの歯は、歯の根のところが細くなってて・・死んだ神経があると細くなるんだけどね。 で、麻酔がうまく入っていかないのよ」 しばらく考えていた香緒里の顔が、さっと曇る。 「・・ど、どうするんですか」 「一番楽なのは、生きている神経のところに直接麻酔の注射をする」 なんか、聞いただけで歯が痛くなってきそうな治療である。 「・・他には、ないんですか」 すこし蒼くなった香緒里が、先生に食い下がる。 「神経を殺す薬を詰めてしばらく置く、ってのもあるけど、次の治療までずっとじんじんするし、効かないかもしれないわ」 香緒里が、まだ何か言おうとしたが、言う言葉もなくなったらしくうなだれる。 「注射さえ終われば、楽になるから・・がんばろ。ね」 萩原先生がぽんぽんと肩を叩くと、香緒里は力なく頷いた。 「じゃあ、準備するから」 先生はそう言うと、となりの部屋に入っていった。
- 372 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 09:17 ID:9sBRJ5M2
先生が、助手を3人ほど連れて出てきた。 無言で、ユニットを倒す。香緒里はおびえた目をしているが、先生は器具のチェックに余念がない。 「えっと・・動くと危ないから、頭押さえさせてね」 先生がそう言うと、助手の一人が香緒里の頭を押さえた。もう一人が、足のところを軽く押さえる。 香緒里の目には、もうすでに涙が浮かんでいる。 「じゃ、やるからね・・痛いけど、動かないでね」 先生はそう言って、香緒里の口を開けさせ、歯の中に注射器を進めた。 「あぁあっ!」 香緒里が悲鳴を上げてびくんと動くが、助手二人がさっと押さえつける。 「危ないから動かないで!」 先生が叫ぶように言う。 「う・・うぁあっ・・」 香緒里は痛そうに声を上げる。先生は、ゆっくりと液を入れていく。 香緒里の目から涙がこぼれ、額には脂汗が浮かんだ。もう一人の助手が、さっとそれを拭く。 「そう、動かないで・・」 「あぁぁっ・・ふぅん・・」 諭すように言いながら、ゆっくりと液を入れていく先生。香緒里の目尻から、また涙の筋がたれる。
- 373 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 09:30 ID:9sBRJ5M2
「もうちょっと、もうちょっとだから・・最初の方の麻酔が効き始めるから楽になるわ」 「んぁあっ・・」 萩原先生はそう言いながら、なおもゆっくりと薬を入れていく。 香緒里の方も、すこしは楽になったようだ。 「・・これで、終わり」 先生はそう言うと、注射器を台において、汗をぬぐった。 「お疲れ様、香緒里ちゃん」 助手の人たちもそう言いながら、自分の汗をぬぐっている。 香緒里は、ひっくひっくとしゃくり上げながら涙をぬぐった。 「これで麻酔が効いたから、そんなに痛くないと思うから。お口開けて・・」 先生はそう言うと、例の針を手に取った。 香緒里は、まだ泣き続けていたが、ゆっくりと口を開いた。 針を歯の中に入れられると、またぴくんと動く。 「ん、ちょっと我慢してね」 そう言いながら、先生は根の治療を続けた。
- 374 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 09:31 ID:9sBRJ5M2
「・・はい、今日はここまで・・お疲れ様」 先生はそう言うと、大きくふぅと息を吐いた。 お疲れ様、と言っているが、自分もだいぶ疲れたのだろう。 「この歯も、しばらくは根の治療しないとダメだけど・・こっちは、もう一本の方よりは早く治るはずよ」 先生がそう言うと、香緒里は力なく微笑んだ。 「次の予約、明後日の夜でいい?」 「はい、よろしくお願いします」 香緒里がそう言うと、先生はにっこり笑って香緒里の頭をなでて 「もう一息、頑張りましょ。今日はよく頑張ったわ」 と言った。 ふぅ、やっと治療完了・・やー、治療長いなぁ。 さて、1000までに香緒里の虫歯は完治するのでしょうか?w
- 375 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 09:33 ID:9sBRJ5M2
今チェックしたら>>367と>>368二重になっちゃった。 >>368はとばしてください。
- 376 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 09:52 ID:ApxuxKX2
オツカレ! 押さえつけられて麻酔…萌えだ〜 あとは、クラウンと前歯と、治療終了後の銀でぎらぎらした口が 萌えポイントかな〜。楽しみ。
- 377 :番外編・萩原先生:04/09/07 11:26 ID:fOljZbC6
乙〜 本編に刺激されて、萩原先生編も書き始めたんだけど、出なきゃ 途中までうpするね 全然いいところにまだ到達してなくて申し訳ない 「歯医者さんは、虫歯がないんですか?」と聞かれることがある。 もちろん、人よりも気をつけてはいるが、 歯医者だって、虫歯には、なるのだ。 あれから10年。佳奈子は、歯科医として、充実した日々を送っていた。 佳奈子自身は、左上の前歯を酷い虫歯にして失ってから、 きっちり歯を磨き、半年に1度、前歯を治療してくれた紺野にチェックしてもらい、予防に努めてきた。 もともと、歯が丈夫でない性質なのだが、努力の甲斐あって、 この10年では、2本の治療で済んでいた。
- 378 :番外編・萩原先生:04/09/07 11:27 ID:fOljZbC6
他の歯の状況は、こうだ。 幼稚園の時に、生えるなり虫歯にしてしまった、6番4本。 下の2本にレジン充填、上の2本は、もともとアマルガムだったのが、 2次齲蝕を起こして、小学生の時に、銀のインレーに変わっている。 あとは、前歯の治療の時に、上の7番の奥に、C1の虫歯が2本見つかり、レジンで充填されている。 5年前、親知らずを抜いたとき、下の7番の奥にも、やはりC1の虫歯が2本見つかったので、同様に治療してもらった。 もともとの歯が弱い佳奈子は、歯ブラシの届きにくいところがあると、すぐ、虫歯になってしまうのだ。
- 379 :番外編・萩原先生:04/09/07 11:29 ID:fOljZbC6
ある日。佳奈子は、勤務中に、右下のあたりに、違和感を感じた。少し、重いような・・・ 「肩でも凝ってるのかな。もう年だし」 そう考えて、肩を揉んでいると、 「萩原先生。今日、すごい患者さん来たんですよ」 と、衛生士の金子夏美が話し掛けてきた。 夏美は、佳奈子と同じ時にこの医院に新卒で来たのだが、 衛生士なので、佳奈子より年は下である。 「どうすごいのよ。」 「虫歯が19本もあるんですよ。おじさんじゃないですよ。19歳の女の子。 彼氏に連れられてきたけど、男にぼーっとなってるから、あんなに虫歯になるんだわ。」 これだけ聞くと、彼氏ができない女の僻みのようだが、夏美は、佳奈子から見ても美人であった。 「ちょっとちょっと。19本はすごいけど、あなた、言いすぎよ。」
- 380 :番外編・萩原先生:04/09/07 11:31 ID:fOljZbC6
夏美は、歯が丈夫なようで、今まで、一度も虫歯になったことがない、と自慢していた。 そのせいか、虫歯を作る人間に対して、かなり手厳しい。 佳奈子が、患者に対して厳しいのは、自分の苦い経験からだが、 夏美の場合は、虫歯にしてしまう、ということ自体を軽蔑しているようだった。 たとえば・・ 佳奈子は、患者を治療するとき、椅子を倒している間は、絶対にマスクをはずさない。 理由はもちろん、前歯の裏である。 佳奈子のブリッジは、紺野が気合を入れて、一番腕がいいという技工士に頼み、 2度も色あわせや修正をしてくれたおかげで、前から見ると、自前でないとは気付かない。 しかし、強度から言って、絶対に裏は金属でないとダメだ、と紺野が譲らず、 裏は、金属がギラギラ光っているのだった。 下から見れば、絶対にわかってしまう。
- 381 :番外編・萩原先生:04/09/07 11:49 ID:fOljZbC6
最初の頃は、声がこもって聞こえにくいからと、あまりマスクをしていなかったが、 歯医者になった年の秋。医院内で、衛生士や助手の歯科検診をしたときのこと。 夏美の担当になり、綺麗な歯に少し嫉妬をおぼえつつ、検診を終えたとき、 下から、夏美が言ったのだ。 「萩原先生、銀歯、見えてますよ。前歯の裏も。欠損してるみたいですけど、 まさか、虫歯じゃないですよね。」 佳奈子は真っ赤になった。 その反応を見て、夏美は、信じられない、という表情をし、さらにこう続けたのだ。 「前歯も虫歯にする人がいるなんて、いないと思ってた。」 衛生士である以上、そんなはずはないのだが。 その後、紺野に、裏が白いものに変えて欲しいと頼んだのだが、 あまりいじるのはよくない、と、許可されなかった。 院長にも頼んでみたのだが、 「せっかく綺麗に入ってるし、もったいないぞ」 と、これも取り合ってもらえなかった。 それ以来、佳奈子は、マスクをすることに決めた。 すまん、ここで中断
- 382 :名無しさん@ピンキー:04/09/07 17:13 ID:kX0IdWf4
昼夜なく小説を書き続けるスレになってますな。 書いてくれてる人ありがと。 夏美助手のブラッシング指導がよみたいなぁ・・キビシイ奴。 誰かお願いします。
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